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アメリカでしのぐウエイトレスのブログ

バカヤロー!って叫びたいときだってあるんです…。

出勤して、何気なく予約表を見たら、


Tommy Lee


という名前を発見!


わ、トミーリージョーンズが来るのか!?(((゜д゜;)))


と、喜んだのもつかの間、ほどなく現れたのは、韓国人のトミー・リーさんだった。orz


アメリカに住むアジア人は、アメリカンネームを持っていることが多いので、油断がならない。



明日のランチ、4人で予約したいのだが、テーブルはあいてるかな?


電話を取ると、開口一番こういう。


はい、空いております。お名前と電話番号をお願いします。(;^_^A


名前は、ジョン・ウー。電話番号は…。


ジョン・ウー? きっと、映画監督のジョン・ウーにあやかって、ウーという苗字の中国人がジョンというアメリカンネームを使っているのだろうと、軽くあしらって電話を切った。



翌日現れたのは、映画監督、ジョン・ウー本人だった。


ご予約の電話は、あなたが?(;^_^A


と、恐る恐る尋ねてみれば、そうだが、という答え。




ある日の予約表、


8:00 Yuri 2人 Sushi bar


とある。


なぜか、男性陣はソワソワ。ユリちゃんという名の日本人のかわいいオネエチャンがやってくるに違いないと、勝手に思い込んでいる様子。



予約人数は二人。かわいいユリちゃんは彼氏を連れてくるかもしれないし、ユリという名のおばあちゃんかもしれない。


そういうと、男性陣は反論。


そんなことはない! 予約名は女性名、連れも女の子に違いない。かわいいユリちゃんとユリちゃんのお友達だ!ヽ(`Д´)ノ


と、言ってきかない。そして、どのシェフからもよく見える位置を定め、入ってきたら、この席に座らせろ、と、私達に命ずる。



まだ見ぬユリちゃんに、それほどまでに想像を膨らませることができるなんて、男っていったい…。orz


8時5分。待ちわびる男性陣を知ってか知らずか、ユリちゃんは現れない。


うんうん。女の子は時間に遅れるものだ。もしかしたら、あんたたちの言うとおり、ばあさんかもしれないとも思ったが、これで、ユリちゃんは若い女の子だと確信を持った。ヽ(゚◇゚ )ノ


と、シェフ。自分勝手な解釈も、ここまでくるとおめでたい。(゚ー゚;


また5分たって、入り口のドアが開いた。入ってきたのは、マッチョな白人男性2人。


なんだ、またユリちゃんじゃなかったか…、という、シェフたちのため息が聞こえてきそうだ。


この日の予約はユリちゃんが最後。この男性客に予約がないことは分かっていたが、一応確認。


ご予約はございますか?(;^_^A



うん。ちょっと遅れちゃったけど8時に2人、スシバーに。名前は、




ユーリ。



ボスをはじめ、男性スタッフ全員が首と鼻の下を長くして待っていた予約客は、


ユーリという名の、でっかいロシア人男性と連れの男性であった。


そして、この男性二人、明らかに、ラブラブカップル。(*゚ー゚*)



ボスの命令にはきちんと従い、言われた仕事はしっかりする、というのが信条の私。



彼らが、ユリちゃんと言う名のかわいい日本人オネエチャンとその友達のために、と用意した席に、


ユーリという名のマッチョロシア人男性とその彼氏を座らせた。



その後、シェフたちは、彼らの熱々ぶりをさんざん見せ付けられたのは、言うまでもない。




ざまみろ。

従業員のまかない食作りというのは、どこの店でも悩みの種。


若いシェフにまかせている店もあるし、シェフが交代で作る店もある。担当したシェフは皆、頭を悩ませる。

安くて、手間のかからない、大人数分の料理。そして、食べるのは、まがりなりにも食に携わる口うるさい連中。


食べる方にとっては、タダで一食(一応プロの料理を)ありつけるのだから、特に文句はないのだが。

それに、大きなレストランになると、いろんな国のシェフが働いていて、今日は中華、明日はメキシカンみたいに、多国籍料理を楽しめたりする。



以前働いていた元職場では、まかないは女性マネージャーの仕事だった。

ここに来るまで料理なんてしたことない、と豪語していた彼女。とくに味にうるさいボスを満足させるため、忙しい仕事の合間を縫って簡単に済ませるため、そして何よりコストのことを考えて、日々悩み、ヒマがあれば主婦向けの料理本を読んでいた。


店をクローズすることになったとき、彼女は、


これでもう、まかないを作らなくていいんだ。ヘ(゚∀゚*)ノ


と言った。彼女がどれだけ悩んでいたか、想像がつく。(゚ー゚;



そんな彼女に、ある日救世主が現れた。

ウエイトレスの1人が、花嫁修業を兼ねて、週に一度まかないを担当させて欲しい、と申し出たのだ。

一日でもいいから、まかないのことを忘れ去りたいと願っていた彼女は、二つ返事でOKした。


アメリカで1人暮らし歴もあるし、花嫁修業といっても30目前にした女性、特に何も疑うこともなくまかせたのだが…。



この子がまかないを担当する夜、私は偶然にもオフだったので、ここから先は聞いた話である。



メニューはこってりしたものが多かったそうだ。というのは、この子の彼氏がこってりした料理が好きだったかららしい。


ここで実験して、ウチで彼氏に食べさせてるんだよ。オレたちモルモットだもんね。┐( ̄ヘ ̄)┌


と、ボスが言っていた。そして、このこってり度は、中年期に足を踏み入れたボスとマネージャーにはかなりキツかったらしい。


こってりしてても、食べられればまだよいのだが、これは料理なのか?食べても平気なのか?という献立が続いたという。


煮込みハンバーグを作る予定が、ミートソース(のようなもの)が出来上がった。

パエリアと言ってはずだが、出来上がったのは味のないおじやだった。


など。一般的な料理を作らせるのはムリなんじゃないか、と、ボスが、すきやきを作るよう命じたら、


味がおかしい、と何度も調味料を注ぎ足して、大鍋一杯の割り下が出来上がった。


とか、聞いているだけなら、かなりおもしろい事態に陥っていた。

この子のまかないを食べた翌朝はいつも、前夜の食事の話題でもちきりだった。というか、私は、ボスとマネージャーのぐちを聞かなければならなかった。


難を免れ続けている私を、彼らは本気で嫉妬していた。


ある朝、いつもどおりに出勤すると、マネージャーが元気がなく目の下に大きなクマを作っていた。



どーしたんですか。(;^_^A


ちょっと、昨夜のまかないがね。(ノ_・。)


ええっ、ついに食あたりですか。腐ったものでも出されましたか?

(((゜д゜;)))


ううん、そうじゃなくて、精神的にやられちゃって…。orz


……。(゚ー゚;


マネージャー女史は、わりと繊細な方で、よく体調を崩したり風邪を引いたりするのだが、いくらなんでも、食事で精神的にダメージを受けるなんて、


まったく大げさなんだから、と気にせず店の中に入っていった。

スシバーでは、いつもどおり仕込みをするボスの背中が見えた。



おはよーございます!(^O^)/


と元気に挨拶し、


マネージャーさん、大丈夫ですかね。精神的にやられたって言ってますけど、いくらなんでもそんな…、


と言いかけたとき、


おう、おはよう。。。


と、ボスがこっちを向いた。すると、ボスの目の下にも、


真っ黒で大きなクマができている。(((゜д゜;)))



ボ、ボスもですかっ!(゜д゜;)


ああ、昨夜の食事がね…、精神的にこたえちゃって…。orz



マネージャーならともかく、神経は丸太のごとく太く、心臓は剛毛で覆われているんじゃないかと思われるボスまでもが。


恐るべし。


多分、ボスにここまでダメージを与えた人間は他にいないだろう。




その日、一日中聞かされた話によれば、その恐怖の献立は、


サンドイッチ スープ ティラミス


だそうで。(;^_^A


ふつうに、ハムとか入ったサンドイッチだったんだけど、パンとの組み合わせが悪かったのか、中身の選び方が悪かったのか、アイツの性格が悪かったのか、とにかく、あんなマズいサンドイッチ食べたの、生まれた初めてだ。(-""-;)


と、ボス。


うん。スープがミルクでのばして温めるだけのインスタントだったのが、せめてもの救い。(ノ_-。)


と、マネージャー。


作った当の本人は、ティラミスが失敗だったことにショックを受けて食べずに帰ったという。

そのティラミスとは、


膨らまなかったスポンジの上に固まらなかったクリームが乗ったもの。


クリームの下にスポンジが入っているのを知らずに食べたウエイター君が、


何か入ってる…。(((( ;°Д°))))


と、ボソっと言うので、皆、引き出して食べたところ、硬くてかんでも噛み切れないスポンジが出てきたという。


スリッパでも入ってるのかと思った、とボス。


このウエイター君は、いつも、お金がない、といってお腹をすかしていて、もらえるものなら何でも喜んで食べる性格だが、この夜、


この食事を、持って帰って部屋で1人で食べなくてよかった。orz


と、つぶやいたという。



これが多分、この子最強の献立だったと思うが、このほかにも書ききれないほどの逸話を残した。



このウエイトレスちゃん、花嫁修業のかいあってか、最近、こってり好きの彼と結婚した。



おめでとう。


この、まかない作りの経験を生かして、彼においしい料理を作ってあげてね。



この記事を、彼女へのお祝いの代わりとしたいが、



彼女がこれを読んでいないことを祈る。


だって、やさしい彼らは、こんなに苦しい思いをしていたってことを、ほとんどこのウエイトレスちゃんには伝えていなかったのだ。





いつもどおりのカリフォルニアロールを、いつもどおりに運ぶ。すると、



おーまいがっ!!(((゜д゜;)))



と、叫ぶ男性客。


どうした?そんなにうまそうか?それとも、髪の毛かゴキブリでも入っていたか。

なんにしても、カリフォルニアロールごときで、いちいち神の名を呼んでいいのか。そんなことだから、肝心なときに神様は助けてくれないんだ、特に私のことを。


どうしました?(;^_^A


叫ぶ客に対してリアクションが必要なのは、隣の客でもポチでもなく、ウエイトレスである、この私だ。

仕方なく尋ねると、かなりあわてた口調で男性客がまくしたてた。


この店のカリフォルニアロールは、本物のカニでできているのか!?

Σ(゚д゚;)



はい、そうですが…。(;^_^A


そ、そういうことは、きちんとメニューに書かなきゃダメじゃないか。ボクはカニのアレルギーだ。危うく食べるところだった。そしたら、ボクの顔はこんなふうに腫れ上がってしまう。(゜д゜;)


と、顔より一回り大きい輪を手で作ってみせた。


このダボハゼみたいな顔が、彼の手で作ったサイズくらいに腫れ上がったらいったいどんなふうになるのだろう…。


巨大な怒ったハリセンボンが、私の頭の中をぐるぐる泳ぎ回るのを必死で振り払い、とりあえずあやまってみせた。


申し訳ありませんでした。当レストランでは、本物のカニ以外用意しておりませんので、何か他のものとお取りかえしますが、それでよろしいでしょうか。(;^_^A


そ、そうしてくれると、助かるよ。(;´Д`)ノ


ダボハゼは、意外と素直に従った。



この客はいつもカニカマ入りのカリフォルニアロールを食べていて、それがあたりまえと思っているのだろう。以前にも書いたと思うが、カリフォルニアロールごときに、本物もヘチマもない。中身が本物のカニだろうが、カニカマだろうが、好きなものを食べればいい、といいと思うし、


私、あの店のカリフォルニアロールが好き


なんて感じで、レストランを決めたっていいと思う。


ただ、カニアレルギーについては、ちょっと気になった。


カニカマの中には、「カニエキス入り」を謳っているものもある。この客は、カニエキス入りのカニカマを食べたことはないのだろうか。カニエキス入りカニカマを使っているからといって、


当店のカリフォルニアロールの中身は残念ながらカニカマですが、カニエキス入りのカニカマを使用しています!(o^-')b


などと説明するレストランはないだろう。知らずに食べたことはないのだろうか。もし、あったとしたら、


ほんとはキライなだけなのに、アレルギーだと客がウソをついている。


もしくは、


ほんとはカニエキスなんか入っていないのに、入っているとカニカマがウソをついている。


かの、どちらかだ。



それとも、この客は、カニカマではない、フィッシュケーキと呼ばれる、ぱさぱさのカマボコのようなもので作られたカリフォルニアロールしか食べたことがないのかもしれない。


これは、かなり安ぽっちいレストランかパック詰めのスシでなければ出会えない。ちょっと良心的な店になれば、フィッシュケーキにカニカマを混ぜているし、もっと上になると、形もカニ足そっくりなカニカマをそのままロールに巻いていたりする。


良心的と書いてしまったが、これを良心的と呼べるのかはさだかではない。カニカマに良心を問う気もない。

逆に、よく考えてみれば、ただのカマボコなのに、カニの形をさせたりカニ味をさせたりする方が、卑怯といえば、卑怯かもしれない。特に、カリフォルニアロールなんて、中身はカニでなければいけない、という決まりはないのだから、カマボコにカニカマを混ぜるなんていう姑息は手段は必要ないんじゃないか、と思う。


話が少々脱線したが、



ダボハゼがハリセンボンに変身しないよう、祈るばかりだ。







10月に入ってからも、


うそだろorz



というほど暑い日が戻ってきて、夜も眠れないほどだったりした。西海岸の人たちは、こういうのをインディアンサマー、と呼ぶらしいが、なぜなのかは知らない。


それでも、最近になってようやく秋らしくなってきたようだ。そして、ハロウィーンも近くなってきたせいか、


化け物がよく出る。



先週、最強だった化け物は、店の入り口のど真ん中に大きなお土産をこっそり置いて帰った、



ゲロ吐き妖怪。(((゜д゜;)))



気がついたら、いなくなっていた。お土産をもらったお礼を言おうと思ったのに、


瞬時に姿を消す術も持っていたらしい…。(-""-;)



朝、出勤時の渋滞は、とってもムカつく。通勤距離の短くない私にとって、かなりのストレスになる。


慢性的な自然渋滞に加えて、事故渋滞が加わると、もうどうにもならない。通勤時間がふだんの倍以上かかることもある。LAってデカい街なんだな、と改めて感じる瞬間。


そして、この事故っていうやつが、全くよく起こる。つぶれた車の脇でドライバー同士が争うのを横目で見ながら通り過ぎるのなんて、日常の光景だ。


アメリカのドライバーは運転がヘタだ。ヘタなくせに無謀な運転をする。とくにここLAは、無茶な運転をするやつが多い。ちょっとしたことで、クラクションもよく鳴らす。運転技術だけでなく、マナーのレベルも低い。


そして、故障して立ち往生する車も多い。こんなのよく走ってるな、というポンコツ車もよく見かけるし、すり減ったタイヤで走るせいで、パンクも多い。フリーウエイ上に散乱しているバーストしたタイヤ片をよけて走るのも、いつものことだ。車検制度がないせいか。



今朝も、フリーウエイに乗ったとたんに渋滞。車の流れ方で、事故なのか、自然な渋滞なのか分かる。


多分、事故だ。(-""-;)



遠くの方に見える高層ビルディングがいっこうに近づいてこない。ダラダラ運転に飽きて、まだ見ぬ、事故を起こした奴らに怒ってみる。朝から、精神衛生上よくないが、眠くなるよりマシだ。



と、だんだんと事故現場に近づいてきた模様。フリーウエイの上を立って歩く人影が見える。

一番右側の車線に止まったままの車をよけていくために、現場に近づくほどノロノロ運転になる。


腹立ちまぎれ、タイクツしのぎに、よーく見ていると、


事故ではなく、故障した車が一台、走行車線に止まっている。



路肩に停めてるヒマはなかったのか。それとも利かす機転がなかったのか。


その車を、乗っていた4人の男女が取り囲んで途方にくれている。


これが…、



4人とも、150キロは保証付きという巨体。(((゜д゜;)))

歩くたびに、肉片がプルプルと震えている。





これだけ乗ってりゃ、車だって壊れたくなるだろうよ。┐( ̄ヘ ̄)┌



と、思ったドライバーは、多分、私だけではないはずだ。