前回は、北鎌倉の円覚寺を訪ねた様子 をお届けしました。
今日はその続きですが、その前に前回は端折ってしまった、江ノ電の様子を少しご紹介します。
江ノ島電鉄、通称「えのでん」は、鎌倉と藤沢 間約10kmを結ぶ鉄道です。
途中、路面電車の様に道路上を走ったり(江ノ島ー腰越 間)、両脇の住宅をぎりぎりにすり抜けて走ります。
鎌倉高校前駅付近では、湘南の海を間近に感じて走り、極楽寺駅周辺では、うっそうとした森の中を通ります。
途中には、鎌倉大仏で有名な「長谷」や、江ノ島などもあり、いつも観光客で賑わっています。
今回は、藤沢駅から乗車します。
ちょっとかっこいい、江ノ電 藤沢駅のホーム。
さて、江ノ電に乗り、終点の鎌倉駅まで行きます。
江ノ電の鎌倉駅は、藤沢駅に比べて少し小さめです。
今回は、北鎌倉駅まで行きますので、ここからJR横須賀(よこすか)線に乗り換えました。
そして、やっと北鎌倉へ到着。
今日は、ここからまだまだ歩きますよ。
次に目指すのは、あじさい寺として有名な「明月院(めいげついん)」です。
あじさいにはまだ早いのですが、シーズンには近寄れないほどの混雑ですから、一足先に雰囲気を味わいに行こうというわけです。
さて、横須賀線沿いに歩くと、細い路地やお寺を訪ねる人向けの甘味処などがたくさんあります。
ものすごく惹かれるのですが、今回はがまんがまん。
円覚寺からゆっくり歩いて10分くらいでしょうか。「明月院通り」へ出ました。
あじさい寺として有名な明月院は、時期になると拝観待ちの行列が長く続くくらいの人気のお寺です。
この明月院通りにも、たくさんのお店が並び、本当に賑やかになります。
でも、今日はとても静か。
円覚寺の賑わいが嘘のようです。
5分ほど歩くと、和の雰囲気の中に突然洋館が見えます。
ここは、絵本作家の葉 祥明(よう しょうめい)さんの美術館です。
葉 祥明さんは、「地雷ではなく花をください」や「JAKE(ジェイク)」の絵本で知られています。
やさしい色使いの挿絵が特徴的で、穏やかでとても素敵ですよね。
美術館の入館には700円が必要ですが、手前のショップのみは無料で入ることが出来ます。
かわいらしいお庭も拝見できます。
お庭には、今、バラがたくさん咲いていました。
その中に、ひときわ可憐で美しいバラ。
そこには、「アンネのバラ」と書いてありました。
そう、「アンネの日記」で有名な「アンネ・フランク」にちなんだバラなんですね。
アンネのバラについての説明もありました。(※クリックで写真が大きくなります)
そして、ショップの入口には、白い犬のジェイクがちゃんとお店番をしていましたよ。
鎌倉という和の空間の中に突然の洋館ですが、しっくりとしていて穏やかな気分になりました。
そして、明月院前に到着。
今日は拝観はせずに、門前のあじさいだけ見せていただいて、失礼致します。
やはりまだ、少し早いですね。
さて、ロマンチックはこれくらいにしまして、そろそろお腹がすきましたー。
ぎりぎりまで悩んでいたのですが、勇気を出して、あの有名店へ入ってみる事にしました。
それは、鎌倉街道沿いのこちらです。
ビーフシチューの有名店 「去来庵(きょらいあん
)」さんです。
鎌倉の景観重要建築物だという建物は、さすがに昭和初期の別荘という気品があります。
2組ほど待たされて、通されたのは奧のお座敷です。
入口付近には椅子席もありますから、お座敷が苦手な方も大丈夫ですね。
開け放たれた窓からは涼しい風が入り、お庭もとても綺麗です。
メニューの基本はビーフシチュー。
コーヒーとサラダ、ブイヨンライスかトーストが選べて2625円です。うぬぬ。
コーヒーは、他のお店で飲むことにしまして、単品のシチューとブイヨンライスで2000円ちょっと。
そして、やってきました。
量的には、ご飯が少なめ。男性には、もの足りないかなと思います。
そして、肝心のお味。
えーと。
これは完全にお好みの問題だと思うのですが、私は再訪は無いかなと思いました。
10日間煮込んだというシチューも、よく言えばあっさり。
悪く言うと、「ビーフシチューってこういうのだっけ?」と。
トマト煮込みを髣髴とさせる感じで、私の好みではありませんでした。
行列店ですから、私の舌が間違っているのかもしれません。
このお味が気に入って、通われている方もいらっしゃることでしょう。
ただ、私には2000円以上払うなら、もっと他のお店で楽しみたいなという感想でした。
建物はとても素敵なので、歴史ある雰囲気をお楽しみ下さい。
私がお店から出てきても、次々とやってくる観光客とすれ違います。
年配の方々も、そして若いカップルも。
「みんな、これから一人2600円も払ってアレを食べるのか…」と思うと心中は複雑です。
さて、今回はこれでおしまいです。
次回は、おいしくておすすめのお店をご紹介します。
そして、鶴岡八幡宮の倒れてしまった大イチョウのその後をお知らせします。
(今回はイチョウまでたどり着きませんでした。ごめんなさい。)
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
つづく