奥山佳恵 次男のダウン症をテレビ初告白 長男の言葉から勇気をもらった
なにが素晴らしかったって、著名人である奥山佳恵さんが勇気を持ってこの番組に出演してくださったこと。一般人でも我が子がダウン症だという「カミングアウト」って、そりゃぁそりゃぁ本当に覚悟がいりますよ。それをこれだけ名前が知られている彼女が、本当に気負うこと無く、ありのままのご自分の気持ちを話されていた。そう、今までの葛藤も、これからの不安も、でも今現在の「何ものにも変えられない幸せな日々」を、本当に家族全員でナチュラルに発信してくださった。奥山佳恵さんだから大きな注目を浴びて、たくさんの方々に見ていただけた。この番組の視聴率は過去最高の16.8%に及んだとのこと。ダウン症の家族の真実の姿を知っていただける、本当に良いキッカケになったと思います。奥山佳恵さん、本当にアッパレです!ありがとう!
ちょっと前までだったら、我が子の障がいはみんな「隠したい」と思ったと思う。でも今はどうだろう?奥山さんをはじめ、一般の方もけっこうみんなブログなどでありのままの生活や感情を発信していらっしゃる。これってね「新型出生前診断」の影響も大きいんじゃないかなぁ。
私自身もね、ちょっと前までは「何も自分で好き好んで”ダウン症児の母です”なんて言う必要ないんじゃない?」と思ってた。「他人がなんと言おうと自分が幸せならいいじゃない?」って。でもね「新型出生前診断」というものが始まって「97%の妊婦が中絶する」というような記事を読んでね、これ、他人事で何も動かないのはちょっと無責任だなぁと思い始めたの。妊婦さんたちやそのご家族は、みんな「知らない」から不安になる。「自分たちにはとても無理だ」って。だから「知っている人間」がもっともっと「生身」の情報を発信できたのなら・・・。「あ、ダウン症の子を授かったらこんな未来が待っているのか」というモデルケースをいっぱい発信できたなら・・・。世の中のダウン症に対する見方も変わってくるんじゃないかなぁって、そう思い始めた。
私が保健所に初めて電話して紹介してもらった先輩ママに、ダウン症児の子育てについて質問した時の返答の第一声がこれ。
「案外フツウだね」
これにはズッコケた、と同時に一気に肩の荷が降りた。そして今年ママ10年目。気合い入れてた割には本当に拍子抜けしてしまうほど、穏やかで幸せな「フツウの日々」を送っています(笑)家族全員が「あーちゃんのいない人生なんて、考えられない!」とうなづく。そして「あぁ、何も知らずにあーちゃんを産んで良かった!迷い無く産めて私は幸せだった!」と。まぁこれはあくまで、10年間あーちゃんを育ててきた「今の私」の感想ですが。
最初はみんなママ初心者。誰だって自信は無い。ましてや障がい児の子育てなんて・・・って。でもね、子供と過ごしていく「時間」が母にしてくれる。親子にしてくれる。かけがえのない絆を作ってくれる。ってこれも私の個人的見解。だけど「ダウン症児を授かり育ててる人間」の使命だと思うの。ダウン症児を育てることの楽しさや素晴らしさを伝えることは。だからみんなブログで発信しているんだと思う。日本中で。いえ、世界中で。素晴らしいことだと私はうれしく思う。
最後に奥山さんの話に戻ります。番組終了後、MCをしていた江角マキ子さんが奥山さんにこう話されたとのこと。
「将来に不安はあるかもしれない。けれど、みらいくん(奥山さんのダウン症の次男)はまだこんなに小さいのに、番組を通じて多くのことを投げかけましたよね。これは私たちには決してできないことです。もうすでに、すごいことをしてくれましたよね。」
障がいを持つ方々ってね、「メッセージピープル」って言ってもいいような気がする。うちのあーちゃんが赤ちゃんの時から思ってた。ものは言わねど、その存在だけでたくさんの人の心に何かを投げかけて揺り動かす・・・私には無い「なにか」を持ってる。この純粋無垢さには到底かなわないよ・・・。これからもきっと、たくさんのあったかい気持ちをプレゼントしてくれるはず。あーちゃん、ママのもとに生まれてきてくれて、本当にありがとう・・・。ママはあなたの笑顔を守るために、生まれてきたのかもしれないね・・・。
いま日本中で、ダウン症への理解を深めるためのイベントが開催されています。親たちの切実な願いとともに。是非あなたのまわりも、見渡してみてください。そして是非、ダウン症の方々に触れ合ってみてください。きっとあなたの心を動かす「何か」に出逢うはず、ですよ。


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