霧が濃くなり
山は姿を消していた
村人は 山に近づく事なく霧が晴れるのを待っていた
湖に浮かぶ舘の門で
鬼姫が 待っていた
死を招く神は 虚ろな瞳で笑うと鬼姫の前で歩みを止め
直々に迎え入れとは わしが最後か
と言うと 入っていった
舘に続く華の路は跡形もなく消え
霧の中に浮かぶ舘は
霧に消えていった
湖の上を紅い華の路が舘に向かって浮かんでいる
大きな刀を引き摺り
虚ろな瞳で月を見上げ
ふっっと鼻で笑い
先に続く紅い華を見た
大きく体を右に左にとしならせ
紅い華の路を進みだす
紅い華は 大きな刀の重みに耐えられず
引きちぎれては 泥々と腐り湖の中に溶けて行く
ようもまぁ こんなに人の怨念を華にして楽しむもんよ
死を招く神が 呆れるばかりよ と鼻で笑い舘に入ってゆく
大きな刀を引き摺り
虚ろな瞳で月を見上げ
ふっっと鼻で笑い
先に続く紅い華を見た
大きく体を右に左にとしならせ
紅い華の路を進みだす
紅い華は 大きな刀の重みに耐えられず
引きちぎれては 泥々と腐り湖の中に溶けて行く
ようもまぁ こんなに人の怨念を華にして楽しむもんよ
死を招く神が 呆れるばかりよ と鼻で笑い舘に入ってゆく
冷たい風が吹く
月も少し冷やかな明かりを注ぐ
雲が月にかかり
山に一段と暗い影ができ
闇を作り さらさらと進んでゆく
すると 霧の雨が降り始め
山は深い霧に覆われ始めた
森の夜の生き物は身を隠し
霧が晴れるのを待った
行灯を灯し ずるずると大きな刀を引き摺り
微笑みながら森を進んでゆく
死を招く神が 湖に浮かぶ舘に向かって歩いてゆく
霧は濃くなり 山の中は目の前もわからぬ程になった
月も少し冷やかな明かりを注ぐ
雲が月にかかり
山に一段と暗い影ができ
闇を作り さらさらと進んでゆく
すると 霧の雨が降り始め
山は深い霧に覆われ始めた
森の夜の生き物は身を隠し
霧が晴れるのを待った
行灯を灯し ずるずると大きな刀を引き摺り
微笑みながら森を進んでゆく
死を招く神が 湖に浮かぶ舘に向かって歩いてゆく
霧は濃くなり 山の中は目の前もわからぬ程になった