虎ノ門を散策しています。
前回は、おいしいカツカレーを食べて、虎ノ門・金刀比羅宮に行きました。
今回はその続きです。
次に見たかったのはこちら。
心の目で見れば、何か見えてくるかも?(笑)
それはこちらです。
虎ノ門交差点にいる虎。
調べてみますと、虎ノ門遺跡、虎ノ門記念碑、虎の像…など様々ありまして、どれが正式名称なのかわからないのですが、要はこのあたりに「虎ノ門」があったというわけなのです。
虎ノ門と聞くと虎ノ門ヒルズなどが建つオフィス街のイメージですが、元々は江戸城の外堀にあった門の名前でした。
名前の由来は諸説ありますが、東西南北に青龍・白虎・朱雀・玄武という獣神を配する「四神思想」から来ていると考えられているそうです。
そう、前回「虎ノ門・金刀比羅宮」で出てきた四神ですね。
江戸城の西に位置する虎ノ門は、西の獣神「白虎」から虎ノ門になったといわれています。
「門」は明治6年に撤去されましたが、「虎ノ門」という名前は俗称として使われていたため、その後、交差点の名前や地下鉄銀座線などの駅名となったそうです。
では、さっそく虎の像を見てみましょう。
虎ノ門遺跡
…ん?
ち、ちっさ!!
なんか、イメージよりもすごく小さいんですけど。
ま、まあ大きさの問題じゃないから、ね。
碑文を読んでみたいのですが、何しろ文字が独特なのと月日が経って傷んだのか、とにかく読みづらいのです。
私にわかるのは、この「虎ノ門遺跡」碑が昭和廿七年(27年)に建ったことくらい。
色々調べましたが公式なものが見つからず、他の方のいろいろなブログなどを見ても全文を載せているものはほとんど見つけられませんでした。
もともとこの辺りは「芝今入町」という名前だったのですが、1949年(昭和24年)にから「芝虎ノ門」に改称されました。
この碑は、昭和27年、町名の改称3周年を記念して建てられたようです。
往時の事を忘れないようにということでしょうか。
しかし、この猫、いや虎。
ちょっとかわいすぎませんか。
そもそも、虎なのに猫座りしちゃっているから、猫っぽさが増してるんですよね。
虎っぽく見える角度を探して、いろいろ撮ってみたんですけど…
なんかねぇ、後ろ足の感じが…。
…トラ?
トラちゃん?
…遊んでしまいました。
ごめんなさい。
虎ノ門記念碑、虎の像は、東京メトロ虎ノ門駅から2分くらいです。
虎ノ門交差点の、「東洋プロパティ」という青い看板のあるビル、EXCELSIOR CAFFEの前にあります。
あまり目立たないので気を付けて探してくださいね。
トラちゃん…いや、虎ノ門記念碑に別れを告げまして、さらに先へ進みます。
このあたりは、霞が関なんですね。
「霞が関中央官庁案内」がありました。
内閣府庁舎や特許庁庁舎などが近くにあるようです。
虎の像から5分くらい。
私達がやってきたのはこちら!
突然の石垣。
実はこれ、江戸城外堀の石垣なんです。
江戸城外堀跡 地下展示室
地下鉄銀座線虎ノ門駅の新庁舎連絡通路内
エスカレーターで虎ノ門駅に向かう途中に右手見えた空間。
階段とエレベーターで中2階のような場所へ向かいます。
入場は自由、もちろん無料です。
【江戸城外堀普請(土木工事)の技術】
外堀は城の防御のために重要なものなので、当時の土木工事技術の先端が使われています。
伊豆の石切場では、効率的な施工のために、規格化された石を加工しました。
運搬には、経験則から船や道具を使って行われました。
施工には、高い石垣を築く為に断面形状を工夫しました。
【江戸城外堀普請と虎ノ門】
発掘調査で判明した江戸城外堀跡をもとに、江戸と現代の地図を重ねたもの。
江戸城の「虎御門」が現在の虎ノ門交差点付近にあったこと、「金比羅神社」が讃岐丸亀藩京極家屋敷内にあったことなどがわかります。
【江戸城外堀と現代の東京】
この図は、江戸城の痕跡や江戸の町割りを現代の街区に重ねたもの。
江戸城外堀は、城下町を取り囲む延長約14キロあります。
明治維新後は一部が埋め立てられますが、現在も道路や鉄道網など都市の骨格として利用されています。
そしてくりぬかれた窓から見えるのが、「史跡 江戸城外堀跡の石垣」です。
正面の江戸城外堀石垣は、1636年(寛永13年)に築かれたものですが、部分的には改修のために積みなおされていると考えられています。
この堀は、高さ9メートルほどの石垣が続いていましたが、現在はその一部が点在して残るのみです。
ここでは、長さ20m、高さ7.4mの石垣をすべて保存したうえで、一部埋め戻して、変形していた石垣を伝統技法によって旧態に戻す解体修理を実施しました。
積みかえた石は、同じ外堀の丸の内一丁目遺跡のものを使用しています。
くりぬかれた窓から見上げる石垣。
外堀水面の高さも記してあるので、まるで自分が外堀の水面から石垣を見上げているような気持になります。
正面の石垣をじっと見ていると、何やらマークのようなものが彫ってあることわかります。
ほら、矢印みたいなやつ。
説明を読んでみると、このしるしは「構築大名」を示しているのだとか。
この矢印のようなしるしは、「毛利家」のものだそうです。
そうそう、確か江戸城外堀は、各大名家が分担して造ったんですよね。
…ということは、5000人以上を動員したという仙台藩伊達家が造った石垣にも、伊達家を表すマークが入っていたんでしょうねぇ。
地下鉄の駅に併設された「江戸城外堀跡 地下展示室」、気軽に見られるので、ぜひ見学してみてくださいね。
さあ、まだまだ先に進みましょう。
…ん?なんだこれ。
階段に年号が書いてあるよ。
しかも、ところどころに絵が描いてあるみたい。
その年の代表的な出来事が書いてあるのかな。
年表は、~1580年から2008年~となっています。
ええっと、調べてみると 1600年関ケ原の戦い、1603年徳川家康江戸幕府を開く。
その少し前からですね…。
2008年はこの階段が出来た年。
つまりは江戸時代いや、そのもっと前から歴史はつながり、これからも未来へ向かって続いているんだよという感じに受け取ったのですが、いかがでしょうか。
普段考えないようなことを考えたら、頭から湯気が出てしまいました…。
…どこかでお茶でもしますか。
この年表の階段を上がると、目の前に建物が。
ビルすごい。
目の前のビルは、霞が関ビル。
日本で初めての高層ビルですよね。
1968年に竣工。
地上36階だそうですが、1970年に世界貿易センタービル(東京 浜松町)ができるまで、約2年間だけ高さ日本一でした。
あ、銀色のオブジェは、カールステン・ニコライさんの「poky stella ポリステラ」という作品だそうです。
自分が写りこんでいるんじゃないかってドキドキしました(笑)
霞ダイニングというのが1階にありまして、イタリアンや韓国、中国料理、丸亀製麺などもあったのですが、さすがにまだカツカレーのエネルギーが残っていたので、ファミマ!!で何か買って、イートインスペースで休憩することにしました。
広いスペースがあって助かりました。
2人で勝手に買った結果。
遠足か。
甘いものはファンタも含めて同行者が選びました。
私が選んだのはつまみっぽい(笑)
ラ・メゾン白金のショコラサンド ビターとキャラメルショコラ
チョコクリームじゃなくてまんま板チョコが挟んである感じで、チョコ好きにはたまらない。
オヤツチンミ 濃いチーズ味
一見ベビースターっぽいのですが、味はおつまみっぽい。
チーズというか、チーズたらを揚げたみたいな味(笑)
ぷち歌舞伎揚 香味辣油味
まさに味は歌舞伎揚げなのですが、確かにピリ辛。
でも、まあパッケージのイメージほどではなく、食べやすい感じです。
あ、辛さに弱い同行者はヒーヒー言ってましたが。
さて、虎ノ門の史跡などを訪ねてみました。
虎ノ門にお勤めの方はご存じだったかもしれませんが、一般には意外と知られていない場所だったのではないでしょうか。
もし虎ノ門方面に行くことがあったら、猫…いや虎と石垣、実物をご覧になってみてくださいね。
さて、次回は虎ノ門完結編です。
出世できるという噂のパワースポットや、素敵なカフェにも伺います。
ぜひ次回もご覧になってくださいね。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
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