先日、靖国神社に行きましたら、桜まつりの中止と宴会の自粛をお願いしますという看板が立っていました。
その時は、「そうだろうなぁ」と思いました。
東日本大震災で、被災された方々の事を思うと、とても宴会という気分にはならないもんな…。
今年も静かに桜を愛でよう。
その後、千鳥ヶ淵緑道へ行くと、そこにも看板が立っていて、「さくら祭りの中止と宴会の自粛を」と書いてありました。
その時も、「そうだよなぁ」と思いました。
東京の人が大宴会をしていたら、それを見た被災地の人は、悲しい気持ちになるかもしれないよな…。
今年も静かに桜を愛でよう。
そして先日、上野動物園に行った帰り、上野公園を通ると、「さくら祭りの中止と宴会の自粛を」と書いてある看板が立っていました。
そこで、私は立ち止まり、ふと考えました。
自粛ってなんだろう。
もちろんほとんどの人が、とても宴会でドンチャン騒ぎをする気分じゃないでしょう。
節電の為に、ライトアップを中止するのも仕方ないと思います。
でも、昼間、友達同士や職場の仲間と、桜の下で酒を飲むことが不謹慎なのか…と。
そうすることは、被災地の方へ失礼な事なのかな、いけない事なのかなと。
言うまでもありませんが、節度をもって宴会をするなんて、公共の場所では当たり前の事です。
私は、元々、お花見の宴会に参加することはありません。
でも、お花見の宴会に参加して、愚痴を言ったり、笑ったり、それがいけないことなのでしょうか。
そこで、元気を出して、また明日からがんばれるなら、それをすることが悪いことだとはどうしても思えません。
一番大切なのは、被災地の事を忘れないことだと思うんです。
どんなに被災者の方々の事を思っても、どんなに気持ちに寄り添おうと思っても、それは難しいです。
なぜなら私たちには、家もあるし、家族もいるし、愛する人を失ってもいない。
仕事もあるし、食べるものもある。
残念ながら、どんなに思っても、私が被災者の方々の悲しみと同じ悲しみを、感じることはできません。
私の父の故郷は宮城県です。
親戚がたくさん宮城県に住んでいます。
幸い、ほとんどの親戚の無事が確認されましたが、海沿いに住んでいたはずの従妹一家と未だに連絡がとれていません。
彼女の事を思うと、ニュースの報道が他人事とはとても思えないです。
でも、それでも私は、いつものような毎日を過ごしています。
食事も普通にし、働き、テレビも見るし、買い物もしています。
上野動物園にも行ったし、靖国神社へも行きました。
でも、それは被災者の方々の事を忘れたということではありません。
ニュースを見ては、泣き、くやしがり、憤っています。
ピグでは風船を買い、少しですが、きちんとした所へ募金もしています。
もちろん、節電もしています。
私たちが今できること、それは日常を取り戻しながら、でも被災地の事を忘れないことじゃないでしょうか。
経済が動かなければ、被災地を救う為のお金も生まれません。
大きな金額の寄付は出来なくても、今までどおりに毎日を過ごせば、お金が動きます。
被災しなかった私たちは、被災されたかたがたの分まで、しっかり動いて、経済を立て直さなくてはいけないと思うんです。
私が以前勤めていた、ビニール加工の小さな会社がどうしているか、とても気になります。
そこでは、宴会などに使われるレジャーシートをたくさん作っていました。
春のお花見用に、冬から天気予報をチェックして、いつごろどれくらい作るのか、何度も会議をしていました。
宴会が無くなれば、大型のレジャーシートも売れなくなるでしょう。
他にも、お花見用の商品を扱っている会社は、どうしているでしょうか。
ただ、闇雲に自粛すればいいわけじゃないと思います。
それぞれが今できる事をすること、それしかないと思います。
募金できる方は募金を。
ボランティアの出来る方はボランティアを。
買い物が出来る人は、買い物をして、経済を少しでも戻しましょう。
日常の生活が出来る人は、日常生活を取り戻しましょう。
大丈夫、一人じゃない。
みんなで力を合わせて、がんばりましょう!!
思ったことを、そのまま書いてしまいました。
もし、不快に思われる方がいらしたら、ごめんなさい。
頭の悪い人が書いた戯言として、どうぞお許しください。