【今回見た映画】

夫婦善哉 めおとぜんざい(1955日)

青い山脈(1949日)

続・青い山脈(1949日)

唄う六人の女(2023日)

憧れのハワイ航路(1950日)


サザエさん(1956日) ※実写版
劇場版 聖☆おにいさん 第Ⅰ紀(2018日)

メッセージ(2016米)

ミッドウェイ(2019米)

ロッカーズ ROCKERS(2003日)





夫婦善哉   ★★★☆☆

1955日。121分。豊田四郎監督。織田作之助原作。森繁久彌。淡島千景。司葉子。浪花千栄子。


大正末期から昭和初期の大阪。


曽根崎新地の売れっ子芸者・蝶子は化粧品問屋の道楽息子で長男の維康柳吉と駈落ち。


柳吉は親から勘当されてしまい、2人は生活に苦労する。



白黒。


有名な作品なので見てみた。原作は未読。


柳吉役の森繁久彌は本作が出世作だったそう。ダメ男キャラで出てきたとは知らなかった。


昔の映画だけあって、今見ると男女の関係や女性の扱いなど隔世の感がある。





青い山脈   ★★★☆☆

1949日。93分。今井正監督・脚本(共同)。石坂洋次郎原作。原節子。木暮実千代。池部良。若山セツ子。杉葉子。藤原釜足。


ある片田舎の町。


海光女学校の転校生・新子宛のラブレターは女学生たちの悪戯だった。


島崎雪子ら教師、金物屋の息子で高校生の六助たちを巻き込んで騒ぎは大きくなってしまう。



白黒。


原作は石坂洋次郎。1949年、1957年、1963年、1975年、1988年の5回映画化されている。


藤山一郎と奈良光枝が歌った同じタイトルの主題歌は大ヒットした。


映画はどれも見たことがない。歌は聞いたことがあった。


「変しい変しい私の変人」というコミカルなシーンの元祖がこの映画だったとは知らなかった。


私はお笑い番組かマンガで知ったと思う。当時も、今回も笑ってしまった。


当時、映画館で見てた人にはさぞや受けたんだろう。



本作は東宝だけど、男女交際や女性の立場について語り合うところは吉永小百合など日活の青春ものと似たところがあると感じた。


内容というより、演出や台詞回しが。


当時はこういう理屈っぽい語りが受けたのか。それとも、当時の人には全然違って見えてたのかもしれないけど。





続・青い山脈   ★★☆☆☆

1949日。82分。今井正監督・脚本(共同)。石坂洋次郎原作。原節子。池部良。木暮実千代。若山セツ子。杉葉子。藤原釜足。


騒ぎは学園の民主化を求める動きになってついに新聞に掲載される。


そして、理事会が開かれることに。投票の結果、島崎雪子先生の主張が認められるものの、生徒たちの動きは収まらない。その夜に沼田医師が襲われる。


やがて、雪子や新子への理解が広がってくる。



白黒。


タイトルは「続」となっているが、前後編の扱い。

合計で175分。

今見ると間延びしてるし、120分くらいにはできるんじゃないか。

理事会のシーンなんかダラダラしてるし、縮めて1本にすればいいのに。

と、思ってしまうけど、当時はヒットしたそうだからこれでいいのか。

たぶん2本立てで上映したんだろうし。


「変しい」に続いて、今度は「脳ましい」。

「脳んで脳んで脳み死ぬ」。

また笑ってしまった。




唄う六人の女 ★★★☆☆

2023年。112分。石橋義正監督・脚本(脚本)。竹野内豊。山田孝之。水川あさみ。武田玲奈。竹中直人。


東京でフォトグラファーとして働く萱島森一郎は、父親が亡くなって相続した土地を処分するために4才で離れた実家を数十年ぶりに訪れる。


森一郎と、一緒に訪れた東京の開発業者の社員である宇和島は、途中で事故に遭う。


目覚めた時、森一郎と宇和島は謎の「六人の女」たちによって、美しい村に監禁されていた。




ホラー。サスペンス。


気味が悪い話。


映像が美しい。ホラー的な、不気味な美しさ。


ストーリーは一応きちんとしているけど、さほど魅力的なものではなく、重視しているのは


雰囲気 > ストーリー


な映画。


雰囲気は、シーン毎の映像の美しさ、と言った方がいいかもしれない。





憧れのハワイ航路 ★★★☆☆

1950日。78分。斉藤寅次郎監督。岡春夫。美空ひばり。古川ロッパ。清川玉枝。吉川光子。花菱アチャコ。


岡田秋夫と山口五郎は貧乏暮らし。小さい飲み屋「うきよ」の二階に下宿している。


ハワイ生まれの岡田は父を残して来日し、戦争のため父の消息は掴めなくなっていた。


ある時、岡田は花売りの君子という少女を助けたことがきっかけで、姉の千枝子を好きになる。


千枝子たち姉妹は、「うきよ」の女将・みきが家出して別れた前夫との娘だった。


白黒。


タイトルを聞いたことがあったので見てみた。


主演の岡春夫が歌った同名のヒット曲を基にした映画。


美空ひばりが花売りの少女・君子役で出演している。


公開当時13歳。


演技はまずまずとして(台詞の声はすごくいい)、歌は既にとんでもなくうまい。


素人目にもはっきり分かるレベルの、まさに天才。


早熟で、子役の頃から売れたことは知っていたけど、確かに本作でも光っていた。


これはスターになるわけだ。





サザエさん ★★★☆☆

1956日。86分。青柳信雄監督。長谷川町子原作。江利チエミ。小泉博。藤原釜足。清川虹子。松島トモ子。仲代達矢。青山京子。若山セツ子。花菱アチャコ。音羽久米子。柳家金語楼。白川由美。ダーク・ダックス。


東京のある町に、磯野という一家が住んでいる。

家族は父母とうっかり者の長女・サザエ、わんぱくな長男・カツオ、おませな次女・ワカメ。


ある時、下宿を追い出された新聞社勤めの親戚・ノリスケが磯野家に下宿を申し込んできた。


家族会議の結果、受け入れることに。


サザエは雑誌社「女性クラブ」に採用され、間違えて出社した「山高商事」でフグ田マスオと出会う。


白黒。


原作の4コママンガは単行本を何冊か読んだことがある。


東宝版「サザエさんシリーズ」の第1作。(1961年(昭和36年)公開の「福の神 サザエさん一家」まで全10作が製作・公開された。)


アニメ版の人気が出たから実写映画が作られたのか、と思ったらこちらが先だった。


フジテレビのアニメは1969年 (昭和44年)10月5日より放映開始。


内容は結構似ていた。


江利チエミのサザエさんは、原作、アニメのイメージと近かった。


(どちらもそこまで詳しくはないけど、イメージの話ということで)


一方、アニメと違うのは父母で、波平・フネという名前は映画のクレジットにはなかった。(原作、アニメにはある)


性格も多少違って、父親はアニメより優しい。母親はおしゃべりでおっちょこちょいだった。


サザエさんは母親似か。(映画では)



全体的に、映画は原作のイメージに近い。


アニメは長いだけあって独自の部分が結構ある感じ。


原作4コマのネタが所々で差し込まれてるところなどは、映画とアニメの作り方がよく似ている。



ちなみに、原作の歴史はこんな感じだった。


福岡県の地方紙・フクニチ新聞社で1946年(昭和21年)4月22日から連載を始めた。


その後、色々と移って1951年(昭和26年)4月16日からは「朝日新聞」の朝刊に連載開始。


1974年(昭和49年)2月21日まで連載された。


(データは全てwikiより)


サザエさんのほかに、鉄腕アトムとかドラえもんとか、古いマンガは結構いろんなところで連載してる。


雑誌の事情が今とは違うからか。





劇場版 聖☆おにいさん 第Ⅰ紀 ★★★☆☆

2018日。76分。福田雄一監督・脚本。中村光原作。山田孝之製作総指揮。松山ケンイチ。染谷将太。山野海。佐藤二朗。


イエスとブッダが東京・立川のアパートでルームシェアをしながら下界でのバカンスを楽しんでいる。



テレビドラマの再編集劇場版第1作。


テレビドラマは見たことがなかった。


原作マンガ、アニメも。


気になってはいたんだけど。


この映画で初めて触れたことになる。


福田雄一監督らしい、楽しい映画だった。たぶん、原作との相性も良いんだろうと思う。





メッセージ ★★★☆☆

2016米。116分。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。エイミー・アダムス。ジェレミー・レナー。フォレスト・ウィテカー。マイケル・スタールバーグ。


世界の12ヵ所謎の宇宙船が現れ、そのまま上空に静止し続ける。


言語学者のルイーズ・バンクスは政府の要請で調査を開始。異星人とコンタクトを続ける。


そしてついに、中国など開戦派の国々が攻撃を開始しようとする中、ルイーズは宇宙船に乗り込む。



SF。異星人とのファーストコンタクト。SFの王道的な、雄大なテーマ。


そんなテーマに真正面から取り組んだ作品で、見応えがあった。


テーマがテーマだけに、新鮮味を出すのは難しいし、比較対象となる作品もたくさんあるので成功へのハードルも高い。


勇気ある取り組みだったと思う。


正直なところ、出来を心配しながら見ていたけど。良い映画だった。観客の一人として、製作者に敬意を表したい。



余談ながら、こういう話の中にもエイミーと娘の家庭のネタを絡めるのが、いかにもアメリカ映画的だと思った。





ミッドウェイ ★★★☆☆

2019米。138分。ローランド・エメリッヒ監督。エド・スクライン。パトリック・ウィルソン。ルーク・エヴァンズ。アーロン・エッカート。ニック・ジョナス。豊川悦司。浅野忠信。國村隼。マンディ・ムーア。デニス・クエイド。ウディ・ハレルソン。


1941年12月7日、日本軍の真珠湾攻撃により太平洋戦争が始まる。


山本五十六提督ら日本軍は大戦力を投入した次なる戦いを計画する。


真珠湾の反省から情報戦に注力するアメリカ軍は、その目的地をハワイ諸島北西のミッドウェイ島と分析。


全戦力を集中させる。そしてついに、壮絶な戦いが幕を開ける。



超大作。


日本軍が負け始めるターニングポイントとなった戦いを描いている。


映画はよく出来ているけど、見ていて辛い話ではある。


この間見た邦画の「雪風 YUKIKAZE(2025日)」と比べて、戦闘シーンには圧倒的な差があった。


そのまま、資金の差なんだろう。プロジェクトの規模と言った方がいいのかも。


映画自体の出来を比べているわけではなく。


ふと、戦争時の彼我の物量にもこれくらいの差があったのかと考えてしまった。





ロッカーズ ROCKERS ★★★☆☆

2003日。105分。陣内孝則監督・原案。中村俊介。玉木宏。岡田義徳。佐藤隆太。玉山鉄二。麻生祐未。風間トオル。小泉今日子。佐藤浩市。鈴木京香。中井貴一。松重豊。モト冬樹。八嶋智人。はなわ。


陣内孝則が福岡時代にボーカリストとして活動していたバンドについて、自らメガホンを取って製作した自伝的な映画。



バンド名くらいは聞いたことがあった。


曲は聞いたことがないけど、映画で初めて聞いて懐かしい感じがした。


80年代のアレンジなんだと思う。音楽の技術的なことは詳しくないけど、何となくあの頃の空気感が再現されている気がした。


ストーリーはどこかで見たような内容で物足りなかった。


自伝なんだから、身を削ればもっと面白いエピソードがあるでしょうに。


中村俊介は格好よかった。陣内孝則もちょこっとだけ出てくる。



【今回見た映画】

エンジェルフライト THE MOVIE(2026日)

レッキング・クルー(2026米)

パピヨン(1973米・仏)

夜明けのうた(1965日)

グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016米)


君の顔では泣けない(2025日)

武士道シックスティーン(2010日)

ベートーヴェン捏造(2025日)

Gメン(2023日)

雪風 YUKIKAZE(2025日)





エンジェルフライト THE MOVIE ★★★☆☆
2026日。138分。堀切園健太郎監督。佐々涼子原作。米倉涼子。松本穂香。遠藤憲一。城田優。野呂佳代。矢本悠馬。徳井優。向井理。

伊沢那美は、海外で亡くなった日本人の遺体を国内に、あるいは日本で亡くなった外国人の遺体を母国に搬送する、国際霊柩送還という業務を行う小さな会社「エンジェルハース」の社長。


ある時、8年前に海外の事故で安否不明となった恋人・足立幸人が、メキシコで生存している可能性があるとの情報が届く。


柏木会長の命令で、那美は現地へ向かう。



テレビドラマ版は見ていない。映画は面白かった。


国際霊柩送還という題材は新鮮だった。


コメディかと思って見始めたので、予想は裏切られたけど。


こんなに泣かせにかかる話だとは。笑



あと、これは本人のせいではないけど、米倉涼子を見ているとどうしてもドクターXの影がちらついてしまう。


俳優がシリーズものを避けるのは、こういうことを嫌がるわけか。





レッキング・クルー ★★★☆☆
2026米。122分。アンヘル・マヌエル・ソト監督。デイヴ・バウティスタ主演・製作(共同)。ジェイソン・モモア出演・製作(共同)。クラエス・バング。テムエラ・モリソン。ジェイコブ・バタロン。フランキー・アダムス。宮ヴィ。スティーブン・ルート。モリーナ・バッカリン。


ハワイで家族と暮らす海軍中佐ジェームズと、異母弟で刑事のジョニーは長年疎遠になっていたが父親で私立探偵のウォルター・ヘイルの事故死をきっかけに再会する。


ウォルターの死に不審な点を感じた兄弟は調査を開始するが、ヤクザや犯罪組織に襲われる。



アクションコメディ。


B級だなーと思って見ていたら、期待以上に楽しい映画だった。


難しいことは考えずに楽しめる映画。お茶かお酒でも飲みながら。


欲を言えば、122分はちょっと長い。100分でいい。





パピヨン ★★★☆☆

1973米・仏。150分。フランクリン・J・シャフナー監督。スティーブ・マックイーン。ダスティン・ホフマン。アンソニー・ザーブ。


胸に蝶の刺青をしていることから「パピヨン」と呼ばれる男。


パピヨンは仲間の裏切りに遭い、幾つもの罪を着せられた末に「終身刑」の判決を受ける。


そして祖国フランスを追放され、南米ギアナのデビルズ島で過酷な強制労働に従事する。


パピヨンは脱獄を決意し、偽札作りの天才・ドガと組む。



名画らしい趣の感じられる映画。長いし、古い映画なので冗長ではあるけれど。


日本の刑務所とは随分と違う(たぶん)と思って見ていた。


看守を買収するために偽札作りの達人と組むとか、発想から日本とは違う。


ギロチンのシーンはショッキング。


こんな所から脱出したいのはもちろんだけど、失敗した時を考えると恐ろしい…。


パピヨンは過酷な罰で体も衰えて行くが、最後には遂に成功する。まさに執念。





夜明けのうた  ★★★☆☆

1965日。97分。蔵原惟繕監督。いずみたく音楽。浅丘ルリ子。浜田光夫。岸洋子。松原智恵子。岡田真澄。


岸洋子の同名シングル(1964年、キングレコードより発売)を元にした映画。


緑川典子は人気ミュージカル女優。私生活では、作曲家の野上と不倫関係に悩んでいた。


そんなある時、脚本家の真木とプロデューサーの神山から、典子たちの不倫関係に酷似した内容の新作「夜明けのうた」が持ち込まれる。


激怒する典子であったが、利夫と千加子の純愛に触れる内に気持ちが変わっていく。


やがて典子は野上と別れる決意をし、「夜明けのうた」の出演を承諾するのだった。



白黒。


蔵原惟繕監督・浅丘ルリ子主演の3作「憎いあンちくしょう(1962年)」、「何か面白いことないか」と本作を「典子3部作」と呼ぶそうだ。


内容に関連はない。前2作を見ていたので、せっかくだからと本作も見てみた。


当時の若い人にはきっと受けたんだろうと思った。


浅丘ルリ子演じる緑川典子のキャラが魅力的だった。いつもきれいなのに加えて、本作では格好良かった。





グランド・イリュージョン 見破られたトリック  ★★★☆☆

2016米。130分。ジョン・M・チュウ監督。ジェシー・アイゼンバーグ。マーク・ラファロ。ウディ・ハレルソン。ダニエル・ラドクリフ。デイヴ・フランコ。リジー・キャプラン。モーガン・フリーマン。


前作※から1年。フォー・ホースメンが再び動き出す。


大手IT企業・オクタ社のイベントを乗っ取り、隠された陰謀を暴き出すのが目的だ。


しかし、会場に現れたホースメンを別の何者かが襲い、ホースメンはいきなりピンチに陥る。


何とか逃げ切ったホースメンの前に、死亡したはずのオクタ社の共同経営者・ウォルターが現れる。



※シリーズ第2作。シリーズものとは知らず、第1作は見ていなかった。


「オーシャンズ」のシリーズを思い出した。


邦画だと、「コンフィデンスマンJP」。


大掛かりな犯行と騙し合い。


現実離れした、創作ならではの話で楽しい。カラッと明るいのがいい。





君の顔では泣けない  ★★★★☆

2025日。123分。坂下雄一郎監督。君嶋彼方原作。芳根京子。高橋海人。西川愛莉。中沢元紀。石川瑠華。前野朋哉。ふせえり。大塚寧々。山中崇。


坂平陸と水村まなみは高校生の時に体が入れ替わってしまい、お互いに別な人間として生きてきた。


15年後、30歳の夏。陸として生きているまなみは、まなみとなった陸に、元に戻れるかもしれない方法を見つけたと告げる。



入れ替わりの話は他にも見たけど、この切り口は新鮮だった。


先が気になる面白いストーリーだった。


題材が身近でリアリティがある。自分に置き換えて色々と考えてしまった。





武士道シックスティーン  ★★★☆☆

2010日。109分。古厩智之監督。誉田哲也原作。成海璃子。北乃きい。石黒英雄。荒井萌。山下リオ。高木古都。賀来賢人。波瑠。古村比呂。板尾創路。


厳格な警察官の父への反発心から剣道に打ち込む磯山香織は、市の剣道大会4回戦で無名の選手・西荻早苗にまさかの一本負けを喫する。


早苗を追って東松学園高校入学した香織だったが、肝心の早苗は気楽に剣道を楽しむ普通の女子高生だった。


香織は、早苗に本来の力を出させようと奮闘する。



青春もの。


王道の、懐かしい感じのストーリー。


北乃きいが魅力的だった。





ベートーヴェン捏造  ★★★☆☆

2025日。115分。関和亮監督。かげはら史帆原作。バカリズム脚本。山田裕貴。染谷将太。神尾楓珠。前田旺志郎。小澤征悦。生瀬勝久。小手伸也。野間口徹。遠藤憲一。古田新太。


天才音楽家・ベートーベンの崇高なイメージは、秘書のシンドラーが捏造したものだった!?


本当のベートーベンは小汚いおじさんだった。どん底の自分を救われたシンドラーはベートーベンに心酔し、彼の崇高なイメージを作り上げようとする。


シンドラーの嘘は波紋を広げ、ついにはアメリカ人ジャーナリストのセイヤーが調査に乗り出す。



実話ベース。原作はノンフィクション。


バカリズムが脚本で、主演の山田裕貴はゆるい雰囲気で、ベートーベンは古田新太とあって、最初は福田雄一監督作品のような内容を予想していた。


見てみたら、思ったよりコメディ要素は少なくて、大筋は真面目な話だった。


これが実話ベースというのがすごい。


事実は小説より奇なりと言うけれど、まさにそんな感じだ。





Gメン  ★★★☆☆

2023日。120分。瑠東東一郎監督。小沢としお原作。岸優太。竜星涼。恒松祐里。矢本悠馬。森本慎太郎。りんたろー。小野花梨。星田英利。落合モトキ。高良健吾。吉岡里帆。尾上松也。田中圭。


門松勝太は彼女を作るために、周囲2kmに4つの女子高があり「卒業までの童貞喪失率120%」と言われる男子高・私立武華(たけはな)高校に転校してきた。


しかし、勝太が配属されたG組は落ちこぼれと問題児を集めたクラスで制服も他クラスとは違い、周りの女子高生には相手にされなかった。



コメディ。


ターゲットは中高生だと思うけど、何でも見る人なので見てしまった。


しょうもないと言えばしょうもない話だけど、結構面白かった。





雪風 YUKIKAZE   ★★★☆☆

2025日。120分。山田敏久監督。竹野内豊。玉木宏。奥平大兼。當間あみ。有村架純。田中麗奈。石丸幹二。中井貴一。


太平洋戦争を唯一、ほぼ無傷で生き残った奇跡の駆逐艦・「雪風」。


沈没した僚艦の乗組員、時には敵兵にも手を差し伸べ、必ず無事に帰ってくる「雪風」はいつしか「幸運艦」、「浮沈艦」と称された。



実話ベース。


まるで映画みたいな話。映画だけど。


戦闘シーンは少なめ。最小限の必要なシーンはCGをうまく使ってる。


アメリカ映画のようにはいかないんだろう。



竹野内豊、玉木宏など俳優は良かった。昔、よく日本人の俳優は軍人役がうまいと言われていたのを思い出した。


昔の映画に比べると、軍人にしてはちょっと柔らかいかも。この辺は求められる演技がそもそも違うか。


軍人の他に、ヤクザと刑事も言われていたと思う。最近はあまり聞かなくなった。






【今回見た映画】

劇場版トリリオンゲーム(2025日)

#真相をお話しします(2025日)

さよならくちびる(2019日)

キューティーハニー(2004日)

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985日)


マイ・エレメント(2023米)

ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦(1972米)

ファーストキス 1ST KISS(2025日)

木の上の軍隊(2025日)

バレリーナ:The World of John Wick(2025米)

恋に至る病(2025日)





劇場版トリリオンゲーム  ★★★★☆

2025日。118分。村尾嘉昭監督。稲垣理一郎・池上遼一(作画)原作。目黒蓮。佐野勇斗。今田美桜。福本莉子。津田健次郎。シシド・カフカ。田辺誠一。石橋凌。吉川晃司。國村隼。


「トリリオンゲーム」社をトップクラスの大企業に育て上げたハルとガクは、日本初のカジノ開発に挑む。



テレビドラマ版がとても好きだった。毎週楽しみに見ていた。


原作マンガも、その頃はスペリオール誌で毎号(隔週誌)読んでいた。


最近は離れてしまったけど、マンガも面白かった。



映画も期待を裏切らない出来だった。


スケールの大きなホラ話(褒めてます)で、気持ちいい。こういう話は好きだ。


俳優も豪華。目黒蓮のハルは格好良いし、佐野勇斗のガク、福本莉子のリンは応援したくなるキャラ。


吉川晃司は歳を取ってますます渋い。


今田美桜は、キリカ役は似合ってないと思うけどきれいだった。


楽しい2時間だった。


ドラマや映画で続編が見たいと思ったけど、検索したら原作はもう完結していた。残念。次作に期待。





#真相をお話しします ★★★☆☆

2025日。117分。豊島圭介監督。結城真一郎原作。大森元貴。菊池風磨。中条あやみ。岡山天音。福本莉子。伊藤健太郎。田中美久。齊藤京子。桜井ユキ。秋元才加。伊藤英明。


元商社マンの警備員・桐山は謎の男・鈴木に誘われて暴露系生配信チャンネル「#真相をお話しします」を始める。

そこでは有名人の裏の顔や世間を騒がせた事件の真実など、さまざまなゴシップの真相を募集。

スピーカー(話し手)に選ばれた者は、ネタの提供と引き換えに視聴者からの投げ銭を獲得できる仕組み。

配信は暴露内容と高額の投げ銭で大いに盛り上がるが、やがて、配信チャンネルの秘密が暴かれる。


新鮮な内容で、面白かった。

「search/サーチ(2018米。アニーシュ・チャガンティ監督)」を見た時を思い出した。

「新しいものに出会った」という感覚。

もう何年かしたら古くなってしまうのかもしれないけど。

そういえば、先日読んだ小説「インストール(綿矢りさ)」ではそういう“懐かしさ”を感じた。

こちらは2001年の作品だから、もう25年も経っている。


“新しいだけ”の作品もあるけど、本作はミステリーとしてもちゃんと楽しめる。先が気になって、入り込めた。

本作はスマッシュヒットを記録したそうだ。頷ける。


菊池風磨はもちろん、大森元貴も良かった。歌はよく知らないけど、魅力的な俳優に見えた。




さよならくちびる ★★★☆☆

2019日。116分。塩田明彦監督・脚本・原案。小松菜奈。門脇麦。成田凌。松本まりか。マキタスポーツ。


路上で演奏していた女性ハル、レオの2人組「ハルレオ」はライブハウスを一杯にするまでに成長する。


2人を支えてきた元ホストのマネージャー、シマ。


3人はそれぞれの道を歩むため、解散を決めた。


それぞれの思いを秘め、「ハルレオ」は全国7都市を巡るさよならツアーに出発する。



別れが見えている付き合いは、見ていて切ない。


食事中に親友の訃報を受けたシマが、


「ここは最後まで食べて終わろう。おそらく3人で取る最後の食事だから」


って言うシーンは見ていて涙がにじんだ。


ラストの余韻が良かった。


期待以上に良い映画だった。





キューティーハニー ★★★☆☆

2004日。93分。庵野秀明監督。永井豪原作。

佐藤江梨子。市川実日子。村上淳。及川光博。片桐はいり。小日向しえ。加瀬亮。松尾スズキ。嶋田久作。松田龍平。京本政樹。吉田日出子。



如月ハニーは、天才科学者・如月博士が作った無敵のパワーを持つアンドロイド。


悪の秘密結社パンサークローと戦う。



公開当時見逃していた。


庵野秀明監督の実写映画ということで、結構話題になっていた。


主演の佐藤江梨子も人気があった。いつの間にかテレビで見なくなってしまった。


歌は倖田來未。この人もあまり見なくなった。


映画はゆるい雰囲気のB級コメディ。お金を掛けたコントみたい。


これは佐藤江梨子の雰囲気が大きいかも。


人を選ぶと思うけど、個人的には楽しい映画だった。





ドレミファ娘の血は騒ぐ ★★☆☆☆

1985日。80分。黒沢清監督。洞口依子。伊丹十三。


高校の先輩・吉岡を追って東京郊外の某大学に入学した秋子は、大学で変わってしまった姿に失望する。


田舎に帰ろうとする秋子を心理学の平山教授が引き止め、独自の「恥じらい理論」を完成させるための「実験」への協力を依頼する。



エッセイかネットの記事か忘れたけど、本作を誉めていたので見てみた。


著者の思い出補正だったのかな、と思った。


それか、主演の洞口依子のファンだったのかも。


時代の空気感みたいなものなんだろうか。


ただ、本作の公開は85年だけど、60~70年代の映画のように見える。


何か狙いがあってのことなのか、wikiを見てみたけど何も書いてなかった。


伊丹十三が出ていた。久しぶりに見た。この人が亡くなった時は残念だった。





マイ・エレメント ★★★☆☆

2023米。101分。ピーター・ソーン監督・原案(共同)。リーア・ルイス。マムドゥ・アチー。ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ。キャサリン・オハラ。


水・土・風のエレメント達が暮らすエレメント・シティ。


ここでは、違うエレメントとは関わってはいけないというルールがある。


火のエレメントであるエンバー・ルーメンは、市の検査官で水のエレメントであるウェイド・リップルと出会い、やがて愛し合ってしまう。


CGアニメ。

絵がきれい。火、水ともに見入ってしまう。手描きとはまた違う魅力。

話しも結構良かった。

金曜ロードショーで見た。





ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦 ★★★☆☆

1972米。100分。サム・ペキンパー監督。スティーブ・マックイーン。ロバート・プレストン。アイダ・ルピノ。ベン・ジョンソン。


ジュニア・ボナーはロデオ大会に出場するために故郷であるアリゾナ州プレスコットへ帰ってきた。


しかし、久しぶりの故郷はすっかり変わっていた。


ジュニアは父・エースと共にロデオ大会に挑む。



撃ち合いのない、平和で地味な西部劇。


昔の映画なので展開が遅い。映像も単調。


全体的にはちょっと退屈。


しかし、ロデオの場面は魅せる。


個人的には、せっかくだからスローモーションにしないで欲しかった。





ファーストキス 1ST KISS ★★★☆☆

2025日。124分。塚原あゆ子監督。松たか子。松村北斗。吉岡里帆。森七菜。YOU。竹原ピストル。鈴木慶一。リリー・フランキー。


カンナは結婚して15年になる夫の駈を事故で亡くし、新たな生活を始めようとしていた時にタイムスリップで過去に戻る手段を手に入れる。


15年前に戻ったカンナは、生前は不仲だった駈と再び恋に落ちる。


同時に、15年後の事故死から夫を救おうと模索する。



最初は、また暗い邦画か、と思っていたけど進むにつれて引き込まれた。



最後のタイムスリップで、カンナから全てを聞いた駈がもう一度プロポーズするところは感動した。


(細かいところは違うかもしれないけど)


僕はまた君に出会いたい


死んだことだって間違いじゃなかった


もう一度結婚してください



松たか子はこんなに息の長い俳優になると思わなかった。


松村北斗はとてもイケメンだけど、アイドルというより叩き上げの演技派俳優みたいに見える。


こういう風になるとは意外だった。こちらも、長く活躍しそうだ。


良い映画だった。





木の上の軍隊 ★★★☆☆

2025日。125分。平一紘監督・脚本。井上ひさし原案。堤真一。山田裕貴。津波竜斗。玉代㔟圭司。尚玄。岸本尚泰。城間やよい。川田広樹(ガレッジセール)。山西惇。松下洸平(ナレーション)。


太平洋戦争末期の沖縄・伊江島。


壊滅的な打撃を受けた日本軍の「上官」と「新兵」は命からがら森に逃げ込み、大きなガジュマルの木に隠れる。


2人は終戦を知らないまま援軍を待ち続けた。森での生活は2年も続いた。



実話ベース。芝居を映画化したもの。


横井庄一さんや小野田寛郎さんのような話が他にもあったとは知らなかった。


堤真一が演じる厳格な職業軍人と、徴兵された一般人とおぼしき山田裕貴のコンビが良かった。





バレリーナ:The World of John Wick ★★★☆☆

2025米。125分。レン・ワイズマン監督。アナ・デ・アルマス。アンジェリカ・ヒューストン。ガブリエル・バーン。ランス・レディック。ノーマン・リーダス。イアン・マクシェーン。キアヌ・リーブス。


イヴ・マカロは伝説の殺し屋ジョン・ウィックを生み出した組織「ルスカ・ロマ」で暗殺者として育てられた。

ある任務で彼女は亡き父親の手掛かりを見つける。

「ルスカ・ロマ」は教会と相互不干渉協定を結んでいるため、イヴへの情報提供を拒む。

イヴは教団の拠点にたどり着く。掟を破ったイヴの元へ、「ルスカ・ロマ」は事態収束のためにジョン・ウィックを派遣する。


「ジョン・ウィック」シリーズのスピンオフ。


「ジョン・ウィック」シリーズは一応全部見ているけど、そこまで面白い印象もなかったのでスピンオフが出きるほどの人気シリーズという認識はなかった。


本作も悪くないけど、テンポが遅いと思う。


雰囲気はあるけど。この辺は好みの問題か。





恋に至る病 ★★★☆☆

2025日。109分。廣木隆一監督。斜線堂有紀原作。長尾謙杜。山田杏奈。醍醐虎汰朗。中井友望。中川翼。上原あまね。


内気で他人との関わりを避けて生きてきた男子高校生の宮嶺望は、転校先でクラスの人気者の女子高校生・寄河景と親しくなる。


ある日、同級生の根津原が近所で遺体となって発見される。その後も同級生の不審死が相次ぐ中、望は景が事件に関わっているのではないかと疑惑を抱く。



本作のターゲットは高校生だと思うんだけど、何でも見る人なので見てしまった。笑


さすがに、ジェネレーションギャップはすごく感じる。



途中で「方丈記」が出てくる。

行く川の流れは絶えずして…。

今どきの高校生も学ぶんだと懐かしかった。


いじめの描き方はそんなに変わらないか。

根津原の自殺からはミステリー&サスペンス要素が入ってきて、恋愛ものだと思って見ていたので意外だった。

でも、ミステリー&サスペンスになってからの方が面白く、目が離せなくなってしまった。

真相、結末も衝撃的。予想外の、すごい話だった。