問いと答え | パーキンソン病の父と私

パーキンソン病の父と私

2010年、父がパーキンソン病と診断されました。父のパーキンソン病で試した治療法や自然療法を記していくことにしました。同じような状況に置かれた方の参考になれば幸いです。

今日は、
台風ということもあり
じいちゃんの体調が
すぐれませんでした。

薬を飲んでいても
病院のリハビリに行っても
体が思うように動かない。
そんな状態でした。

ちょっと足湯してみる~?
私が聞くと、
いつもは、
めんどくさがるじいちゃんが
素直に応じてきます。

足湯をしながら、
じいちゃんが言いました。

ずっと
この状態が続くのはキツいな。
治る訳じゃないし
この先
車イスや寝たきりになると
どうなるんやろう。

ニコニコしながら話すじいちゃん。

心の中で
もがき苦しんでいる

そんな様子を
隠しているようでした。

そんな時、
私は
どう
返したらいいのか
分からなくなります。

そして、
話を遮ってしまうのです。

私には、
目の前で 
沼地に沈んでいく人を
成すすべもなく
唇を噛み締めながら
見守ることしかできません。

どうすれば

どうすればいいんやろう。

そんな
問いが
私の頭の中を
ぐるぐる回ります。
答えのない問いなのです。


夜ご飯を食べながら、
10歳の上の子に
じいちゃんが落ち込んでる
という話をしました。

そんな話をしてるうちに、
3歳の下の子は
ご飯を食べ終わるやいなや
いなくなり
パタンと扉の音がしました。

いつもなら、
じいちゃんのところに行くときは
私に言ってから行きます。
私と上の子との会話から
何かを感じとったのかも
しれません。

じいちゃんの部屋に行ってみると
ご飯を食べているじいちゃんの側で
無邪気にコマを回していました。

その姿から、
私は
答えを
教えてもらったような気がしました。


一緒にいれば
それでいいんじゃない~