水戸ネタ、長くなりそうな予感。ま、いつものことか
2022年3月4日(金)
休暇を取って、水戸のぷちひとり旅。ランチのあとは偕楽園へ。
案内所で教えてもらった、偕楽園の正式な回り方がある。
駐車場の関係もあり、ほとんどの人は、東門から入園して梅林を回るけれど、この回り方は、構想を練った第9代藩主の水戸(徳川)斉昭の意図通りではなく、好文亭表門からが正式ルート。
お昼を食べた山翠から歩くと、たまたまこの門が一番近かった。と言っても1キロくらい。ほろ酔いで気分のいい酔っ払いは、距離感がないからな
正式ルートと言われる表門の好文亭表門。
門では、梅のお出迎え。まだあまり咲いていない。
正式なルートは少し端折ったけど、斉昭公の意図した陰陽(おんみょう)の世界を堪能できるよう、表門の好文亭表門からスタート。
竹林と杉林が陰の世界として人を静謐の世界に誘い、好文亭から見晴広場、そして壮大なる梅林へと開けた陽の世界への変化を楽しむ。
まずは、静かなる杉林で「陰」を感じる。
しかし、のえまろは、おだやかに陰を感じるのではなく、敵意むき出し警戒感を強める。のえまろは、重度の花粉症なんで、この時期の杉は、天敵
やっと、杉を抜け、竹林で「陰」を感じる。こちらの門からは、ほとんど人がいないので、静かなる「陰」感じられる。
人もまばらで、充分に「陰」を感じていたが・・・
「陰」を遮る物体たちが?!
『なんじゃこりゃ!きもっ!!!』
途中で気づいたが、夜のチームラボ企画の光の祭のためのセットなのだ。正直、昼間見ると、何か宇宙からの寄生卵みたいで、不気味だ。ある意味、「陰」を感じた
そして、「陽」を感じる偕楽園へ・・・って咲いてへんやんっ
「陽」を感じる好文亭には梅は咲いておらず、左近の桜は、折れていた。
これが元気なころの左近の桜。
2019年9月の台風15号被害で倒木してしまったんだって。募金活動などで、復活を企てているらしい。
梅が咲いていないと寒々しい好文亭。
好文亭の「好文」は梅の異名で、中国、晋の武帝が学問に親しむと花が開き、学問をやめると花が開かなかったという故事に基づく。
とはいえ、梅の開花も進んでいる。この日、3月4日は3割程度だったので、今週は見ごろなんだろうなぁ。
紅梅は華やかに咲く。
そして、最後に、梅と仙波湖の眺めを楽しむのが、「陽」だ。
咲いている梅を近くで愛でる。
あんまり咲いていないのに、梅の香りは漂っている。つぼみでも香るのかな?
もうすぐだよ、春は。
ここ、偕楽園は、さきほどの道順に、陰陽の意図があるが、施設そのものが、弘道館と対になるものであり、「一張一弛」という考えのもと作られたもの。
偕楽園は条件付きで領民にも開放された施設で、心身の保養地としての役割を果たしてほしいという願いから生まれていた。弘道館と偕楽園の二つで「一張一弛(弓を張ったり、弛めたりすること)」を表わし、弘道館は一張、偕楽園は一弛との考えられている。
深いなぁ偕楽園。水戸藩の教えや思い、歴史が詰まっている。この風景を水戸藩のお殿様も見てたんだろうね。
梅がいまひとつ咲いてないけど