また、JRの「青春18きっぷ
」の時期になりましたね。
春には、バナナワニ園 やトンネル 、ワイナリー を訪ねました。
今回は真夏ですから、いわゆる「避暑地」を訪ねようと思います。
そして、今回選びましたのが、山梨県の「清里(きよさと)高原」です。
ここは標高も1000メートル以上ありますから、きっと涼しいはず!
それでは、出かけましょう!
高尾(たかお)駅6:14発、中央本線「松本行き」の普通列車でスタートです。
電車が進み、山梨県に入ると、車窓から見えるのが「ぶどう」と「桃」ばかりになりました。
山梨県は、フルーツ王国ですからね!
そして、奥の方には「八ヶ岳(やつがたけ)連峰」が見えてきました。
八ヶ岳が見えると、そろそろ乗換駅の「小淵沢(こぶちざわ)」到着です。
小淵沢には、「丸政
」という有名なお弁当屋さんがあります。
いくつもヒット商品がありますが、私のイチオシは「高原野菜とカツの弁当 」です!!
こちら、なんと誕生から40周年だそうで、味はもちろんですが、レトロなパッケージもたまりません。
リンク先を見ていただくとわかりますが、ぎょっとするくらい、生野菜が入っているのです。
長時間の持ち歩きには向いていませんが、すぐに召し上がるなら、とってもおすすめです。
今、1000円を超える駅弁が当たり前なのに、値段が抑え目なのもうれしいですね。
大きな観光名所の無い小淵沢にとって、確かに名物は「駅弁」かもしれません。
ここから、「小海(こうみ)線」に乗り換えて、目的地の「清里」を目指します。
小海線は、小淵沢から小諸(こもろ)の約79キロを走っています。
途中、ほとんどは標高1000メートルの所を走っているのです。
右の写真は清里駅にあった案内ですが、JRの標高の高い駅ベスト10のうち、9駅がこの小海線の駅なのです。
一番高いのが、清里の隣の「野辺山(のべやま)駅」、清里は2位ですね。
小海線には、「八ヶ岳高原線」という愛称があるそうですよ。
避暑にはぴったりの場所じゃありませんか。
さて、小海線に乗ってみますと、とにかく中高年登山者が多いのに驚きます。
それもみんな本格的な登山。
そして、いよいよ清里駅に到着です。何年ぶりかなー。思い出せないくらい昔に来たことがあります。
駅からの景色をぐるっと撮ってみました。
SLが展示されていました。「C56」1972年まで走っていたそうですね。
さて、少し清里の駅前を歩いて見ましょう。
まだ時間が早いので、お店はあまり開いていません。
そして、目に付くのは、空店舗。
清里は、その昔「ペンションブーム」だった頃、ずいぶん話題になり、賑わいました。
ところが、そのブームが去った後、清里自体も忘れられてしまったんですね。
とっても切ないです。
特に、清里はファンシーでかわいらしいイメージの町だったので、廃墟となった今、余計悲しいです。
ファンシーな外観にこだわらず、がむしゃらに生き残っているお店。がんばって下さい。
さて、今回の最終目的地は、「清泉寮(せいせんりょう )」です。
清泉寮までは、約2キロ。
ピクニックバス というかわいいバスも走っていますが、今日は、歩いて行きましょうか?
歩き始めて、すぐに後悔。そうです、ここは山。
ゆったりだらだらと長い坂が続きます。ふえー!!
なにやら、大きな生き物が動く姿が見えました。よーく見ると牛!!
もちろん、これはキープ協会(清泉寮)の牛達です。ジャージー牛でしょうかね。
こげ茶の大きなのがお父さん牛。
そして、日陰には、目がパッチリでお上品なお母さん牛。
そして他にも、かわいい子供とお姉さんたち。
その向こうには、清泉寮のパンとジャムのお店がありました。
パンとスコーンを数点購入しました。値段は少し高めですが、おいしかったですよ。
ジャムは試食が出ていました。ぜひお試しください。
清泉寮はキープ協会が経営しています。
キープ協会は、アメリカ人のポールラッシュ氏が創立しました。
第2次世界大戦後の日本を再建するため、八ヶ岳の農村をモデルにし、酪農中心の農業を全国に広めたのだとか。
今、坂を上がってきましたが、振り向いてみました。やっぱり相当の傾斜ですよね。
疲れるわけです…。
遠くに、清泉寮が見えてきました…。あと少し、がんばりましょう。
日差しは強いけれど、やはり湿度が低めで、吹く風が爽やかです。
周辺の風景も合わせて、大好きな北海道に来ているみたい。ちょっとうれしいです。
そして、やっと清泉寮にたどり着きました。
まず、とにかくソフトクリーム食べないと…。それが一番最初のイベントです。
清泉寮では、ソフトクリームのキーチェーンやマスコットが売られているほど、ソフトクリームが有名なんです。
キープ協会の牛乳やヨーグルトなどは、百貨店や大型スーパーなどで扱っていますね。
でも、ソフトクリームは、やはりここに来ないと食べられません。
いつもはあまりソフトクリームは食べない私ですが、今回はしっかりいただきます!
ジェラートのような舌触りで、さっぱりだけどミルク味。350円の価値はあると思います。
あとで喉が渇かないのもいいなぁって思いました。
ただ、とても溶けやすいので、ご注意を。
清泉寮には、宿泊も出来ます。
今回は日帰りですが、いつかゆっくり泊まって、高原の爽やかな朝を体験したいですね。
それでは、毎度恒例のランチタイムと参ります。
せっかくなので奮発して、本館レストランでいただきます!
本館レストランは、古いけれど落ち着いた外国の山小屋ふうレストランとでも言うのでしょうか。
ちょっとお高めですが、サラダビュッフェ、ドリンク、デザート付きですからね。
私はこの中から、富士桜ポークのフィレの香草パン粉焼きを選んでみました。
メインが来るまで、サラダを頂くことにします。
サラダ☆レタス、サニーレタス、ロメインレタス、カラーピーマン、きゅうり、ミニトマト、いんげん、サラダほうれん草、パンのサラダ(ツナ)、富士桜ポークのハム、カボチャのサラダ、オムレツ
スープ☆人参の冷製スープ、ミネストローネ
パン☆フォカッチャ(プレーン、ローズマリー)
大好きなサラダほうれん草に浮かれて、写真を撮るという前提を忘れ欲望のままに盛り付けた私のお皿。
ほんとすいません。
テーブルには、温かいフォカッチャ(プレーン、ローズマリー)が運ばれます。
おかわりはビュッフェ台のものをどうぞ。
そして、いよいよメインの富士桜ポークの登場です。
フィレ肉という事で脂分が無いですが、ポソポソせず、しっとりとした茹で豚?みたいな感じです。
「よそ行きのヘルシーとんかつ」といった雰囲気でした。トマトソースもおいしかったです。
ミルクプリンはおいしいけれど、なんかライチーとは合わなかったなぁーと思いました。
ライチーの香りが強すぎて、ミルクプリンを忘れてしまいそうでした。
コーヒーはおいしかったです。
あっという間に満席になってしまい、しかも回転が悪いので、できるだけ開店早々に入るのが良いと思います。
さて、レストランを出てみると、目の前に大行列。
何かと思ったら、ソフトクリームを求める列でした。
中学生の団体さんがやってきたので、こんな事になってしまった様子。
大変です…。
北海道のような広い道路をトボトボと歩いていると、キープ協会のファームショップが!
もちろん、寄っていきますよ。
その中には、お土産屋さんと、先ほどより少しカジュアルなレストランがありました。
お子様連れなどは、こちらの方がゆっくり出来るかもしれませんね。
前のテラスから見える景色がこちら。
そして、膝が笑ってしまうような急な下り坂を下り、清里駅へ戻ったのでした。
さて、タイトルに書きましたが、「高原は本当に涼しいのか」という事につきましては、結論が出ました。
●高原は涼しい。
●でも、坂道を長時間登ったりすると、やっぱり暑い。
山梨県にありながら、まるで北海道のような大自然を感じることが出来る清里。
ぜひ、みなさんも確かめに行ってくださいね。
それでは最後は、ファームショップにあった「風見牛」でお別れです。
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
おしまい