
暑さの中で人気が高まる会場内・外周バス
最近は気温が上がってきて、バスを利用する人が増えているようです。
先日お昼頃にバス停に行ってみると、有人バスの乗り場には30人ほどの列ができていて驚きました。春先はガラガラだったのに、今ではこんなに並ぶのかと感慨深いです。
そんな状況の中、念願だった自動運転バスにいよいよ乗ってみることにしました。
乗車ルートと予約の仕組み
私が乗ったのは西ゲート北ターミナルから。自動運転バスは、そこからブルーオーシャンドーム近くのリング西ターミナルまで直行で、途中の停車はありません。
実際には、この2つの停留所は西ゲート広場を挟んで向かい合うような位置関係で、歩こうと思えば歩ける距離。ただし真夏の炎天下ではかなりきつく、かといって「400円を払うほどの距離でもない」という微妙な位置感です。
通常の有人バスは数分ごとに運行されていますが、自動運転バスは当日予約制・20分間隔。しかも全員着席のため定員が決まっていて、満席だと乗れません。今回は、ちょうど一つ前の便が出発した直後だったので、予約を入れて1本後のバスに乗ることになりました。
チケット購入後には「乗車証明書」を受け取り、それを提示して乗車する流れです。少し特別感がありますね。
自動運転の乗り心地と景色
いざ乗ってみると…「自動運転ですよ」と言われなければ、ほとんど違いが分からないくらい自然な乗り心地でした。運転席を映すモニターがあり、ハンドルから手を放して走行している様子を見ることができます。
窓から見える景色も印象的でした。大屋根リングや海の景色はもちろんきれいなのですが、私が面白いと思ったのは会場の裏側。倉庫や荷物を運ぶトラック、そしてスタッフの方々の働く姿。まるで「10万人が暮らす都市」の裏舞台をのぞいているようで、普段は意識しない“支える人たち”の存在を感じられました。
そして、大屋根リングの下から眺めるパビリオン群。水辺に浮かぶような「つながりの海」の向こうに映る建物はとても美しい光景です。ちなみに、あのユニークな「ヌルヌル」の建物は、個人的には少し離れて眺める方が映える気がしました。
未来の公共交通を身近に体験
大阪・関西万博の自動運転バスは、自動給電で事前ルートと照合しながら走行する仕組みです。運転士も同乗していて、安心して乗れるようになっています。
本数も少ないですし、途中のバス停でも停車しないので、「会場内の移動手段」というよりも、「未来の公共交通を体験できる乗り物」として楽しむのがよさそうです。