音大を出たすばらしいピアノの先生が、たまたまいろいろな偶然が重なって、広報をあまりしないでいたら、生徒数が1桁に。


しかし私のところにいらして、ブログを淡々と書き続けたらあっという間に満室になった。




そんなことがたくさんございますので、
音大は出ていなくても大丈夫
と言うようなフレーズを見ると、正直、共感できないなぁと思います。

ピアノの先生の中には、音大ピアノ科卒の先生

音大を出ていないピアノの先生 

音大卒だけれどピアノ科でない先生

エレクトーンの先生だったけれどピアノの先生をしているうちにピアノの生徒さんが多くなり今はピアノの先生となっている方

海外に留学して帰国し、演奏しながら教えている方

それぞれ私の研究会にはたくさんいらっしゃいます。

皆さん共通しているのは猛烈に勉強熱心だということです。

ピアノ科だからと言って甘えていると、あっという間に弾けなくなるし

私は留学したし弾けるほう、みたいに思って指導法の勉強を怠ると生徒さんが全くついてこなくなるし

ピアノ科じゃないから、あんまり弾けないけど、他でカバーと開き直ってピアノを練習しないでいると、生徒さんが弾けるようにならない。

音大を出てなくても大丈夫みたいな言い方だと私は抵抗があります。音大を出た方がたくさんピアノの先生から廃業していくのがこの業界です。音大を出ていても大丈夫ではありません。

また、私が知っている音大を出ていないピアノの先生方は皆さん凄まじく勉強熱心でいらっしゃいます。皆さん40代50代で自分が個人レッスンに通うのは当たり前。セミナーに通い詰めるのも当たり前。そんな方がたくさんいらっしゃいます。

もちろん中には、セミナーもレッスンも長らく遠ざかっているという方もいるでしょう。そのような方にはお目にかかるチャンスがないので実態が把握できていません。

もしかしたらそのように勉強から遠ざかっていても、関係なく、ものすごく繁盛していてものすごく素晴らしい指導されている方が、どこかにいるのかもしれません。ただしお会いしたことはありません。

音大は出ていないピアノの先生の場合、教える才能があるから先生になっている方がほとんどなのですが、専門的な知識で抜け不足がある場合がどうしても出てきます。もちろん音大を出ていてもその問題はやはり起きてくるのです。皆さんそれを痛感しているので、ものすごく勉強されています。

ほぼ趣味のように、お月謝の大半を勉強代に当てるのが嬉しくて、毎日ピアノを練習しないと具合が悪く、ステージでもたくさん弾いている、、または、今できていなくても、そうなりたいと思う方は、音大を出ていなくても大丈夫と言えるかもしれません。

教えることも含めて、音楽で食べていくの大変なことです。徹底的にやる覚悟がないのであれば競争に負けてしまうので、早めに止めて、普通に収入を得る道を探した方が良いと思います。