ひ ふ みわか

ひ ふ みわか

ちょっとした歌とお話

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出ずれよ出ずれよ ()()んこ()

 

滅ぼし歌って 飛び去りゆくのか

(かご)でネムネム 幻見てるか

 

意味も明日(あした)も 何も無いなら

()()んあそんで 言言(コトコト)しながら

あそんで(はじ)いて ()()んこ()()

 

 

 

 

 

 

  むかしむかし、ある所にあるお国があった。

そのお国は、ヒ出ずる国と呼ばれていた。そして、そのヒ出ずる国はKHNという王によって治められていた。

 

もともと、ヒ出ずる国は諸外国とはあまりお付き合いをせず、独自の文化を保っていた。ヒ出ずる国の特徴的な文化、それは

「言葉よりも、歌で表現すること」

 であった。しかしながら、そんなヒ出ずる国もやがては時代の波に飲まれて、諸外国の影響を受けざるを得ない状況となっていった。

そうすると、どうなったであろうか。

ヒ出ずる国の民は、歌よりベラベラとお喋りを好むようになり、しかも雅やか歌よりも、ものの見事に騒がしい歌をチョイスするようになっていった。

しかしながら

「時代と共に文化も変わるであろう、やはり・・・」

 と、王のKHNは半ば諦めの気持ちも含め、そう思っていた。

 

 ある時、KHNにお呼びがかかった。

KHNを呼んだのは、Oさまであった。Oさまは「裏の王」と呼ばれており、KHNOさまの部下であった。

「やぁ、KHN。元気だった? お国の様子はどう?」

 という、Oさまに

「はい。お陰様で(わたくし)も国の民も健やかにやっております」

 と、社交辞令も交えながらKHNOさまに頭を下げた状態で返事を返した。

「そう、それはよかったね。所でさぁ、お国もさぁ、昔と随分と変わってきたみたいだね」

「はい。時代と共に、なにがしかの変化・変容を遂げながら国の民も健やかに楽しく暮らしております」

「そう、それはよかったね。所でさぁ、お国をさぁ、沈めちゃおうと思うんだ。もう、なんだか飽きっちゃったよ」

「(えぇっっ!! マジかよ!! ウソだろ!!)」

 KHNOさまの話を聞いて、驚愕した。しかし、このままではいけないと思ったKHNは頭を下げた状態から、床に手を付けてひれ伏した。

「お願いします!! それだけはどうかご勘弁を!! Oさま」

 と、KHNOさまに必死になって土下座状態で訴えた。しかし、Oさまは

「えぇ~、だってさぁ、最近の国さぁ、つまんないもん。お喋りばっかりでさぁ」

 そのOさまの言葉に、KHNは何も言えなかった。しかし、KHNもここで引き下がるわけにはいかなかった。

床に手を付けて土下座状態のKHNの身体は、地面にまっすぐ一直線に伸びた。そして、そのまま手は合掌の形となり、土下座から超土下座スタイルへと進化を遂げて、Oさまに訴えた。しかしながら

「うぅ~ん、だってさぁ、もう飽きちゃったしなぁ」

 と、超土下座スタイルでも、Oさまの気持ちは変わりそうになかった。

そうなると、地面に身体を一直線に伸ばして手を合わせていたKHNの身体は、ついにエビ反りになった。

「お お願いします・・・Oさま。(わたくし)にさいごのチャンスを・・・」

 エビ反りスタイルのKHNにとって、これはまさに最終形態であった。そういった意味では、KHNにとっては究極の土下座と言えた。

 

 「そうかぁ。じゃ、やるだけやってみたら? でも、やっぱりつまんなかったら沈めちゃうから、その時はヨロシクね(*^_^*)

 と、OさまはKHNに言った。

そうやって、KHNの究極の土下座で今回はなんとかお国の沈没は凌ぐことができたのであった。

「しかし、もう次は無い」

 KHNにとって、それは十分理解できる所ではあった。そもそも、KHN自身にとってもこれ以上、究極の土下座を越えることは不可能に思われた。

 

KHNのプランはこうであった。

それはお国を、本来の状態に戻すことであった。その為には、今のお国の状態を壊す必要があった。ただ、さすがに

「祖国をぶっ壊す!!」

 ということは言えず

「祖国を取り戻す!」

 というスローガンのもと、KHNは政策を進めていった。