(投稿日時となってるのは出来事のあった頃で、記憶をもとに書いています。)
「とびうおさん、手術終わりましたよ。」
あっ、夢見てた。と麻酔から覚めた瞬間に思いました。
麻酔薬が入ってから、体感1分後の事です。
実際はおそらく3時間くらい。
手術着はいつの間にか着せられていて、脱ぐときあんなに気を遣っていただいたのは何だったんでしょう…?
そういえば、尿道カテーテルは一切記憶にありません。麻酔から覚める前に抜いてくれたのでしょうか。
人工呼吸器の管は抜いた後でも存在感ありまくりで、その後数日間喉が痛くて声が出ませんでした。なんなら手術の傷より喉の方が痛いくらい。
ベッドごと病室に戻った時は、酸素マスクと点滴で重病人仕様でした。
まだ朦朧としているし、寒気もするしで、お布団を多めにかけてもらってしばらくうとうとと。
でもそんな病人らしき時間もほんの数時間で、夕方にはひとりでトイレに行き、Tパンツを捨てて着替えました。
トイレで水を流す前に振り返ったら、便器の中が水色!
あれ、この病院ブルーレットなんて使ってた?と一瞬思いましたが、十中八九センチネルリンパ節生検に使う色素ですね…
トイレ行く前に教えて下さいな(今だに誰からも真実は聞いていないw)
ご飯食べられるならもう必要ないからと、食後に点滴は針ごと抜かれ、すっきりさっぱり!
…とはいきませんでした。
脇に、ドレーン管が繋がっていました。
夜、主治医が数人を引き連れて回診に来てくれました。
「手術は無事終わりました。ただ、管が繋がってるの見て気づいてると思うけど、転移してたので、そちらも取りました。」
まだ頭がぼーっとしていて理解が追いつかず、言葉がなかなか出てこない。
「あの、腫れていたリンパ節………やっぱりコロナワクチンじゃ無かったんですね。」
ようやく話し終えた私に、先生は少しホッとしたように見えました。
慣れているにしても、悪いニュースを伝えるのはきっと緊張しますよね