子どもの頃、面白い話をして盛り上げたり、
本を片っ端から読破していくのは得意だけど
字を丁寧に書いたり机の中を整理するのは苦手でした。

ピアノも指づかいとか楽譜とか見るのが大嫌いで
耳コピ、勘、雰囲気で弾いていたんですよね。
部分練習とかも嫌い。
メトロノームをかけるのも嫌い。
すぐ飽きちゃうから、練習時間も決して長いほうではなかった。

いまも根本的な性格はあまり変わっていなくて
洗濯物をきれいにたたむのよりも、面白い話で皆を盛り上げるほうがずっと得意。

ピアノは、面白い話で皆を盛り上げるような部分もあるし
洗濯物をきれいにたたむような部分も必要。

洗濯物をきれいにたたむような丁寧さ、緻密さ、根気みたいなものがどうやっても足りなくて、だからそれが壁になって、進めないところが沢山ありました。

いまでも、たいして緻密でも根気があるほうでもないけど、
年の功で、自分の子どもの頃、若い頃と比較すると、おそらく10年前よりも、5年前よりも、3年前よりも今のほうが、少しその部分は良くなっていて。すると、壁をたくさん超えて、これまでできなかったことがいっぱいできるようになりました。

年の功、あなどれません。