5月の下旬となった。
東京都内に住む私たち家族は、長い自粛生活を続けている。
自粛期間中のゆんたについて記録しておきたいと思う。

長女ゆんたは2月から保育園に行っていないので、かれこれ4カ月間ゆんたとずっと一緒の生活が続いていることになる。

昨年も育休中で帰省のために、2週間ほど休んだことはあったが、こんなに長期に渡るのは初めてである。
保育園に行きたくて寂しい気持ちになってしまうのでは、と心配する気持ちもあったのだが、どうやら平気なようだ。
今までゆんたの口から保育園に行きたいと言う言葉を聞いた事は無いし、保育園に行きたいと聞いても「行きたくないもん」と言う答えが返ってくる。
保育園に行きたいと泣かれてしまっても行けないわけなので、この生活を楽しんでくれていると安心している。

しかしながら同世代の子供と遊びたいと言う気持ちはあるようで、公園で同じ位の歳の子を見かけるとソワソワする。
そして目線と態度で一緒に遊びたいアピールをするのだが、あまりうまくいかないことが多い。
相手のお友達が小さかったり、後は複数で遊んでいたりするとなかなか一緒には遊べない。

ゆんたは人見知りではないが、知らないお友達に積極的に声をかけられるタイプではないので「一緒に遊ぼう」という一言を言うことができずに終わってしまう。
そしてお友達が帰ってから、がっかりした声で「一緒に遊びたかった」というのだ。
これが平時なら私から「一緒に遊ぼうって言ってみたら?」とアドバイスするのだが、なかなかこんなご時世である、お友達と遊ばないほうがいいため、静かに遠くから見守っている。

こうして、ゆんたのお友達と遊びたい気持ちは積もり続けている。

ゆんたには1歳になったばかりの妹がいるわけなのだが、まだまだやりとり遊びができるわけではないので、他のお友達と遊びたい欲を満たすのには不十分なようだ。

妹めいたん自身は、お姉ちゃんと遊びたいようでお姉ちゃんと一緒に遊ぼうと努力している。
一丁前に一緒に遊ぼうとする姿が可愛らしい。

例えばお人形遊びの時はゆんたと同じようにぬいぐるみの頭を持って移動させようとする。
またユンタがおもちゃのお鍋でお料理を作っているときは、隣で同じようにフライパンに材料を入れてゆんたと同じようにそれを振っている。

そんな感じでめいたんはゆんたと遊びたい気持ちが十分にあるのだが、そうはいってもまだ1歳になりたてのベビーなのでうまくいかない。
一緒に遊びたいが故にゆんたのおもちゃをとりがちであるし、ゆんたはめいたんが遊んでいるもので遊びたくなってしまうので、ケンカになる。

ゆんたはお友達相手ではそんなことはしないのだが、めいたん相手だと無言でおもちゃを取り上げてしまう。めいたんもやらやられっぱなしではないので奪い返そうとする。

ゆんたはめいたんに暴力的なことは絶対にしないが、めいたんはどうあってもお姉ちゃんに勝てないせいかゆんたを叩いたり噛んだり、髪を引っ張ったりしてしまう。

その結果、優位なはずのゆんたがめいたんに泣かされると言う結末になることもある。

ああ、早く2人で仲良く遊べる日が来て欲しい。




さて、気がつけばめいたんはもうすぐ11ヶ月になる。
あと一ヶ月でパブバブ0歳赤ちゃんを卒業して、よちよち1歳になるなんて。
生まれた時は頑張って成長を記録しようと思っていたのに、あっという間すぎる。
気がつけばつかまり歩きをしているめいたん。まだ歩かない。何かに支えられないと立つことも出来ない。
たまにお腹で支えて立っているのと、浴槽のお湯の中では少しの間1人で立っていられる。
もっと早く立つかと思ったが、ハイハイが好きなようだ。
これまでの成長をまとめたいと思う。

8月15日(3ヶ月)首が完全にすわる
8月17日(3ヶ月)寝返りをする
8月28日(3ヶ月)寝返り帰りをする
9月22日(4ヶ月)下の歯が2本生える
11月21日(6ヶ月)すわる、完成形のハイハイする、つかまり立ちをする
1月4日(8ヶ月)後追い&人見知り、場所見知りが始まる
1月23日(8ヶ月)「アンパンマン 」と言った
2月中旬(9ヶ月)引き出しをひたすら開けて中のものを出すようになる
4月4日(11ヶ月)私のことを「まー」と呼んでいることに気がついた←いまここ

いつ伝い歩きしたかは分からない。
おそらく出来るだろうとは思うのだが、伝い歩きはあまり好きでないようで、どこに行くにも基本はハイハイで行ってつかまり立ちをして、上にあるものを漁るスタンスである。
手を伸ばして1、2歩横に移動することはあるが、壁を伝って歩き回ったりはまだしない。
8ヶ月の時に出場したハイハイレースでは1位を獲得した。ハイハイがとても速い。

今好きなことは引き出しの中身を出すことと、ボタンを押して音楽がある絵本。
あとはアンパンマンのパン工場がお気に入りである。正式名称は『アンパンマン かまどでやこう♪ジャムおじさんのやきたてパン工場』で、ゆんたの1歳のクリスマスプレゼントだったものだ。
きちんとパンをかまどに入れて、ボタンを押して焼いているので、使い方を理解しているのが面白い。
ボットン落としのおもちゃもできるようになったので、パンも簡単に入れられるのだろう。
姉ゆんたの行動をよく見ていて、同じような動作をするようになった。

おままごとキッチンでも、前は作った料理や鍋を散らかすだけだったのが、今はきちんと鍋に食材を入れて、小さなおたまでかき混ぜている。それをつかまり立ちでやっているのだからなんだかおかしい。
絵本も食べずにめくって絵を眺めるようになった。人形遊びでも、人形の足をきちんと地面につけて動かしている。どこまで理解しているのか、興味深い。
何でもかんでも口に入れるのは終わりつつある。

今思い返せば毎日毎日成長して、やはりベビーから子どもへのステップを着実に進んでいっている。
嬉しいけど、ちょっと寂しい。
まだまだ赤ちゃんでいていいのになぁ。
0歳最後の一ヶ月を大切にしようと思う。

(20/4/4)






2020年4月。
世界中で猛威を振るう新型肺炎の影響で保育園は登園自粛になり、毎日ゆんたとめいたんとまったりおこもりLIFEを過ごしている。

そんな姉ゆんたは3歳2ヶ月、妹めいたんは0歳10ヶ月になった。

今日は最近ハマっている『創作おはなし』について記録したい。
『創作おはなし』の始まりは、ごっこ遊びである。夜寝る前にシルバニアで遊ぶのが日課になっているのだが、そのシルバニアの幼稚園に小さな本が付属している。幼稚園ごっこの中で絵本を読む流れになった時に初めて創作おはなしをした。
シルバニアの小さな本には文字は書いてない。文字が無いどころか開くことも出来ないため、先生役の私としてはお話を作るしか無いのだ。

「こぐまちゃんとみずあそび、こぐまちゃんはみずあそびが大好き、パチャパチャみずあそびをするよ」

ゆんたの好きな絵本を思い出しながら作った。今思い出してもしょうもない話だったとは思うが、そこはごっこ遊びの幼稚園の舞台の中の話だ。先生が本を読むのを聞いていたゆんたが操るアンパンマン達(シルバニアの建物でアンパンマン人形が遊んでいる)は口々に「面白かったー!!」と言ってくれた。

それから少しして、お風呂に入っている時に「おはなしして」と言うようになった。
お風呂場にあるアンパンマンのおふろでピタッと!という壁に張り付けて遊ぶウレタン製のブロックを使っておはなしを作るのだ。
キャラクターがとても多いので、おはなしは無限に作ることが出来る。しかし、ゆんたは極度の怖がりであり、バイキンマン、ホラーマン、バイキン城が出てくるのを嫌がるのだ。
悪役がいないと物語を作るのは途端に難しくなる。
いつも花畑に行って楽しくピクニックしただの、コキンちゃんがドキンちゃんとケンカして仲直りしただの、そんな話ばかりになる。
それでもシルバニア遊びでの流れのように、ゆんたはいつも笑顔で「おもしろかったー!!もっかいききたい!!」と言ってくれる。
最初の一ヶ月くらいは私ばかりがおはなしを作っていた。「ゆんたもおはなしつくってよー」と言っても、「ゆんたできない!ママやって」と言われていた。
しかし、段々話の途中でキャラクターを乱入させるようになってきた。例えばみんなでピクニックに来ている場面で、ゆんたがアンパンマンをパトロールに来させるといったような感じだ。
そこで上手くゆんたが登場させたキャラクターをその後の話に組み込むとゆんたはとても嬉しそうにする。いかに自然に物語を進行させるかに私は全力を尽くしていた。

そんな日が一ヶ月くらい続いたある日。
「次はゆんたがおはなしを作ってみない?ゆんたのおはなしききたいなー」と言ってみると、「いいよー」とご機嫌な返事が返ってきた。

「アンパンマンがきました、しょこまんまんがきました、カレーパンマンがきました、みんなでたのしくあそびました」

そんな簡単な話であったが、私は成長を感じてとても感動してしまった。
3歳なったばかりの頃の話である。
しょこまんまんとはしょくぱんまんのことだ。なぜかしょくぱんまんだけ未だに上手く発音できない。

最近は主人がお風呂に入れることが多い。
ゆんたは主人にも同じように「おはなししてー」とお願いしている。ある日偶然お風呂場での話を聞いてしまったのだが、こんな感じの話をしていた。

「うさこちゃんの冒険、うさこちゃんはゆんたと同い年の可愛い女の子、おしゃれとピンクが大好きなんだよ、そんなうさこちゃんはゆんたと出会いました」

かなり壮大な出だしである。しかし続いた言葉は「うさこちゃんとゆんたは冒険に出かけるのでした、おしまい」だった。
中身無さすぎる。

しかし優しいゆんたはシルバニア遊びと同じように「おもしろかったー!」と言って主人を喜ばせていた。ゆんたがあまりにも笑顔でそう言ったので、主人は少し戸惑いながら「そうか?」と返していた。
ゆんたはどんな話でも「おもしろかったー」と言うのである。それを知らない主人は自分には物語創作の才能があると勘違いしたに違いない。

これからゆんたがどんな話を作って聞かせてくれるのか楽しみである。


(20/4/3)