築地といえば、東京でおそらく一番有名な市場「築地市場」があるところですね。
私も今までいろいろなイベントなどをご紹介してきましたが、それはほとんどが「場外」と呼ばれる場所。
実際の市場の外側にある、一般の買い物客を相手にした場所です。
実際の築地市場、つまり「場内」へは、一般の人の立ち入りは基本的にはできません。
場内にある飲食店などに入れるだけですね。
そんな築地市場を見学できる機会に恵まれました。
それが「築地市場見学会」です。
集合時間に受付に行くと、すでに数人がいらしていました。
平日の昼間という事で、ご年配の方が多いですね。
管理棟のようなところに案内されました。
昔のお役所の建物!という感じでした。
そして会議室のようなところに行き、まずは座学(笑)
そこで築地市場他、東京都の管理する市場の説明のVTRを見せて頂いたのですが、なんといまどきビデオ。
おいおい。
しかも、見終わった途端、案内の人が「これは資料が古くて、数字とか少し今と違いますね」って。
もう一度、おいおい。
最新の数字については、パンフレットを見てくださいって…ふぅ。
そして私たちは、見学者というオレンジのベストを着て、ワイヤレスガイドっていうんですか、案内の人が送信機みたいなものを持って話し、私達がイヤフォンでその案内を聞くというものです。
これから、場内を案内して頂きます。
写真撮影は可能ということで私も何枚も写真を撮っているんですが、他の方に遅れないように必死で歩きつつ撮っているので、ピントが甘い写真も…どうぞお許しを。
まず、はじめに行ったのは青果部。
築地というと、水産物というイメージが強いのですが、青果もあります。
といっても、都内で一番大きい市場「大田市場」よりも取り扱いはとても少ないです。
年間の野菜と果実を合わせた取扱量は、約30万トンです。
※大田市場は約90万トン
あ!メロン。
丹羽さんが作ったメロン、ちゃんと築地へ届いていますよ!
ここはせり台。
よくテレビとかで見ますよね。
おじさん達がぎっしり並んで手を挙げて、指で合図して競り合っているところ。
せり台はほかにもありますが、ここのが一番大きいとか。
今日の売り上げの様子は、この黒板に書いてあります。
野菜ごとに場所が分かれています。
印象としては薄暗く、ちょっと寂しい感じ。
でもきっと、早朝はとても賑わっているんでしょうね。
築地市場には、見学用の通路などがありません。
通路が狭く、見学者用が確保できないのだそうです。
その為、ほとんど見学ツアーなどは開かれていません。
あちこちに車やターレー(ターレット)などがびゅんびゅん走り回っています。
実際、場内で事故に合う方も多いらしく、この後、私達は何度もドッキリすることになります。
あ、安全確保のために、私達は「見学者」のベストを着せられているんですよね(笑)
くまモン!
並んでいる段ボールを見ていると、本当に日本中からいろいろなものが入ってきているんだなぁと痛感します。
今の時期に多いのはやはり「みかん」と「りんご」だそうです。
段ボールのデザインもいろいろ!
こちらのマーク。
何となく赤い実と緑の葉っぱみたいに見えたんですけど、考えすぎでしょうか(笑)
そして、ここから水産物の方を見学します。
ここからは足元が常に濡れているので注意!
この通路を挟んで、水産と青果にわかれています。
築地市場の水産物取扱量は、年間約54万トン。
都内の市場ではダントツです。
青果部には無かった、このピラピラした黄色い短冊は、鳥よけ。
そう、魚を狙って、鳥が入ってくるんだそうです。
このあたり、きれいにカーブしていますね。
この曲線は、ここがその昔、貨物線路があった名残。
貨物で運ばれていたんですね。
足もとに、無造作に魚が置いてあってあせります。
これは…鰆ですかね?
切り身でしか見たことがないので、皮の柄で判断(笑)
どなたか詳しい方、教えて下さい!
さて、ご存知の方も多いと思いますが、品物が市場に来てからの簡単な流れを書いておきます。
「漁師」 ⇒ 市場到着 ⇒ 「卸売業者」 ⇒ せり ⇒ 「仲卸業者(なかおろし)」 ⇒
仲卸の店で販売 ⇒ 「魚屋や料理屋などの小売店の人」 ⇒ 「消費者」
ここは、仲卸し業者さんのお店です。
ここに、街の魚屋さんや、料理店の方が買いに来るんですね。
私達が買う事も一応できるそうですが、販売の単位が大きい事、目利きが要求されるとの事で、なかなかハードルは高そうです…。
私は小心者なので、とても無理そう(笑)
ね、なんとなく素人を寄せ付けないオーラがあるでしょ?(笑)
魚を運ぶのにめちゃくちゃ便利なんですよ!と案内の方が誇らしげに言うのがなんともおかしかった猫車。木製でボロボロなんですが、色使いがポップなのがせめてもの救い。
こうやってフタを斜めに挿してあるのが目印らしい(笑)。
ターレーがずらっと並んでいてかわいいなと思ったら、これ充電中。
え、充電??
ガソリンで動くんだとばっかり思ってました。
みんなで仲良くごはんという感じでしょうか。
ちょっとかわいい。
このあたり、特に柱が傷んでます。
中の鉄筋が見えちゃってるし…大丈夫かな?
わー、鳥が一杯飛んでる!!
たぶん、ゆりかもめでしょうね。
あの鳥が、しれっと中に入って来ちゃうのかと思うと、ちょっとこわいです。
ここでは、せり台にのせてもらえました。
木製のちょっとした台で、小さかったです。
その先では、フグが売られていました。
お店の方が、フグを見せてくれました。
おー、何だかかわいいな。
ふぐ、ごめんよ。
外に出ると、鳥がすごかったです。
屋根の上で、チャンスを待っているようでした…こわい。
ここでもターレーがみんなで充電していました。
何だかかわいい。
いままでは鮮魚のコーナーでしたが、この先は活魚。
つまり生きている魚です。
足もとには、ザーザーと水が流れていて、大変でした…。
そして、案内の方が、「築地の絶景スポットその1」と言って、私達を連れて行ってくれたのはこちら。
隅田川です!!
いいですねー!広々として気持ち良いです。
さて、築地見学はあともう少しだけ続きます。
でも、ずいぶん長くなってしまったので今日はここまで。
次回はこの続きと、場内で食べた「定食」をご紹介します。
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
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