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大阪・関西万博のトイレって、どこにどんな設備があるのか気になりませんか?
実は公式から、会場内のトイレ40か所をまとめたPDF資料がすでに公開されています。

 

公式資料「トイレ・ベビーケアルーム」:

https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/themes/expo2025orjp_2022/assets/pdf/universalinfo/toilet_babycare.pdf

 

この資料、バリアフリートイレ、オールジェンダートイレ、授乳室、おむつ交換所、オストメイト対応設備、手すり、ベビーチェアなど、設置されている設備が細かく網羅されています。ただ、全体が細かい文字だらけなのでちょっと見づらいのですが…

 

心配なことがある方、特別な配慮が必要な方は、事前にチェックしておくのがおすすめです。
 

個人的には「えっ、大屋根リングの上にもトイレあるの!?」と知ってちょっと驚きました。

 

 

 

  デザイナーズトイレって、実際どんなの?

 

さて、昨日も投稿した「高額」トイレ問題。

 

「2億円のトイレ!?」という驚きや批判の声もありますが、入札結果資料を見る限り、実際には2億円のトイレは存在せず、最も高いもので1億7,480万円(トイレ3)のようです。

 

ただ、この金額は一般的な公衆トイレの平米単価と比べても特別に高いとは言えず、むしろ資材高騰が続く中では妥当な金額という意見もあります。

 

批判の多くは、「半年で解体される建物にそこまでの予算をかけるべきだったのか?」という観点に集まっているのではないかと思います。

 

会場内に設置される40か所のトイレのうち、建築家によって設計された“デザイナーズトイレ”は8か所。せっかく費用をかけて作ったものなので、どこに、どんなトイレがあるのか、一覧でチェックしてみましょう。

 

「どれか1つくらい、のぞいてみたいかも…」と思えるかもしれません。

 

 

  デザイナーズトイレ一覧

 

※ 場所の横の番号は、上記トイレ地図の番号に対応しています。

※ 価格は「会場整備にかかる工事等入札結果一覧表」に記載された落札価格(税抜き)です。


※ リンク先のPDFは設計コンセプト段階の資料であり、実際の施設とは一部異なる可能性があります。

 

※ 4/17、6/4、6/15 実際の画像を追加

トイレ1(調和の広場付近/41) 6,300万円

夢洲にかつて存在した自然の生態系を“庭”としてアーカイブ。個室を出ると、アーカイブ空間が広がり、過去・現在・未来を感じられる設計に。
📍https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/2400530_wakate3_nantou1.pdf
トイレ2(進歩の広場付近/17) 6,293万円

大坂城の再建時に使われなかった「残念石」を主役に、400年分の時の記憶を建築に。石の存在感と人のつながりを感じる静かな空間。
📍https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/2400530_wakate5_nishi1.pdf
トイレ2の画像
トイレ3(EXPOメッセ付近/14) 1億7,480万円

1970年大阪万博をオマージュした空気膜構造。ふくらませた屋根が日差しをやわらかく取り入れ、自然に反応するクールな未来型トイレ。
📍https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/2400530_wakate5_nishi1.pdf
トイレ3の画像
トイレ4(ブルーオーシャンドーム付近/13) 9,980万円

地域の土を使った3Dプリントの壁でつくられた、有機的なトイレ建築。まるで大地の割れ目に入っていくような、没入感のあるデザイン。
📍 https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/2400530_wakate6_nishi2.pdf
トイレ4の画像
トイレ5(ポップアップステージ北・リング外/28) 1億5,372万円

ユニット型の建築で、閉会後は解体して他の場所へ移設もOK。カラフルなブロックのような外観は、子どももワクワクしそう。
📍 https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/2400530_wakate1_hokutou1.pdf
トイレ5の画像
トイレ6(空の広場付近/25) 1億6,585万円

雨・蒸発・雲・雨という水のサイクルを空間で体感。屋根にのぼると“静けさの森”が見える、自然とつながる設計。
📍https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/2400530_wakate1_hokutou1.pdf
トイレ6の画像
トイレ7(ウォータープラザ/22) 1億100万円

3Dプリントの樹脂パネルに包まれた、柔らかく光が透けるトイレ。景色がゆらぎ、蜃気楼のように空間と溶け合う。 📍https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/2400530_wakate4_nantou2.pdf
トイレ7の画像
トイレ8(ウォータープラザ/21) 9,990万円

視覚・聴覚障がい者、車椅子ユーザー、多様な性や文化背景を持つ人のためのインクルーシブな設計。ワークショップを通して作られた建築。
📍https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/2400530_wakate4_nantou2.pdf
トイレ8の画像

 

こうしてみると、トイレという枠にとらわれない設計だなということがよくわかりますね。私はトイレ6のデザインが気になります。屋根に上れるトイレって、どんな感じでしょうか。

 

 

  駅トイレの「空き状況」もスマホでチェックできる時代に

 

ちなみに、夢洲駅のトイレ情報は、Osaka Metro公式の「eMetro(イーメトロ)」アプリからも確認でき、“今の空き状況”がリアルタイムでわかるようになっています。

 

「空いてるトイレどこ?」「並ばずに済む場所ある?」というときに、駅に着く前からチェックできるのは、子連れの方やお手洗いに不安がある方にとって心強いなと思います。

 

 

 

  万博トイレは“見どころ”のひとつかも?

 

というわけで今回は、万博のトイレ事情について「ちょっと意外と面白いかも?」な視点でまとめてみました。

 

最初に紹介した全体マップPDFでは、バリアフリー・授乳室・おむつ替えコーナーの場所も確認できて、特別な配慮が必要な方には特におすすめ。


そして何かと話題のデザイナーズトイレも、それぞれ独自のテーマや技術で設計されていて、ある意味パビリオンと並ぶ“見どころ”のひとつになりそうです。

 

ちょっとした休憩のタイミングで、「せっかくだからこのトイレ寄ってみようか」なんて楽しみ方もできそうですね。