人物がメインとなるような情景を二つ並べると、それぞれが

 

対話するように物語を紡いでいくのも、絆フレームが持つ

 

魅力の一つです

モチーフは大正時代の木版画、中央は江戸時代の墨摺り木版

 

サイドは木曾街道六十九次の木版、上部は友禅ちりめん和紙

 

下部は型染和紙です

 

逆にすると中央の木曽街道がモチーフと干渉しあって、一つの

 

場面を創出している様子が見て取れます。稜線や水平線、

 

色調を意図的に合わせる事で「なんとなく繋がって見える」

 

という錯覚を誘発させるのが目的です。これにより、本来

 

繋がりのない左右のモチーフがそれぞれ「何らかの意図」を

 

持って物語を紡いでいるような趣を発生させます。御覧

 

頂いている方の感性や想像性を刺激するのも、作品が含有する

 

ポテンシャルの一つと考えます

単体でも

それぞれに味わいがあります

 

次も同じく大正時代の木版画ですが、よりモチーフの持つ

 

切迫感をフレームの部材が、あたかも舞台装置のように

 

演出アシストする目的で全体的なバランスを取っています

 

フレーム中央の短冊木版画の文字列の強さや全体的な色調を

 

合わせる事で、二つのモチーフが同一の場面で展開している

 

ようなリアリティを帯びます

 

逆にしたフレーム中央部には箔引き和紙を使用しています

 

グラデーションが良い味を出しています。また

 

上部のちりめん和紙の柄と、モチーフ上部の雲の形状を

 

合わせる事でよりダイナミックな存在感を持たせています

 

モチーフ自体が強いので、単体でも活き活きとしています

 

片方を玄関先、片方をリビングに置いて、物語の経過を

 

楽しめるようなディスプレイも面白いですね