チームじいちゃん | パーキンソン病の父と私

パーキンソン病の父と私

2010年、父がパーキンソン病と診断されました。父のパーキンソン病で試した治療法や自然療法を記していくことにしました。同じような状況に置かれた方の参考になれば幸いです。

じいちゃんが救急車で運ばれてから、
パーキンソン病が
一気に進んでしまっている印象を
受けています。

薬が切れると、
一人では起き上がることもできなかったり、
夜にトイレにも行けず尿瓶を使ったり、
寝転がることもできなかったり、、、

パーキンソン病の進行を目の当たりにして、
私は、
寝ても覚めてもじいちゃんのことを考えて、不安になる日々がありました。

このままパーキンソン病が進行して、
寝たきりになって、
最後はどうなってしまうんだろう。

じいちゃんを支えきれるんだろうか。

そんな結論の出ない問題を、
ぐるぐる考える時がありました。

そんな時、
『うちの下の階の部屋が空いてるから、
じいちゃんを呼んで、世話して、
できるだけ病気の進行を遅らそう』

そう言ってくれたのは、
私の旦那でした。

『姉ちゃんばかりに負担を、
かけたらいかんから、
うちも毎日来るわ』

そう言ってくれたのは、
妹でした。

『皆で一緒に住もうよ』

そう言ってくれたのは、
妹の旦那さんでした。

今まで、
そこにあったのに、
見えなかったものに
気付きました。

抱えていた大きなどす黒い重石が、
ふわっと
軽くなったような気がしました。

皆で、
この重石を、
はねとばすことができるかもしれない。
そう思いました。

じいちゃんのパーキンソン病は、
親族の絆を
強固なものへと進化させました。
そして、
結成されたのが

『チームじいちゃん』

です。