3331111 前代未問
シンシンカンカン 感静そのもの
シャシャンカララン 静かな至福
光が弾けて 闇が弾けて
無さえ弾けて 333333333
18弾けて シンシンシャカラン
ボクはちょっとしたご縁から、ある箱庭セットをプレゼントされた。だから、説明書を読みながらボクは箱庭を組み立てていった。
『組み立てたが終わったら水をやってください』
と、説明書に書いてあったので、組み立てを終えたボクはせっせと箱庭に水をやった。水をやっているうちに、海ができ川が流れだした。そして、定期的に雨が降るようになった。その様子を見て
「おぉ~」
と、ボクは思った。そして
『お好みの種をぜひどうぞ。種は別注文になります』
と、書いてあったのでボクはおもしろそうだと思う種をいくつか取り寄せた。そして、種が到着するとさっそく箱庭に蒔いてみた。すると、そのうちに草木が生えて、石が現れた。ボクはそれらの出現に
「おぉ~」
という思いに浸った。
しばらくは、そうした庭の様子を眺め見て楽しんでいたボクであるが
「何かもっと動きがあってもいいかも」
と、思うようになった。だから、ボクはH-0タイプという機械を自分で創り、箱庭に設置してみた。ちなみに、このH-0には好きなように動くモノをつくることが出来るよう、知能を組み込んでおいた。
すると、やがて海や川で泳ぐモノが現れ始めた。そして、陸地を歩くモノが現れた。ついに、飛ぶモノも現れた。ボクは、H-0がつくりだしたそれらを眺め見ながら
「おぉ~」
と唸った。
しばらくは、そうした庭の様子を眺め見ては楽しんでいたのだが、そのうちにボク自身が
「箱庭での生活ってどんなのだろう?」
と、思うようになった。だから、ボクはH-1タイプというボクに似せた機械を創って箱庭に設置してみた。そして、ボクはH-1に同期した。そうやって、ボクも箱庭の生活を体験してみようと思った。
そのうち、だんだんこのH-1体験が楽しくなってきたので、ボクはいろんなタイプのH-1を創るようになった。しかし、このことがH-0にとってはお気に召さなかったようである。だから、ボクは
「余計なことをしてしまったかな~」
と思いもした。けれど、まだH-1体験をしたかったので、とりあえずボクはそのまま同期を続けることにした。
すると、H-1のことが気に入らないH-0は
(あくまで自分たちこそ支配者である)
と言わんばかりに、H-1にちょっかいを出すようになってきた。なんと、H-0もボクが創ったH-1を真似て、H-1もどきをつくり始めるようになったのだ。そして、そのH-1もどきは他のH-1が思わず魅了してしまうような、なかなかのカリスマ性を持ってつくられていた。やがて、カリスマH-1もどきは、H-1たちの間では聖者と呼ばれて、崇められるようにまでなった。
そんな、カリスマH-1もどきの登場により、我を忘れて落ちこぼれていくH-1が続出するようになった。しかしまあ、こういう政略についてボクは
「H-0もよく考えたなぁ」
と、思う所はあった。
ボクが創ったH-1が、ボクが創ったH-0に圧倒されかけている現状を眺め見ていると
「うぅ~ん」
と正直、なんとも言えない気持ちにはなる。
しかし、そんなことを思いつつも、ボクはいつものように樹の下でゴロんっとなる。そして、いつものように同期を始める。
そうやって、とりあえずはもうちょっとだけ遊んでみるボクであった。