イラムの茶園 | mimico日記

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ミミロータスの日々の日記を綴ります

ネパールの茶園。ティーファクトリー。 

インドともスリランカとも今まで見た他のどの国のものとも違う。
イラム紅茶のほとんどは、農家が作った茶葉を製茶工場が買い取り紅茶にする小農経営や農家が集まり、資金を出資して茶園の共同経営をするという形をとっている。
ダージリンと隣接する土地なので、気候も雨量も同じだし、もちろん苗も同じ。しかもインド紅茶関係者との技術的交流も多いため、(インド人とネパール人はボーダーフリー)そのクオリティーはとても高い。
にも関わらず、ダージリン的なブランド力がないのと、収穫される茶葉の90%はイギリスに輸出されるため、世界的知名度に欠ける。

味と香りと色は、ほとんどダージリン。むしろダージリンから渋みが少し抜けた感じで飲みやすい。

やっぱりここではみんな、ミルク入りのチヤよりも、採れたての茶葉で淹れるストレートのチヤを飲む。ちょうど今の時期は、ファーストフラッシュだ。その香りは甘くシャープで、シャンパンのようなフルーティーさも加わる。
いくつか工場や農家を訪問すると、ウチのが一番!と自慢気に出来たての茶葉を持たせてくれる。そして村を歩く度に、あんた随分遠くから来たね、うちのチヤを飲んできな〜と声がかかる。

ずっと来たかったイラムの茶園。
この素晴らしい茶園がこのまま穏やかに残っていて欲しいのと、もっとみんなに知って欲しいのと。
両方の思いが同じくらい入り混じる、なんとも言えない気持ちになった。