夜桜 | パーキンソン病の父と私

パーキンソン病の父と私

2010年、父がパーキンソン病と診断されました。父のパーキンソン病で試した治療法や自然療法を記していくことにしました。同じような状況に置かれた方の参考になれば幸いです。

うちの近くには、
日本庭園があります。

じいちゃんは、
この日本庭園が
大好きです。

私が小さい頃にも、
じいちゃんは
私を
この日本庭園に連れていきました。

鯉に餌をやったり、
木に登ったり、
芝生を駆け回ったり、
蝉を捕まえたり、、、
沢山の思い出が、
この日本庭園とともにあります。

そして、
じいちゃんは、
最近まで
孫も
よく日本庭園に連れていきました。


そこには、
四季折々の木や花が
植えられており、
季節に合わせて
イベントが開かれています。

春は、
夜桜のライトアップです。おねがい

事前に天気をチェックして、
日程を決めていました。

そして、
当日の夕方、
じいちゃんから
突然のメールがありました。
『オフになったら困るから
公園に行くのはやめとく。
皆で行って来て下さい。

急いで、
じいちゃん家に行ってみると、
薬がちゃんと効いてない様子でしたショボーン

足湯をしながら
お腹に小豆の湯タンポをして
薬が効くのを待ちます。

じいちゃんは、
孫に
夜店で
いちご大福を買ってあげるのを
とても楽しみにしていました。

そんな思いを知っているからこそ、
どうしても
庭園に連れていってあげたかったのです。

しばらくすると、
オンになり、
皆で庭園に行くことができました。

じいちゃんが、
皆に
夜店のいちご大福をご馳走してくれました。

いちご大福をほおばる孫達と
それを見つめるじいちゃんは、
とても満足そうでしたキラキラ

普段、
あまり写真を撮らない私は
夜桜の下で
沢山の写真を撮りました。

皆で
夜桜の下で過ごせる
『この時』が
とても貴重で、
有限だからこそ
しっかり残しておきたかったのかもしれません。

家に帰った時に、
旦那がポツリと言いました。
『来年も皆で桜を見に来れたらいいね』

どうか
来年も
夜桜の下で
チームじいちゃんが
いちご大福を食べていられますように。