前の記事で、病気のことを書きましたが、今回、結石になったこともあり、食生活の見直しも改めてしてみようと、いろいろまとめてみました。
食生活については、以前から気を付けていましたが、これを機会に、さらに再学習です。
結石のできやすい子とそうでない子がいるとか、体質とか言われてしまうとそれまでですが、人間も、高血圧とか糖尿体質とか、癌体質とかよくいうし、それで、塩分制限食とか糖尿病食とかもあるわけだから、やっぱりモルモットも、体質がわかれば、食生活をもっと見直して、ある程度はその子にあったものを選ぶことも必要なのかなと思うのです。(それで完全に予防できるかはわかりませんが・・・)
ペレットの比較です。
自分なりに、よくあるペレットについてまとめてみました。
一般的に、粗繊維が多く、カルシウムが少ないものがよいといわれています。
こうしてみると、いろんな種類のペレットがあり、それぞれ栄養素も違うのですよね。
ちなみに我が家の定番は、イースター社のモルモットセレクションと、フィードワンの良質素材。
最近、サンプル品で頂いたフィードワンのプチモルモットというのをミックスしたら、そればかり好んで食べるようになってしまい、ちょっと困っております。
少しだけ、カロリーが高いものなので、美味しく感じるのかもしれませんが、割合的にはちょっと混ぜる程度でミックスしてます。
参考までに、モルモットセレクションには、小麦を使用していないグルテンフリーのプロシリーズもありますが、ビタミンCの含有量が、1,400mg/kg であるくらいで、他はかわりありません。
小麦が元となるグルテンは、よくうっ滞の原因になるといわれ、昨今、グルテンフリー商品が流行りのように、なっていますが、個人的には、そこまで神経質にならなくてもいいのかなとも思っています。
よく、うさぎや、モルモットのおやつやサプリメントなどに使用されているグルテンですが、そういったものを与えず、ペレットのみのような摂取の仕方であれば、大きな問題はないかと感じます。
(昔は、グルテンフリーの概念なんてなかったけど、長生きしてる子もいるし)
むしろ、グルテンフリーのペレットにしているのに、グルテンのかたまりのような小麦ベースのおやつや、
同じく、小麦やコーンスターチのようなグルテンでがちがちに固めたサプリメントを毎日あげている方が問題だと思うのです。
もちろん、それらすべてが、うっ滞の原因になっているとは言えないし、サプリの場合などは、他の成分が有効であるなら、どっちを選択するのかは、飼い主さん次第ってことです。
そういう私も、モルモットには、ビタミンCサプリを毎日1粒あげていますけどね。
(モルモットはビタミンCの形成が体内でできないので)
また余談になりますが、よく毛玉症っていうけど、あれも、いささか疑問に感じることがあります。
もちろん、毛玉症ってのもあるかとは思いますが、うっ滞って、ヘアレスのスキニーにもあるんです。
毛ないのに・・・。やっぱそれって、毛だけが原因でないってこと?
以前は、グルーミングなどで飲み込んだ毛が毛玉状にかたまえり、消化管うっ滞を起こすと考えられていましたが、今は、その診断は見直されています。(うさぎもモルモットも同様)
原因は、胃内に毛玉があることではなく(正常でも、ある程度の毛は混じっている)、何等かの原因で胃の運動が低下することでうっ滞が起こり、その結果、毛玉が形成されると考えられています。
その原因は、痛み、ストレス、歯科疾患、泌尿器疾患などの様々な要因による食欲低下や不適切な食餌管理などが原因で起こります。
毛玉症になるからと、グルーミングが悪いとはいいませんが、度を過ぎたグルーミングが、かえってストレスになっていないかも考える必要もあるかと思います。
また、まれに異物を飲み込んで消化管を傷つけてしまい、消化管の運動を妨げる原因となることもあります。(余計なお世話かもですが、よくペットシーツやダンボールをガジガジしている子をみかけますが、あれも気になる)
さらに、うさぎやモルモットの消化管ではたくさんの細菌が発酵を行って、栄養分の豊富な盲腸便を作りだしています。しかし、消化管の運動が正常に行われなくなると、腸内の細菌バランスが崩れ、消化管内に異常な量のガスがたまる鼓腸症と呼ばれる状態まで悪化することもあるので要注意です。
ちなみに、乳酸菌について・・・。
これも、乳酸菌をとっていれば安心なのか?というと、そう簡単な話でもなさそうです。
これについては、また機会があれば、書きたいと思います。
斜線をひいてある空欄は、メーカーさんの表示がなかったのでやむを得ず。
個人的には、栄養素の中の灰分(かいぶん)ってのがよくわからなかったのですが、食品を燃やした時に残る灰の成分のこと。
カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄などの、ミネラル成分のこと。
大きな違いはほぼないかと思いますが、ビタミンCについては、OXBOWさんのように、別で補助食品として、ビタミンCの摂取が必要なペレットもあります。
注意書きなどをよく読んでみてくださいね。
ちなみに、ビタミンCは摂取しすぎても、尿と一緒に排出されるので、摂取過多になることはありません。
だからといって、グルテンのかたまりのサプリをガンガンあげるのはよくないと思いますが・・・。
適量ってものがありますので、必ず注意書きは守ってください。
ペレットですが、今食べているものから、別のものに切り替える時は、数日かけ、少しずつミックスしていき、最終的に新しいものに切り替えるというようにしてあげてください。
いきなり違うものに切り替えると、腸に負担がかかることもあり、それこそ、病気の引き金になることもあるのです。それだけ、うさぎやモルモットの消化管ってデリケートなんですよ。
参考までに・・・。
結石予防によいといわれるフードの中で、うさぎのものではありますが、モルモットでも併用されるという報告をよくきくのが、このコンフィデンス。
クランキータイプのものもありますが、こういった商品を利用するのもいいのかなとも思います。
医療業界でもすすめる獣医さんがたくさんいます。
飼い主の気休めにすぎないのかもですが、カルシウム含量はかなり低いですよね。
粗たんぱく質 14.0~17.0%
粗脂肪 2.0~4.0%
粗繊維 16.0~19.0%
粗灰分 6.0~8.0%
カルシウム 0.3~0.5%
リン 0.3~0.5%
カロリー 280kcal/100g
まとめ。
フードでの注目点は・・・
①繊維質
16%、できれば18%以上含まれているものが良い。
歯と胃腸のためにも、繊維質の多いものを選ぶべきです。
②灰分(とくにカルシウム)
結石予防のためには、カルシウム含量が低い方がよい。
~%以上と表示されているものは、カルシウム含量が多すぎることもあるので、注意が必要。
ソフトタイプのようなものもあまりいいとは言えないようです。
③糖分(甘くないか?)
成分的には、炭水化物に含まれます。
ペレットというより、おやつ的なものが問題。肥満と嗜好性の変化の原因になります。
好き嫌いが強くなります。また、腸における正常な発酵消化にも影響を及ぼす可能性があります。
グラノーラや砂糖漬けのドライフルーツなどが入ったようなペレットは、正直おすすめできません。
うさぎや、モルモットさんは、ハムスターとは違いますからね
調べてみて、今、食べさせているモルモットセレクションと良質素材もよさそうですが、OXBOWのペレットもいいなと思いました。ただ、嗜好性はあまりよくなさそうなので、食べるかどうか・・・。
どっかでサンプルもらえないかなぁ・・・と思ってみたり。
おいしいものは「脂肪」と「糖」でできている
というCMがありましたが、ペレットやおやつもまさにそれ。
嗜好性が高いと、いわゆる体に悪いものが入っていて、体にいいものは、嗜好性が低くて食いつきがよくない・・・。
一度、おいしいものを食べてしまうと、もう嗜好性の低いものは、まずいと思って食べなくなる。
人間は欲にまかせて、体に悪いとわかっていても食べてしまう。
そんな人間の欲望は、ペット産業にも発展していて、たとえペットに悪くても、美味しくて食いつきがいいものを販売するメーカーさんもあります。美味しそうに食べてくれるから、うちの子にあげちゃう。という飼い主さんがたくさんいて、売れるから。
ただ、人間もそうですが、食生活って大事です。
毎日コツコツ食べているその一口が、血となり肉となるのです。
動物たちも一緒。人間が自分で食べて病気にかかるなら、それは自業自得なので、いいのです。
でも、人間と一緒に暮らしている動物たちは、人間から与えられたものを食べます。
それが、いいものか悪いものかなんてわかりません。
だからこそ、飼い主が、いつまでも健康でいられるように、考えて商品を選んで与るようにしないといけないと思います。
あなたのおうちの子の食生活は大丈夫ですか?
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