「ゼリーフライ食べるのが、こんなに大変とは」
先日、お届けしました「鴻巣 びっくりひな祭りでびっくりしてきました
」は、たくさんの方に読んで頂きましてありがとうございました。
続編が遅くなりまして、ごめんなさい。
皆様の記憶をぐーーーっと戻して頂きたいと思います。
鴻巣でひな祭りを見た後、時間があったので「行田(ぎょうだ)」まで足を伸ばすことにしたのでした。
ただし、下調べ無しの「かすかな記憶」と「勘」だけで。
そうしたら、同じ行田でも、今いる「JR行田駅」ではなく、「秩父鉄道 行田市駅」に行かなくてはならなかったのだと判明したのです。
しかも、その間は6キロも離れており、電車で行くにはものすごく遠回りすることに…
えええええええええええ!!!!
これが、前回までのお話でした。
私はとあるお店を目指しているんですけども…。
そして、観光案内所でいろいろ伺った所、30分後に出るバスで、行田市駅まで行くのが良いだろうとのことに。
コンビニも何も無い駅前のベンチで待つこと30分。やっとバスに乗れました!!
そして揺られて30分。着いたのは「秩父鉄道 行田市駅」です。
行田市は、埼玉古墳群(さきたまこふん)があったり、足袋の街でもあります。
近くに中仙道が通っていた事から、足袋を作りが盛んになったそうです。
…しかし、一応携帯で目指すお店の地図は見るものの、目標物が無さすぎで。
こうなったら、度胸ですよ、女は度胸!…歩き出します。
さて、歩き始めると目に付くのが、国道125号沿いにずっと続くこちらの銅人形。
860メートルに39体の人形たち。
「銅人形の童たちが遊ぶまち」というタイトルで、赤川政由さんの作品だそうです。
なんかほのぼのしました。
私が気になったのは、こちら。
「蓮ラブリー」と題されたこの作品。ほんと、ラブリーです。
ガラスが水辺や氷みたいに綺麗です。
行田は、古代蓮をシンボルとしているそうですから、それで「蓮ラブリー」なわけですね。
あ、これは、ものつくり大学の音瀬昌樹さんの作品でした。
さてさて、まだまだ旅は続きます。
時間が止まっている酒屋さんや、古い銀行の建物(国登録有形文化財)など。
銀行は壁面をお掃除中だし。
しかし、不安は続きます。
とりあえずの目印としている「郷土博物館」がちっとも出てこないのです。大丈夫かなぁ…。
歩道があったり無かったりという、国道沿いをトボトボと歩きます。
すると、希望の光が!!
目指すお店ではありませんが、同じものを扱うお店が何軒も出てきたんです!
近いぞ!近いぞ!
そしてついに、探していた「郷土博物館」が!
実は、ここは「忍城址(おしじょうし)」。郷土博物館はその中にあります。
文明年間に築城された「忍城」は、上杉、北条氏との戦いにも落城せず、石田光成の水攻めにも耐えた別名 「浮き城」と呼ばれる城です。
ただ、申し訳ないのですが、この時点では「忍城」の存在を知りませんでした。
勉強不足でした。ごめんなさい…。
すると、なにやら赤い人影。あれ?
しかも、かなりの素早い身のこなしで。
あなたは誰?怖いんですけど!!
動揺した私の口から、思わず出た言葉は「写真撮らせてください!」
すると赤い人は、くるりと後ろを向いてしまったので、スルーされたかな?と思ったら、なんと背景を選んでポーズ。
…いい場所を選んだんかい!(笑)
では、そんな赤い人の写真をどうぞ。
お礼もそこそこに、逃げるようにその場を離れる私。
あ、動揺しすぎて、忍城見るの忘れた…。
しかし、この完璧なコスプ…扮装は何でしょう?
帰ってから検索した所、ヒントを見つけました。
それは何と、「忍城おもてなし甲冑隊」なる人々の存在です。
観光客が戦国時代の歴史に親しめるようにと、作られたというのです。
主な役割としては、剣舞のパフォーマンス、甲冑着付け教室、観光客との記念撮影だそうで。
通りで、写されなれているわけだ。
余談ですが、この「忍城おもてなし甲冑隊 」のブログがとってもおもしろいので、ぜひ皆様のぞいて見て下さい。
私はハマりました。(笑)
話は戻りますが、この「おもてなし甲冑隊」の方々のうちのお一人だったのかどうかはわかりませんが、そうだったらいいなあと思います。
そして、動揺のあまりとはいえ、忍城を全く見ずに通り過ぎちゃってごめんなさい。
今度はきっと忍城をじっくり見学し、甲冑隊にもてなされたいと思います。
剣舞も見たいなぁ!!
さて、肝心の目的のお店を探さなくては!
と、あまりに唐突にそのお店の看板が出ていました。
なんだ!すぐそこじゃん!
忍城からすぐでした。よかったー。
行田名物の「フライ」と「ゼリーフライ」を食べさせてくれるお店です。
ここまで長かったよぉ…。
さて、店内に入りましょう。
4人掛けのテーブル席が2つ、小上がりには座卓が3つ。かなり狭いです。
となりにもう一部屋が増設されていました。
観光客らしき人達が多数。
他に、地元の人っぽい人がゼリーフライをまとめ買いしていました。
さてメニューはこちら。
安っ。
そして、来ましたよ。
まずは
「ふらい(大)400円」
大きさが約30センチはあろうかという、お好み焼き状のものです。
違うのは、厚さが5ミリくらいと薄いこと。
具は、長ネギと豚肉。どちらも、ほんの少しだけ入っていました。
全体はほぼ、粉!!!
でも、お腹ぺこぺこだったので、何だかおいしく感じちゃいました。
昔から農家のおやつだったとのこと、何だか納得の素朴な味でした。
「ゼリーフライ 2個1人前 2個200円」
おからとジャガイモで出来たコロッケのようなもの。
中はとろっとやわらかく、通常のコロッケの様に、衣はつけません。
サクふわで、とてもおいしいです。
ちなみに、なぜゼリーなのかというと、小判型をしているところから「銭フライ」→「ぜにーフライ」→「ゼリーフライ」となったと言う説が有力だそうです。(笑)
「やきそば(大)400円」
こちらも、30センチはある大きなお皿に。
この3つで、同行者と2人、おなか一杯になりました。
全部でちょうど1000円。安い!
さて、お腹も満たされたので、そろそろ帰り支度です。
今度は秩父鉄道の持田という駅から帰る事にしました。
途中、猫がこっちをじーっと見ていましたよ。
ゼリーフライ食べるために、わざわざ来たんだって?
そして、こんなカワイイ駅から、秩父鉄道へ。
今回の旅も、なんとか無事に終わったのでした。
行田のいろいろ、いかがでしたか?
初めて行く土地は、知らないことだらけでとってもおもしろかったです。
それでは最後は、バスから見えたちょっと怖い顔のゆるキャラでお別れです。
目が怖いよ。目が…。
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
おしまい
※※ランキングに参加しています。下のボタンを押して頂けると、明日からまたがんばれます。※※

にほんブログ村