

ケールの溶血性貧血の話は、よくよく調べてみると、ケールを含むアブラナ科の植物は、S-メチルシステインスルフォキシドを含み、牛やヤギなどの反芻動物において、腸内での化学反応の結果、ジメチルジスルフィドへと変化し、溶血性貧血を起こすとされています。また一方で緑内障予防の効果もあると言われています。いいんだか悪いんだか・・・
牧草・飼料作物および雑草に含まれる有毒物質と家畜中毒→こちら
(アブラナ科のイソチオシアネートの話の中で触れられています)
反芻に関しては過去に、うさぎの消化管のお話で少しふれておりますので、参考に。
うさぎ(モルモットも)は、反芻ではなく後腸発酵型です。
こちらは、反芻動物においてケール(アブラナ科の野菜全般含む)は溶血性貧血を引き起こすという報告をもとに、牛やヤギなどの反芻家畜用飼料であるケールジュース粕サイレージの利用の可否について、研究をした資料。
結論としては、去勢ヤギに給与した際の反芻胃内性状と血液性状を調べた結果、溶血性貧血の発症はみられなかった・・・という報告でした。→ケールジュース粕サイレージ飼料特性と反芻家畜への給与の影響
ちなみに、OXBOWのニュースレターでは、うさぎに適している野菜の中にケールは含まれているんですよね・・・。う~ん。実際はどうなんだろ?
アメリカでは、過去には与えてはいけないものリストに入っていたようですが、今は、強制給餌などの原料に用いられ、肯定されております。
昔はダメだったけど、今はよいとか、その逆パターンもあるかもですし、飼い主も日々、最新の情報入手が必要ですよね
全然話は変わって、よく「ぶどう」は腎機能が悪くなるしうさぎに与えない方がいいってききますが、どうもエビデンスがみつからない。
犬で急性腎不全の死亡例があるので、なんとなくそう言われているだけなのか?
結局よくわかりませんが、ぶどうに関しては、うさぎ界隈でも与えない方がよいという風潮が高まってはおります。実際に腎不全に至ったメカニズムがわからないので、なんともですけど・・・。
ぶどうには、パイナップルやパパイヤのような蛋白質を柔らかくするような酵素はありません。りんごは食物繊維が多い果物です。ぶどうは甘い水分のかたまりみたいなものであるので、まぁ、絶対ダメではないにしても、あげないほうが無難・・・ということでしょうかねぇ。
これも飼い主次第ってことでしょうか
話をもとに戻して・・・。
ケールについては、天然由来のGABAが豊富でストレス緩和が図れるとか、不溶性食物繊維なので、腸を活性化するとかメリットもありそうです。
なんでもそうですが、与えすぎはからだに不調をきたすので、ほどほどに。
この日は、ケール、サニーレタス、イタリアンパセリ、もみ菜(大根の葉)とりんご。
アブラナ科、キク科、セリ科と科の異なるお野菜の組み合わせです。
わが家では、だいたい、科の異なるお野菜を少しずつミックスしてあげるように意識してあげるように心がけています。
毎回無理っておうちは、今日は〇〇だけど、明日は△△でとか、意識してあげてみるとよいですよ。
りんごは糖分も多いので、1匹につき1~2スライスくらい。お楽しみ程度です。
(ヘアレスのイリスとテリオスは低血糖予防に、ちょっと多めに)
静岡っ子たちの詳細です。
みんな5歳前後のシニア世代です。
カヌレちゃん、マリリンちゃんは避妊済です。
とくにうさぎさんの里親(生涯飼育も考えた預かりさんも含め)募集中。
R2♀(避妊済)のレンちゃん、R7♂(里親決定)は、ゆらゆいさん宅
R9♂(未去勢)の天草四郎くんは、我が家から里親募集中。
R16♂くんは、沙羅さん 宅から里親募集。
R19♀ちゃんは、関東預かりるすかさん 宅から里親募集。
R3♀のさくらちゃんは、Fさん(希望の方はお繋ぎします)宅から里親募集中。
預かり宅にいる子をお迎えすることも、キャパがあくので、次の保護っ子のお迎え枠が増えることに繋がります。
いきなり現地の子はちょっと・・・という方は、あわせてご検討いただけると幸いです。