昨日のブログで、明るく元気な難病患者なんて言っているけれど、病室で号泣したこともあった話をしました。


書いてるうちに、そういえば、
他にも泣いたことあったなぁと思い出しました。
今日は病室で泣いた話その2  をお話しますね。


私が入院している間、家族は大変だったと思います。仕事や付き合いで超多忙な夫、高校生の娘、小学生の息子で助け合って生活してくれていました。


いろいろと辛いこと大変なこといっぱいあったと思うのですが、みんな私には何も言わずがんばって耐えてくれていました。


ただ一度をのぞいて…


それは当時高校2年生の娘からかかってきた1本の電話でした。

その時は 私は他の病室からちょっと離れた個室に入っていたので、電話も比較的自由にできる感じでした。

しっかり者の娘に珍しく、娘は電話口で泣いていました。

「お母さん、もうすぐ中間テストが始まるんやけど、洗い物や洗濯いろいろな家事がいっぱいありすぎてなかなか勉強する時間がないねん。
今度の日曜日、やっとまとまって勉強できると思ったのに、お父さんから
『小学校の日曜参観お父さん仕事で行けないのでお前代わりに行ってやってくれ』って…
他のみんなめちゃくちゃ頑張ってるのに…
私だけ、私だけ…勉強できない…」

娘は中高一貫の私立の中学校に通っていたんですが、受験勉強して、高校入試を受け、別の中高一貫の私立の高校に入学したのです。

そちらの学校のほうがレベルがはるかに高く
中学校で学んだ知識も前の学校とは違ってとても深くて多くて、
途中からその学校に通った娘にしてみたら
ついていくのが大変で、ものすごく苦労してがんばって、やっと皆さんについていける感じでした。
進学校なので勉強ができないと辛い雰囲気があったと思います。

でも娘の場合は、もともとの土台もありませんので、
勉強しなければついていけなくなることは明らかです。

それはそれは本当に辛い状況なんだろうなぁと、
容易に想像できました。



でもそんな話を聞いても、私にはどうすることもできません。

病院を抜け出して当時小学校4年生だった息子の日曜参観に行くことができたらよかったのですが、
その時の体調ではそれも無理でした。


私が病気になったために、
娘にも息子にも夫にも、大変な迷惑をかけてしまい、
私ってなんて情けないんだろう、罪深いんだろう…

娘もなんて、かわいそうなんだろう…

と思うと、両方の目から涙が吹きこぼれてきました。




ただ泣くだけで、何もできない無力な私だったんですが、ふと思い出したことがありました。


それは、書店に並んでいないのに、
その本の効果を実感して伝えてこられた人たちの
口コミだけで
100万部以上売れている、ロングベストセラー
「家庭でできる自然療法」という本の著者、
東城百合子先生が毎月発刊しておられる
「あなたと健康」という小冊子に書かれていた言葉でした。


私は娘にこんなふうにいいました。


「お母さんが入院してるせいで負担をかけて本当に申し訳ないと思ってるわ。ほんとにごめんね。

でも、お母さん、こないだ読んだ本に
こんなことが書いてあったんやけど、

『体重のない細い人、風が吹いたら飛ばされそうな人でも、両肩に重たいものをさげたら、
風が吹いてもちょっとぐらい押されても、
びくともしない。

誰でも重荷を背負ったら その分強くなれる』

らしいわ。

今、たくさんの重荷を背負わせて
本当に申し訳なく思ってるけど、
きっとその分強くなれるはずだから…

ほんまにごめんね」

と。


娘にしてみたら辛かったと思いますが、その電話で


「特定疾患の難病で病床にいるお母さんだから

いくらSOSを出しても、どうしようもないんだな、

この苦難、自分が引き受けるしか仕方がないんだな

今は辛いけどがんばるしかないんだな

今置かれた状況から逃げないで、
がんばった先に何か希望が見えてくるのかもしれない…」


と、思ってくれたんだと思います。



それから先は泣き言1つ
私に聞かせることがありませんでした。





そして、その後、そのときの中間試験のテスト結果を
聞いて驚きました。

そんな状況で勉強時間もまともに取れなかったにも
かかわらず、
今までのテストの中で1番良い結果だったのでした。



世の中の病気の親御さん!
ご自分が病気になったために
子供に迷惑をかけてかわいそう、
子どもがふびんとか、
思う人も多いと思いますが、
悪いことばっかりでもないと思うんです。


親が病気になったために、
子どもは辛い思いをするかもしれませんが
その分強くなったり、
人の温かみがわかったり、
人の痛みがわかって優しくなれる
ということもあると思います。




私と娘の苦境を救ってくれた言葉

「人は重荷を背負えば、強くなる」


私は、この言葉を私に教えてくださった
東城百合子先生にお会いして、お礼を言いたいなぁ…
と、思いました。


それから、数ヵ月後
まさかそんな夢が実現するとは
その時は思いもしなかったのでした。




今辛い思いをしている方も、
その辛い体験があなたを強くするのだと思います。


どうか災い転じて福になりますように…💕



私と娘の苦境を救ってくれた小冊子、お値段210円



この東城百合子先生に、
いちど直接お会いしてお礼を述べたいと思った夢が叶った話 下矢印下矢印下矢印