
「娘さんはダウン症です。」あの告知をされた日は今でも忘れられない。まぁその後ももっとショックな告知はされてきたから「一番」ではないけれど、私の人生の中で「こんなに衝撃を受けた言葉」はそれ以前の人生の中で無かったと思う。
帰りの車の中で、窓の外を流れる景色は完全に色を失ってた。「私の人生終わった」とさえ思った。これからどうしよう・・・と途方に暮れながらも、隣で運転するパパに「よし!この足でじじばばのところに向かおう!」と告げた。
私の実家に寄った。「今日の孫の様子」という土産話を楽しみにニコニコで出迎えてくれた両親に向かって、私はこう告げた。
「ちょっと話があるんだ。驚かないで聞いてもらえるかな?」
全てを話し終えると、静かにだまって聞いていた母がひとことこう言った。
「そ~んなの全然関係ない!だって私たちのかわいい孫には変わりないんですもの!」
と笑いかけてくれた。その言葉を聞くまでは気丈に振る舞っていた私。でも母の言葉を聞いたら感情が押さえられなくなった。声を上げて泣いた。そして母が私を抱きしめてくれた。
「大丈夫だからね!みんなで愛情かけて育てていこうね!」
何年ぶりに抱きしめてもらっただろう・・・。たぶん小学校以来くらいだ。本当にあったかくて、親ってやっぱりいいモンだなだぁと心の底から思った。
あの日の母の言葉がありがたくて、忘れられなくて、これからも絶対に母のこと大事にしようって思った。
でも月日が経つと甘える事が当たり前になって、いつのまにか我がままばかりの自分に戻っていた。「ありがとう」のひと言が照れくさくて言えなくなっていた。
いつまでも元気でいて欲しいけど、大事なことはちゃんと思った時に伝えなきゃだね。今日なら世の中に便乗して言えそうです。(笑)
母よ。抱きしめてくれたあの日の約束からずっと変わらず、孫をかわいがって愛し続けてくれてありがとう。娘のおかげで私もあなたの気持ちがやっと、やっと分かるようになりました。
あなたの娘に生まれたことを、今は心から誇りに思います。もう歳だし、体はいろいろとガタはきてるけど、どうか元気で長生きしてよね。私の親孝行はこれから、だからね。
という気持ちを唄った「蝉しぐれ」という曲、是非聴いていただけたらうれしいです!(こちらも便乗でスミマセン:笑)

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