術後のアドニスですが、金曜日に、下痢の症状が出て、またしても食欲がなくなってしまいましたべちゃっとしたうんち
考えられたのは、抗生物質の薬による下痢。
以前に、うさぎのエルピスがうっ滞になって下痢をした時もそうでした。
薬をやめて様子をみて、その後、改善したというエピソードがあったため、今回も同じ感じではないかと推測しました。
下痢の時は水分補給が大事でもあり、また食べて腸を動かすことが、改善への近道ですので、お野菜を。幸い、お野菜はよく食べてくれる元気はあったのでよかったです。
そして、1日お薬やめてみたら、
かたちのあるうんちに
ペレットも食べ始めてました。
そんなこともあり・・・
「 抗生物質性腸疾患・腸性中毒 」 についても、記載していこうと思います。
最近でも、この抗生剤による腸疾患で、具合の悪くなったであろうモルモットさんの投稿をみております。
わりと、よくあることでもあるので、参考にしてみてください。
そしてたまたま、職場の学習会で、医薬品の副作用と便の学習会があり、なんとタイムリーだ!と思った
人間もモルモットも同じ~。
本題です。
一般的にうさぎや、モルモットの抗生物質性腸疾患・腸性中毒は、うさぎやモルモットがお腹をこわしたという状態で発見されます。
腸の働きが、なんらかの原因で不調になり、生きるための消化が不良になるので、腸内細菌叢の活動が不均衡になり、腸性中毒症状(意気消沈、食欲減、軟便や下痢、腹部張、便秘、腹痛)などがおこります。
衰弱や、歯ぎしりしてうずくまるような、特徴的な症状が観察され、急性的な経過をたどり、死亡するケースもあるので、要注意です。
原因としては、通常で、この疾患になる場合は、毒物の摂取による中毒が考えられますが、毒物を摂取しなくとも、同じような症状は発症する場合は、動物病院をなにかの疾患で受診した際に、他の炎症など
から処方された、抗生物質からおこる中毒症状が最も多いのです。
病院で処方してもらったお薬だからと飲ませていたら、具合が悪くなってしまった・・・なんてことは、実はよくあることなのです
これは、抗生物質がよくないというわけではなく、抗生物質の特異的な効果によって、うさぎやモルモットの腸内細菌が死滅してしまい、腸内で新たな細菌バランスが形成できなくなることが原因なのです。
モルモットはとくに、抗生物質による体調不良が多く、状態や年齢、環境によって、抗生物質に対しての感受性も異なります。抗生物質摂取後、腸内細菌の不均衡によって、健康なモルモットの腸にもある、クロストリジウムという常在菌が異常増殖すると、毒素産性物質の影響などで、下痢などの症状がおこります。
腸内細菌叢を崩す原因になる不適切な抗生物質は、主に、リンコマイシン、クリンダマイシン、ペニシリン系、マクロライド系の抗生物質と言われています。
写真右が、ガスがたまった例(重症例です)。
治療法
重症例は、症状が急激に進行するので、治療は困難。
補液や注射、整腸剤の投与などの支持療法を行います。
予防
適度な運動を心掛け、胃腸の動きを活発にし、ストレスを発散させる。
抗生物質の投与をできる限り避ける。
胃腸粘膜保護剤を投与。
乳酸菌などの整腸剤や、食物繊維などを投与し、腸内細菌叢を整えるようにする。
下痢自体は、不要な排出物さえ出してしまえば、それで回復する場合もあるが、慢性的なもの、腹部の張りや、便秘、ガスなどは、進行性のものなので、専門医の診断と治療が必要です。
症状が長引く場合は、脱水も併発するので、食事は中止し、水だけで様子をみることも必要。
それについても専門医に確認しましょう。
あと、下痢だからといって、下痢止めの効用のあるものを食べさせるのも、実はよくないといわれています。下痢でせっかく出そうとしている、不要な排出物を腸内に留めることになるので、逆効果です。
下痢止めに効果のある野草のオオバコなどは安易に与えないでください。
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