【旅日記】湯ヶ島温泉のホテルは、時間が止まってた。 | お出かけ大好き  みみみのごはん

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ポツポツと、旅日記を書いています。

4月9日に、1泊2日で伊豆 湯ヶ島温泉に行ってきました。


前回は、チェックインまで時間があったので三嶋大社に行ったり、おいしいサンドイッチを食べたりしました。

※前回の記事はこちら ⇒ http://ameblo.jp/mimimisuke/entry-12159857991.html



そして、 伊豆箱根鉄道に乗り、終点「修善寺」へ到着したところから旅日記のスタートです!

ぜひご一緒に、温泉に一泊した気分になって頂けたらうれしいです。








車内にほとんど人がいなくなったころ、修善寺に到着です。




あ、踊り子だ!

踊り子も修善寺に来ているんですね。




子供から大人まで、いろんなサイズの制服が記念撮影用に置いてありました。

んふふ、お子ちゃま用のかわいいな。




4月9日なので、桜が綺麗です。




路線バスに乗り、最寄りのバス停「湯ヶ島」まで向かいます。

定時でかまわないから、駅まで迎えに来てくれたらいいのになー。

駅前は停車が出来ないのかな。

路線バスの本数が少ないので、ちょっと不便でした。

車で行かれる方が多いのかもしれませんね。


そして停留所に停車。

バスの中に私が携帯を忘れるハプニングなどがあり 、テンションがた落ちのままホテルへ電話。

ホテルまでは歩いても10分かからないそうですが、ホテルに電話するとバス停まで迎えに来てくれました。


ホテルの名前は「白壁荘」。


文人墨客に愛された宿で、井上靖(小説家)、木下順二(劇作家)などが投宿されていたとか。

うーん…。


テンションが下がっていたこともあり、到着時の写真があまりなくてすいません。

でも、その後携帯が無事に事務所に届けられたとわかるので、これからたくさん写真が出てきますので、ご安心ください。




ロビーの様子。

猪の照明がかわいい!


ホテルでは「民芸調の宿」と言っているのですが、ちょっとロッジ風…いや、ほめ過ぎかな(笑)






おもてなしのお茶とお菓子。


そして、部屋に案内されます。

案内の方が、荷物を持ってくれない宿、久しぶり。

私の分はともかく、足を引きずっている母のリュックくらい持ってくれてもいいのにね。


なぜなら、この宿はとにかく階段だらけ。

足の不自由な方のためにバリアフリーのお部屋が数室あるそうですが、それ以外はすべて階段です。

それもすごい急な。

食事に行くにも、お風呂に行くにも、2山くらい越えて行かないといけないんです。


事前にそれはわかっていて、母も了承していたのですが、思った以上にキツイ階段でした。


そして、通されたのがこちらの部屋。

…ん?



なんか、暗いな。



コタツ!!

そして鏡台!




うわー、すごいところ来ちゃったな。

窓から見えるのが、廃墟っぽいのもなんだかね…。




この冷蔵庫の感じ、すごいなつかしい…。

中はもちろん、飲み物がガチャンってはまっていて、一本抜くと二度と戻らないタイプのやつね



冷蔵庫もそうだし、隣に写っているカーテンもすごい。

昭和40年代って感じです。


子供のころ、千葉の民宿に泊まったことがありましたが、ちょうどこんなでしたよ。

何十年時が止まっているんだよ(笑)


まあ、清潔にはしてあるのですが、全体に漂う「古さゆえの暗さ」みたいなものがどうしても…。

そして、大浴場のほかに、部屋付きのお風呂があるのですが、これもまたすごい。



落とし穴か!というくらい狭く深い。

ドボンって入ったら、どうやって出るのか。

バリアフリーと対極にあるようなお風呂でした。


まあ、ここに来た人はみんな大浴場へ入るだろうから、部屋風呂に入る人はいないでしょうけどね。


しかし、そもそもどうしてこのホテルに宿泊することになったのか、これには訳があります。


母が友人から教えてもらい、デパートの会員限定クーポンのようなもので「どこでも一泊10800円」というチケットを買ってきたのです。

一覧表の中から選んだ宿に、10800円で泊まれるというもの。

母のおごりだというので大喜びだったのですが、どの宿にするか調べてみるとこれが…。

いろいろな旅サイトのレビューを調べてみると、どこも皆、あまり評価がよくない。


建物が古いとか、駅から不便とかは別に構わないのですが、宿側の姿勢というか宿泊客が嫌な思いをするだろうなという宿に泊まるのだけは嫌でした。

レビューがすべてとは言いませんが、以前宿でとても嫌な思いをしたことがあるので、宿泊する前にはものすごく調べてレビューを参考にするようになりました。


なので、いろいろとにかく調べた結果、まあここならマシかなぁと消去法で選んだのがこの宿だったのですね。

正直、この宿を選択した私は、この時点で「失敗したかも」と責任を感じていました。





私たちが泊まった客室前の通路には窓が無く、昼間もこんな感じ。

これを民芸調で味があるというのなら、まあ、そうとも言えるかも。



お風呂はこの暖簾の先。

もちろん階段を降りますよ。

大浴場は比較的広くて気持ちよかったです。


カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉というんですって。

何やら効きそうです。


そして、お部屋で少し休憩ののち、お楽しみの夕食!

わーい。





宴会場。

ここが、今回の私たちの席。

畳の宴会場を簡易的な壁で仕切り、2組の席が作ってありました。


衝立の向こうには、母娘連れがお食事中でしたよ。



セット済み。


まあね、値段が値段ですから、こんなものよね。


1985年、石川さゆりさんの名曲「天城越え」は、この宿に吉岡治(作詞家)、弦哲也(作曲家)、桜庭伸幸(作曲、編曲家)がこの宿に宿泊し、生まれました。


前菜


お刺身




鮎の塩焼き



一番おいしかったな(笑)



あ、このお皿、鮎を置くようにって渡されたのに、あまりのおいしさにそのままかぶりついちゃった。

えへへ、お皿に乗せる間もなかったよ(笑)




部屋は宴会場ですから、舞台っぽいものの片鱗が。

立派な緞帳があり、賑やかだった時代を想像させてちょっと悲しい。




箸袋。

これまたなんだか時代を感じるデザイン。

電話番号の所もね。


しし鍋やご飯を食べ終え、デザートを待っていたら…担当の仲居さんがあたふたとやってきました。

「忙しくって、遅くなっちゃった。ごめんなさいね!」


手には、生のわさびとおろし金。

なんだかんだとよくしゃべる人で、こちらが圧倒されているとその場でガリガリとわさびを摺り始めましたよ。



そして、奥からガラスのお猪口に一杯日本酒を入れて持ってきて、このワサビを入れてみてと。




鼻先にもっていくと、爽やかなワサビの香り。

口に含むと、ちょっと甘いような、そのあとピリリとするような不思議な味がしました。

あまり時間がたつと美味しさが損なわれるようで、すぐに飲んでしまわないとダメなんですって。


私たちがワイワイ喜んだのを見た仲居さんは、今度はご飯を軽くよそってきまして、そこにワサビ。

お醤油をたらり。

それで食べてみると、なんかめちゃくちゃおいしいんですけど!!


もちろんツーンとした辛みもあるのですが、何しろ甘い。

わさびが甘いよ、仲居さん。



そして最後にはお茶漬けに。


これ以来、我が家ではちょっとおいしいワサビで、ワサビごはんやってますよ(笑)




いちごのデザート。


なんだかんだでお腹いっぱいになりました。

仲居さんがいろいろ話しかけてきて、まあ正直それが好きな人も嫌いな人もいるでしょうが、これも彼ら流のおもてなしですよね。


サービスのワサビのお酒やごはんもごちそうになって、ゆっくり食事が出来ました。

こういうところが好きな人には、いい宿と言えるでしょうね。


帰りにロビーのあたりで一休み。





文人たちの写真やサインなどがいろいろ残っています。






ロビーに広がる穏やかな香り。


遠い記憶がよみがえりました。

父のふるさとは宮城県の山奥の米農家です。

あの古いお家も、こんな香りがしていたなぁ…。

おぼえていないけど、囲炉裏があったのかな。


なんだか懐かしい。

香りって、記憶と直結していますよね。


と。


母が置いてあったお手玉を突然やり始めましたよ。





あたしは片手で一度に3つできる!とか言って、誰もいないロビーで黙々と片手でぐるぐるお手玉をまわしはじめましたよ。


ジャグラーか。


そういえば子供のころ、母に教わってお手玉をやったっけな。

試しに私もやってみましたが、片手どころか両手でもやっとです。

あー、もうやらない。

その時の母の得意げな顔ったらない(笑)







昼間見ると単に古ぼけてホコリっぽかったロビーも、夜見ると確かに趣があるかも。











あ、いのしし。



では、おやすみなさい。


そして、朝。

おはようございます!

今日もいい天気。



ね、昼間見ると、何だか古ぼけた感じでしょ?(笑)

いなかのバスの待合室みたいなね。

やっぱり夜の方が趣があるわ。

朝ごはんまでちょっと時間があるのでホテル内を散策。




あ、白壁!

なるほど、ここは白壁荘でしたね(笑)





お庭が見えます。

中々素敵。

スミレも咲いていましたよ。






そして、昨日の宴会場で朝ごはん。




温泉玉子に湯豆腐に、アジの開き。

久しぶりに食べる、バイキングじゃない朝食(笑)




はい、おはようございます!


アジの干物は自分で温めて食べるやつ。




アジが乗っていた鉄板?が微妙に魚型でかわいかったな(笑)


お腹いっぱい!ごちそうさまでした。



そうそう、どうしても写真に撮りたい場所がありました。

それは、この白壁荘の一番のウリ。


今ならいけるかも。


それがこちら。




巨石、巨木風呂。

テレビなどで何度も取り上げられているんです。


今なら、誰も入っていないでしょ。


まずは、巨石の方から。

朝は女性の入浴時間ですが、どなたもいなかったので撮ってきました。



シャクナゲの向こうに見える、巨大な岩。




で、でかっ。






何でも、この宿の建物を建てるために掘っていたら、その地中から出てきたのだそうです。

その重さなんと53トン。




くりぬいて作られた日本一の巨石露天風呂は、JR東日本のポスターに採用されたことがあるんですって。


巨石と巨木は男女入れ替え制で、女性は朝がこの石だったんです。

なので、残念ながら入れませんでしたが、間近に見られて大満足。


そして、次は巨木。

誰も入浴していないとはいえ、男湯に入るわけにもいかず、お願いして撮ってきてもらいました。


これが巨木風呂!




大人が3人くらいは充分入れるお風呂。

なんと樹齢1200年、アフリカ紫檀という木だそうです。

産地は、アフリカ大陸のガボン共和国。

赤道直下から、湯ヶ島温泉へようこそ。


こちらは夜に入ってみましたが、綺麗に彫ってあるので特に問題なく入れました。

ただ、なんとなく端っこが丸いので変な感じ(笑)





こちらのふたつの露天風呂は、このお宿の自慢。

宿泊の際は、ぜひ入ってみてください。

確かにおもしろいです(笑)


さて、いよいよこのお宿ともお別れ。




玄関には、部屋名のプレートと一緒に並べられたそれぞれの靴。

番頭さんが並べたのかな。


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ホテルの方が正面で撮ってくれました。

なるほど、白壁荘だ(笑)


この日の予定は、修善寺温泉のあたりを散策すること。

そして気になるあのメニューを食べてみること。


ヒント画像(笑)





わかっちゃうかー(笑)

いつもモザイクを掛ける度合いがわからないんだよね(笑)


というわけで、あと少しですが、また旅日記にお付き合いくださいませ。



最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。




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