『ウエイトスミス版』R恋人たち
「来るもの拒まず去るもの追わず」、一見かっこいい言葉のように思えるが、自分から人が去ったことを認められず、傷つきたくない防御の姿勢があらわれているようにも思える。
誰かの「顔」を意識してしまったら、簡単に思いを断ち切ることなどできない。
だから悩み、涙で枕を濡らす夜を過ごす。
わたしから去ってしまった人、それは変えられない現実。でもムリに忘れようとすればするほど思い出が美化され、わたしの中に居座り続けることになる。
完全に過去の出来事に変わるその日までは気持ちを抑え込まず、密かに思い続けた方が健全。でも声が聞きたいなどの衝動には負けないようにしよう。
やり場のない気持ちもいつの日か消えてなくなる。