ごきぶりが現れた。
この前から、どうも時々「なにか黒いもの」が視野ぎりぎりのところを横切るような気がしていた。
あれっ 気のせいかな?
後遺症かな・・・?
などと思いつつ、ひょっとして、「あれかな」とも思っていた。
ハエでも蚊でもゴキブリでも、あえて人間に悪さをしようとしているわけではないのだから、できれば共存したいと思っている。
この場合、一番共存しやすい相手はハエ君である。
なぜなら、追い払えばすむから。
それに、この近くにはフィリピンにいたほどの大量のハエは、もはやいない。
ハエも「五月蠅」ほどぶんぶんくると、さすがに嫌だけど・・・。
その点蚊は一番共存しにくいかも。
だってたった一匹でもかゆい。
小さいからやっつけてもあまり罪悪感もないし、気持ち悪くもない。
で、申し訳ないけれど、見つけるとつい「バン!」と両手をうって、
殺戮に走ってしまうのである。
微妙なのはゴキブリ君である。
この子はあまり好きではない。
あまり出会いたくない相手である。
けれども、目に見えないところで静かに暮らしてくれている分には
敢えて闘おうとは思わないし、たとえ視界を横切ったとしても、
そのまま静かに退場してくれれば深追いしないことにしている。
実は、ちょっと怖いのである。
だって、この子が飛んでくると逃げるしかない。
それに、新聞紙とかで「バン!」とやると、跡が気持ち悪い。
大きさもしっかりしているから「殺してしまった・・」という意識にもとらわれる。
それなのに、今夜に限って、何度も何度も視界を往復して私を挑発する。
仕方なく「ゴキジェット」でもって、やっつけようとしたら、これが出ない。
カスーッという音がして、いかにも頼りない。
で、あきらめてほかのことをしていたら、2階に上がる用事ができた。
するとちょうど目につくところに「アースジェット」があるではないか。
一応持って降りてくると、またタイミングを計ったように、彼(彼女??)が登場した。
仕方ない。
ついに私はやせ我慢をやめたのでありました。
これがまた、ゴキブリ専用ではないので威力がない。
何べんも後を追いかけて噴射することになってしまった。
そして今あわれなゴキ君は、なんと息子の布団の横で、多分?安らかに眠っている。
多分・・・というのは、まだ確認していないので、わからないのだ。
もう大丈夫と思って捨てようとしてうかつに近づいて、急にまた動き出して心臓が止まりそうになるというのも、よくあるパターンである。
いややなあ。
でもこれを書き終えたら、もう一ぺん確認噴射をして処分しよう。
このままおいておいたら、ゴキぎらいの息子は、卒倒するであろう。
それもちょっとおもしろいかも。。。。
あああ書き終えちゃったよ。