お医者さん | パーキンソン病の父と私

パーキンソン病の父と私

2010年、父がパーキンソン病と診断されました。父のパーキンソン病で試した治療法や自然療法を記していくことにしました。同じような状況に置かれた方の参考になれば幸いです。

じいちゃんは、
診察の時には
よく
こんな質問をします。

『この先、どんな風になるんでしょうか?』
『自分のパーキンソン病の進行具合は、どの程度なんでしょうか?

この質問の裏には、
将来への不安や
難病 パーキンソン病への恐怖が
詰まっています。

怖くてたまらずに、
すがりたくて
同じ質問をしてしまうんだと思います。

それは、
私達家族にも
取り除いてあげることの出来ない
暗雲です。

そんな時、
じいちゃんのお医者さんは、
『医者には、人の心はどうすることもできない。』
と言います。
無視をする時もあります。

現代医学では、
治すことのできない病気であることは
明白の事実であり、
じいちゃんの質問は
返答につまる質問
なのかもしれません。

けれども、
お医者さんの一言が、
暗闇の中で震え続けてきた
じいちゃんの心に
一瞬の安らぎや勇気を与えうることも
また
事実なのです。