【今回見た映画】
狂ったバカンス(1962伊)
禁じられた抱擁(1963伊・仏)
太陽の下の18才(1962伊)
教誨師(きょうかいし) (2018日)
みをつくし料理帖(2020日)

眠れる森の美女(1959米)
極道の妻たち 赫い絆(1995日)
ポリス・ストーリー3(1992英領香港)
日本のいちばん長い日(1967日)
上を向いて歩こう(1962日)




狂ったバカンス ★★★☆☆
1962伊。110分。ルチアーノ・サルチェ監督。カトリーヌ・スパーク。ウーゴ・トニャッツィ。

ミラノに住む自称プレイボーイの中年男性アントニオ。

息子のもとへ車で向かう途中で若者の一団と知り合った。

その中にいた美しい少女フランチェスカに心を奪われて接近し、翻弄されていく。


白黒。

何てこともない話。

アントニオが見るからにバカ。

中年おやじがやめとけよ、と思いながらも気持ちは分からないでもない。

結末も、映画(というか創作)ならではの奇跡はなく、普通に相手にされない。

当たり前だけど、ちょっと哀しい。


この映画は何よりも、カトリーヌ・スパークが魅力的。

これだけで一見の価値がある。

逆に言えば、彼女が出演してなければ本作はここまで残っていないと思われる。

そんな映画。


カトリーヌ・スパークの映画は初めて見た。

何かの記事で、とてもきれいな女優だと読んだことがあった。

予備知識はその程度。

いつか見たいと思いつつ、後回しになっていた。

1960年代のイタリア映画で活躍したフランス人の女優で、日本でも人気があったそうだ。





禁じられた抱擁 ★★★☆☆
1963伊・仏。105分。ダミアーノ・ダミアーニ監督。カトリーヌ・スパーク。ホルスト・ブッフホルツ。ベティ・デイビス。

実家の援助を受けて裕福に暮らしている若い画家のディノはモデルのセシリアと出会い、その美しさと大胆さに溺れていく。

割り切った関係のはずだったが、他の男とも躊躇なく付き合うセシリアにディノの心は掻き乱される。


白黒。

本作も、カトリーヌ・スパークありきの映画。


お札で体を覆うシーンはサムネで使われているのも分かる。

カトリーヌ・スパークの可愛らしさとお色気が溢れていて、魅力的。

映画が名作になっていたら、もっと有名なシーンになったのかも。

(映画自体も悪くはない。ごく普通の出来かと思う。)


ディノは最後にセシリア(カトリーヌ・スパーク)と別れることを決意。部屋から立ち去らせる。

「狂ったバカンス」とは違った結末で、ちょっと意外だった。

この魅力的な小悪魔を前にして、よく思い切ったものだと。




太陽の下の18才 ★★★☆☆
1962伊。92分。カミロ・マストロチンクェ監督。カトリーヌ・スパーク。

ニコラ・モリノたち3人のイタリア青年はバカンスでナポリ湾に浮かぶイスキア島へやって来る。

しかし、ホテルではニコル・モリノという似た名前のフランス女性とダブル・ブッキングが起こりニコラは彼女と同じ部屋で宿泊することになってしまう。

奔放なニコルに、ニコラは徐々に惹かれていく。


カラー。

本作も、カトリーヌ・スパークありきの映画。

白黒も良かったけど、カラーは一層きれい。


カトリーヌ・スパークの出世作だそうだ。

本作は絵に描いたような量産型のラブコメ(ロマコメ)で、所謂アイドル映画。

更に、カラーということもあって、「狂ったバカンス」や「禁じられた抱擁」よりカトリーヌ・スパークの魅力が伝わったのかも。

ツイストを踊るシーンなんか本当に可愛らしくてよかった。

製作側も売りにしてたみたいで、しつこいぐらい長かったのはちょっと可笑しい。

個人的にも、誰かに「カトリーヌ・スパークが見たい」と言われたら、ここまで見た3作の内だったら本作を紹介すると思う。




教誨師(きょうかいし) ★★★☆☆
2018日。114分。佐向大監督・脚本・原案。大杉漣主演・製作総指揮(共同)。玉置玲央。烏丸せつこ。光石研。

プロテスタントの牧師・佐伯保は半年前から教誨師 (きょうかいし)※として月に2回拘置所を訪れて年齢や境遇、性格の異なる死刑囚と面会していた。

佐伯は彼らに聖書の言葉を伝え、寄り添い、話に耳を傾け、悔い改めることで安らかな最期を迎えられるよう対話を重ねる。


※教誨師(きょうかいし)とは、刑務所や少年院などの矯正施設において、被収容者(受刑者)に対して宗教的な教えを説き、徳性を養い、改善更生を促す民間篤志の宗教家です。

僧侶や牧師などが務めることが多く、無報酬で活動し、被収容者の精神的な相談相手となるほか、宗教行事などを行います。(Google検索)


様々な死刑囚が登場する中、若い理屈っぽい死刑囚の攻撃的な言葉が印象に残った。

身勝手で、正しいとも思わないけど、言い分は分からないでもない。


なにも考えないで、神の言葉を伝えてればいいんだもんね。

心が楽になるのはあんただろ。


ほぼ、面会の部屋で会話が続くだけの映画。

シチュエーション・何て言うんだろ。コメディじゃないな。

絵的には超絶に地味。でも、面白い。これは期待以上だった。

脚本、俳優、テンポなどの演出、みんな良いんだろう。

話には特に分かりやすい落ちはない。

それぞれの罪や死刑制度について解説が入ることもない。

解釈は見た人に委ねている感じ。




みをつくし料理帖 ★★★★☆

2020日。131分。角川春樹監督・脚本(共同)。髙田郁原作。松任谷正隆音楽。松本穂香。奈緒。若村麻由美。浅野温子。窪塚洋介。小関裕太。藤井隆。永島敏行。松山ケンイチ。反町隆史。榎木孝明。鹿賀丈史。薬師丸ひろ子。石坂浩二。中村獅童。


江戸時代。享和2年(1802年)、大坂の水害で両親を亡くし、天涯孤独の身となった澪(みお)は蕎麦処「つる家」で才能を見出だされ、女料理人として働いていた。


澪の「とろとろ茶碗蒸し」が評判となっていたある時、吉原・翁屋の又次がつる家にやってきた。


吉原で第一の花魁・あさひ太夫が澪の料理を所望しているという使いだった。



テレビドラマ化、マンガ化もしている有名作品だそうだ。全然知らなかった。


とても良い話。面白かった。


原作は10冊もあるシリーズものだそうで、他にも良いエピソードはたくさんあるんだろう。


ネタ切れの心配もないし、それはドラマ化もするだろうと思った。



残念なことに、公開当時はコロナの影響で客足が伸びなかったそうだ。


松本穂香や奈緒も良かったが、藤井隆、中村獅童といった脇役がとてもキャラが立っていて、印象に残った。





眠れる森の美女 ★★★☆☆

1959米。76分。クライド・ジェロニミ他監督。メアリー・コスタ。ビル・シャーレイ。エレノア・オードリー。ヴェルナ・フェルトン。


ヨーロッパのある国に生まれたオーロラ姫は、魔女・マレフィセントに呪いをかけられたせいで16歳の誕生日に永遠の眠りについてしまう。


森で出会って恋におちたフィリップ王子は、妖精の加護を受けて魔女・マレフィセントを倒す。


王子のキスで呪いが解け、二人は結婚して幸せに暮らした。



ディズニーアニメ。


これがあ1959年の映画とは。


手描きの、とてもきれいな絵で素晴らしい。





極道の妻たち 赫い絆 ★★★★☆

関本郁夫監督。家田荘子原作。岩下志麻。宅麻伸。赤坂晃。鈴木砂羽。萩原流行。

大阪のヤクザ組織・堂本組は久村修一郎の2代目組長襲名の場を三東会に襲撃される。


修一郎は無事だったが、初代組長・堂本増吉の娘で修一郎の妻・きわは襲撃の際に反撃したために逮捕される。


出所後のきわは夫・修一郎と離縁して堅気の生活をしていた。


しかし、修一郎は無理な用地買収で堂本組の資産を総て失い、組を解散させてしまう。


きわは元堂本組二代目姐として三東会にけじめをつけに現れる。



岩下志麻が格好良い。

他の「姐さん」も良いが、やっぱり「極道~」は岩下志麻が一番だと思う。


萩原流行、赤坂晃を久し振りに見た。


萩原流行は今見ても悪そう。笑


赤坂晃は確か、覚醒剤で転落した後に復帰したんだったか。


姐さんに諭されてクスリを止める役柄が、何となく被って見えてしまった。





ポリス・ストーリー3 ★★★☆☆

1992英領香港。96分。スタンリー・トン監督。ジャッキー・チェン主演・製作総指揮(共同)。ミシェール・キング。マギー・チャン。


香港警察のチェン・カクーは中国人民武装警察部隊の女性エース・ヤンと組み、東南アジアの麻薬シンジゲートを牛耳る大物マフィア・チャイバを逮捕するため合同捜査を開始する。


2人はチャイバの片腕で服役中のパンサーを脱獄させ、味方のふりをしてチャイバの元へ案内させる。


何とか、チャイバの元にたどり着いた2人だったが…。



アクションコメディ。


本作のジャッキー・チェンも楽しい。格好良い。


ミシェール・キング(現ミシェル・ヨー)も良かった。


クライマックス、ヘリコプターから列車での戦いは素晴らしい。ほどよくユーモアもある。


最後のNG集はアクションが大がかりな分とても迫力があった。





日本のいちばん長い日 ★★★★☆

1967日。157分。岡本喜八監督。半藤一利原作。大宅壮一編集。山村聡。志村喬。笠智衆。三船敏郎。志村喬。加藤武。浜村純。高橋悦史。黒沢年男。児玉清。加山雄三。新珠三千代。仲代達矢。


1945年(昭和20年)8月14日。正午に昭和天皇、鈴木貫太郎内閣の閣僚たちが御前会議において日本の降伏を決定する。

一部の陸軍省勤務の将校と近衛師団参謀が中心となって宮城(皇居)で終戦反対のクーデター未遂事件である宮城事件(八・一五事件)を起こす。

そして、翌8月15日正午に天皇陛下がラジオの玉音放送を通じて国民にポツダム宣言受諾を知らせる。

日本の一番長い24時間を描く。


白黒。


重厚で見応えのある映画だった。


2015年版(原田眞人監督。役所広司主演)も良かったけど、こちらも負けずに良かった。


出演者も豪華。笠智衆(鈴木貫太郎総理)、三船敏郎(阿南惟幾)が特に印象に残った。





上を向いて歩こう ★★☆☆☆

1962日。92分。舛田利雄監督。坂本九。浜田光夫。高橋英樹。吉永小百合。


河西九(坂本九)と左田良二(浜田光夫)は少年鑑別所から集団脱走する。


九は運送屋の永井の元で更正の道を歩み始めた。良二はジャズ喫茶でバンドボーイになった。


しかし、良二はどうしてもドラムが欲しくて盗みを働いてしまう。


九は良二の裏切りに怒り、二人はモンタナのステージで激しく殴りあった。


やがて二人は抱き合って泣いていた。上を向いて歩こう、涙がこぼれないように…。



坂本九のヒット曲を元にした映画。


リアルタイムで見た記憶はあまりなく、亡くなった日航機事故のニュースを覚えているくらいだった。


どんな人だったのかと思って見てみた。


公開当時21歳と若いこともあって、愛嬌があって可愛らしい感じがした。


映画は特にどうということもない青春もので、浜田光夫、吉永小百合など日活のおなじみのメンバーにゲストで坂本九が混ざったような印象だった。



【今回見た映画】

気狂いピエロ(1965仏・伊)

新極道の妻たち 惚れたら地獄(1994日)

ペット2(2019米)

山田くんとLv999の恋をする(2025日)

サンセット大通り(1950米)


パリ、テキサス(1984仏・西独)

テスラ エジソンが恐れた天才(2020米)

レプリカズ(2018米)

太陽を盗んだ男(1979日)

劇場版ドクターX FINAL(2024日)





気狂いピエロ ★★★☆☆

1965仏・伊。110分。ジャン=リュック・ゴダール監督・脚本。ジャン=ポール・ベルモンド。アンナ・カリーナ。


「ピエロ」と呼ばれるフェルディナンは、裕福な妻との結婚生活から逃げ出して昔の恋人マリアンヌと海へ逃げ出す。



同くゴダール監督の「勝手にしやがれ」と並ぶヌーヴェル・ヴァーグの代表的作品。


他のゴダール作品と同様に脚本はなく、ほとんどのシーンは即興で撮影された。



※ヌーベルバーグ

「ヌーヴェルヴァーグは、1950年代後半から1960年代にかけてフランスで起こった映画運動で、「新しい波」を意味します。伝統的な映画製作の形式を打ち破り、実験的なスタイルや即興的な手法を用いたことが特徴です。」
(Google検索)


時代背景もあるので、今私が見てもピンと来てない部分は多々あると思う。

けれども、新しいものを作ろうとしてる空気は感じる。

中二病も入ってる。

ヌーベルバーグやアメリカン・ニューシネマの映画を見るとよく感じることだけど。


※アメリカン・ニューシネマ
「60年代後半~70年代にかけて、ハリウッドのメジャー・スタジオに対抗した“反逆児”たち世に放った、自由で過激な映画が“アメリカン・ニューシネマ”。 60年代のカウンター・カルチャーの大きな潮流として、ヒッピー文化や、ロック・ムーヴメント、反戦運動と共に、既存の体制や文化に対する若者からの“異議申立て”だったと言えます。」
(Google検索)

アメリカン・ニューシネマの方がヌーベルバーグより少し後になるようだ。


南仏の海が美しい。ストーリーはよく分からないけど(無いらしいけど)、また見たくなる映画。

最後はあっけない。


世間では名作とされているけど、そんなに素晴らしいのかどうか、正直分からない。笑

ただ、好きな映画ではある。




新極道の妻たち 惚れたら地獄 ★★★☆☆
1994日。106分。降旗康男監督。岩下志麻。山下真司。斉藤慶子。あいはら友子。中条きよし。世良公則。

大阪・ミナミの小規模な御蔵組では、病気の組長・村木俊作に変わって妻の芙由が組を取りまとめ、組員から慕われていた。

ある時、ミナミで100億円規模の再開発計画が持ち上がる。

利権を狙うキタの大組織・侠和会によって御蔵組は襲撃され、村木組長は殺され芙由も重傷を負ってしまう。


ベテラン作家の手慣れた作品といった印象。

目新しさは特に無いけど、2時間きっちり楽しませてもらえる。




ペット2 ★★★☆☆
2019米。92分。クリス・ルノー監督。パットン・オズワルト。エリック・ストーンストリート。ケヴィン・ハート。ジェニー・スレイト。

ニューヨーク・マンハッタン。テリア系の雑種マックスと大型犬デュークの飼い主ケイティがチャックと結婚し、息子のリアムが生まれる。

子どもが苦手だったマックスもいつしかリアムを我が子のように愛するようになる。


3Dアニメ。

92分と短めなこともあって、楽しく見てしまった。




山田くんとLv999の恋をする ★★★☆☆
2025日。118分。安川有果監督。ましろ原作。作間龍斗。山下美月。NOA。月島琉衣。鈴木もぐら(空気階段)。甲田まひる。茅島みずき。前田旺志郎。

恋人のたくまから振られた女子大生の木之下茜は、かつて彼から勧められて始めたオンラインゲーム「Forest Of Savior」にストレス発散にとログインする。

そこで、高校生プロゲーマー・山田秋斗と出会う。

その後、たくまとの遭遇を期待して参加したゲームのイベントで、茜は山田に会ってしまう。

リアル山田はゲーム内と同様に超塩対応で、恋愛に興味がないにも関わらず周囲からモテまくりの男だった。

そんな山田が時折見せる無自覚の優しさに茜は惹かれていく。


原作マンガは未読。洋画・邦画を問わずラブコメ(ロマコメ)は好きだ。

オンラインゲームで恋愛したことはないけど、傍で見ていたことはある。

何となく思い出してしまった。


映画は特にゲーマー向けな感じでもなく、日常では知り合わない人たちが交流する場のひとつとして使われている程度で、ゲーム自体には深入りしていない。

ゲームに関心がない人でも普通に楽しめるぐらいに留まっていた。

この取り上げ方を見ながら何となく、ゲームもアニメと同様にオタクから一般的な娯楽に変わってきたのかなと思った。

本作では、例えばオンラインゲームがフットサルやスポーツジムに置き換わってもそれほど違和感が無さそうに感じたので。

一部、運動不足っぽいオタクな人たちが出てくるシーンは考慮しないといけないけど。

もう少しゲーム寄りの映画が見たい人には、「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」をお勧めする。

あれはゲームならではの話だったと思う。


本作は王道のラブコメで、楽しい映画だった。

作間龍斗、山下美月ともイケメン、美人で目の保養。

高校生にはちょっと見えなかったけど、そこはこちら側で補正するとして。笑





サンセット大通り ★★★☆☆
1950米。110分。ビリー・ワイルダー監督・脚本(共同)。グロリア・スワンソン。ウィリアム・ホールデン。エリッヒ・フォン・シュトロハイム。ナンシー・オルソン。

売れない脚本家のジョー・ギリスは借金取りに追われて、ひょんなことからかつての大女優ノーマ・デスモンドの大邸宅へ迷い込む。


表舞台へ復帰したいノーマに気に入られて、ジョーはノーマの大邸宅に住むようになる。


執事のマックスはノーマの元夫だった。


ジゴロのような生活を送るジョーだったが、やがて嘘がばれ、ノーマに嘘をばらして立ち去ろうとする。


ジョーを撃ち殺したノーマ。


事件を報道するカメラマンや記者たちがノーマの屋敷に押し掛ける。


ノーマはそれを映画撮影用カメラと思い込み、サロメを演じながら屋敷の大階段をしずしずと降りて行く。



白黒。


古い映画なので、今の映画と比べると単調だったり退屈なところはあって、改めて今の技術のすごさを感じる。


それでも、さすが名作だけあって今見ても楽しめる。すごいことだ。


こういう映画は、今の技術でリメイクしても必ずしも良くなる訳でもないんだろう。


さすがは、ビリー・ワイルダー監督と言うところかも。



第23回アカデミー賞では11部門にノミネートされたが、3部門での受賞に留まった。


作品賞を始め6部門で受賞したのは「イヴの総て」。


同じ年にすごい作品が揃ったものだ。





パリ、テキサス ★★★★☆

1984仏・西独。147分。ヴィム・ヴェンダース監督。ハリー・ディーン・スタントン。ナスターシャ・キンスキー。


4年前に妻子を捨てて失踪したトラヴィスがテキサスの砂漠で行き倒れていたと連絡を受け、弟のウォルトは迎えにいく。


ウォルトはトラヴィスを車に乗せて妻と息子が待つカリフォルニア州ロサンゼルスへと向かう。


当初、全く喋らなかったトラヴィスだが、やがて自分がテキサス州パリスへ行こうとしていたことを明かす。



ロードムービー。


青空と横に広がる風景から「バグダッド・カフェ」を連想した。


とてもきれいな映像だった。


相性が良い映画って時々あって、そういう作品は見るとすぐにこれは(自分にとって)良い映画だと分かる。

10本に1本もないんだけど、出会えた時はとても嬉しい。

本作はそんな映画だった。

トラヴィスと妻のジェーンとの会話は不思議な感じ。

ナスターシャ・キンスキーがきれいだった。




テスラ エジソンが恐れた天才 ★★☆☆☆
2020米。103分。マイケル・アルメレイダ監督・脚本・製作(共同)。イーサン・ホーク。カイル・マクラクラン。イヴ・ヒューソン。ジム・ガフィガン。

1884年。ニコラ・テスラは雇い主であるトーマス・エジソンと送電システムの方式で対立し、職を辞することになった。

直流方式を採用しようとするエジソンに対してテスラは交流方式を主張したのだった。

本作は電流戦争でエジソンに勝利したテスラの、孤高の生涯を描く。


今では電気自動車の会社が有名ですが、そもそもこの人が社名の由来だとか。

エジソンとの電流戦争はうっすらと知っている程度だったので、興味深く見た。

ドキュメンタリー風。

ただ、内容はともかく淡々としすぎな気もする。

映画としては人を選ぶかも。




レプリカズ ★★★☆☆
2018米。107分。ジェフリー・ナックマノフ。キアヌ・リーブス製作(共同)・主演。アリス・イヴ。トーマス・ミドルディッチ。ジョン・オーティス。

神経科学者のウィリアム・フォスターは事故で家族を亡くすが、意識をクローン体に移植させることに成功する。

家族と再び幸せな日々を過ごそうとするウィリアム達を、軍事利用を企む政府機関が襲う。


タイトルを見て「ブレードランナー」のスピンオフかと思った。内容を見て納得。

分かりにくい部分もあり、映画で伝えるには複雑すぎる気もしたけど、なかなか面白い話だった。




太陽を盗んだ男 ★★☆☆☆
1979日。147分。長谷川和彦監督・脚本(共同)。沢田研二。菅原文太。池上季実子。北村和夫。佐藤慶。

中学校で理科を教える城戸誠は無気力な教師だったが、ある時バスジャックに遭遇して人が変わる。


奇行が目立つようになった誠は精力的に実験に取り組み、ついに自力で原子爆弾を完成。警察を相手に脅迫を続ける。



沢田研二が主演だと知って見てみた。アイドル映画かと思ったら、かなりな珍味だった。


シュールなストーリー。訳が分からん。なんじゃこりゃ。というのが正直な感想。


今見ると、魅力がよく分からない映画なのかもしれない。当時の、時代の空気を共有してこそ分かる映画なのかも。


アメリカン・ニューシネマとか何かのムーブメントの影響を受けているのかと思ったけど、特にそんなこともないらしい。


wikiは長くて全部読む気はしなかったけど(笑)、読んだ限りではカルト的な人気がある映画だそうだ。





劇場版ドクターX FINAL ★★★★☆
2024日。128分。田村直己監督。中園ミホ脚本。米倉涼子。田中圭。内田有紀。今田美桜。勝村政信。鈴木浩介。岸部一徳。染谷将太。西畑大吾。綾野剛。遠藤憲一。西田敏行。

フリーランスの天才外科医・大門未知子は、某国大統領の手術で日本を離れていた。

その頃、東帝大学病院では凄腕の外科医・神津比呂人が新病院長に就任。

政財界にも顔が利き、双子の弟・多可人はが医療機器メーカーのCEOで資金のバックアップもある神津は合理化の名の下に医師や看護師を次々と辞職させる。

病院に呼び戻された未知子は、神津に提示された月200件の手術ノルマを受け入れる。

神津は未知子の師匠・神原晶(岸部一徳)と過去に浅からぬ因縁があるようだった。


シリーズ初の映画化にして完結編。

テレビドラマは時々見ていた。映画も安定の面白さ。

キャラも立っている。長く続いただけのことはある。




【今回見た映画】

九十歳。何がめでたい(2024日)

イヴの総て(1950米)

日の名残り(1993英・米)

劇場版名探偵コナン 緋色の弾丸(2021日)

ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ(2022米・日)


蟬しぐれ(2005日)

グランド・ブダペスト・ホテル(2014独・米)

予告犯(2015日)

セルフレス/覚醒した記憶(2015米)

355 スリーファイブファイブ(2022英・米)





九十歳。何がめでたい ★★★★☆

2024日。99分。前田哲監督。佐藤愛子原作「九十歳。何がめでたい」「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」草笛光子。唐沢寿明。藤間爽子。片岡千之助。オダギリジョー。清水ミチコ。LiLiCo。宮野真守。石田ひかり。三谷幸喜。木村多江。真矢ミキ。


数々の文学賞を受賞してきた有名作家の佐藤愛子は、90歳を過ぎた今は断筆宣言してひっそり暮らしていた。


そこに、冴えない中年編集者の吉川がエッセイの連載依頼を持ち込んでくる。


押し切られる形で始めた連載は評判を呼び、愛子の周りは再び賑やかになり始める。



90歳にして再び大活躍なんて誰にでも出来ることではないけど、見ていて気持ちの良い話。


一方で、病気や吉川の家庭など身につまされる話も出てくるけど、映画自体がカラッとした雰囲気なので楽しく見られる。





イヴの総て ★★★☆☆

1950米。138分。ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督・脚本。ベティ・デイヴィス。アン・バクスター。ジョージ・サンダース。マリリン・モンロー。


田舎から出てきた女優志望のイヴは、ブロードウェイの大女優・マーゴの付き人となる。


自分の大ファンだというイヴに目をかけるマーゴだったが、イヴはやがて本性を表してマーゴを踏み台にし、批評家や劇作家に取り入ってのし上がって行く。


第23回(1951年)アカデミー賞では作品賞をはじめ6部門で受賞した。



白黒。


昔の映画なので、テンポがもっさりしてるとか映像が今と比べるとかなり単調。


そこを我慢出来れば、話はかなり面白い。今でも楽しめると思う。


イヴ(アン・バクスター)が一見とても良い子に見えるのが怖いところ。


でも、マーゴ(ベティ・デイヴィス)が悪人顔に見えるのは私だけだろうか。これって、映画のコンセプトに外れた要素だと思うんだけど。


大女優にそんな感想を持つ人もいないか。私も演技等には不満はないけど。


無名時代のマリリン・モンローが少し出ている。45分くらいから。さすがにきれい。





日の名残り ★★★☆

1993英・米。134分。ジェームズ・アイヴォリー監督。カズオ・イシグロ原作。アンソニー・ホプキンス。エマ・トンプソン。クリストファー・リープ。ジェームズ・フォックス。フュー・グラント。


1958年、イギリス。ベテラン執事のスティーブンスはかつて共にダーリントン卿に仕えた当時の女中頭ケントンから20年振りに便りをもらって再会する。


2人はかつて仕事でぶつかり合い、やがて惹かれ合った。しかし、仕事人間で恋愛に奥手なスティーブンスはケントンの想いに応えられず、ケントンはやがて別の男と結婚して去っていった。


20年振りに再会した2人は当時の後悔を口にするが取り戻すことは出来ず、お互いに元の生活に帰って行くのだった。



長かった。地味な内容で、悪くないけど134分はちと辛い。


人生の選択について考えさせられる。後からでは取り戻せないこともあるんだと。





劇場版名探偵コナン 緋色の弾丸 ★★☆☆☆
2021日。110分。永岡智佳監督。青山剛昌原作。高山みなみ。池田秀一。山崎和佳奈。小山力也。置鮎龍太郎。日高のり子。林原めぐみ。山口勝平。平野綾。浜辺美波。

4年に1度開かれるスポーツの祭典「WSGワールド・スポーツ・ゲームス」が東京で開催され、開会式で世界初の「真空超伝導リニア」開発が発表された。

しかし、世界の注目が集まる中、スポンサー企業のトップが次々と拉致される時間が発生。

そこには混乱に陥る会場を監視する赤井秀一とFBIの姿が。


アニメ。

シリーズ全体を熱心に見ている方ではないので、正直よく分からないところも。

あとで検索してみたら、原作やテレビアニメを見てないと分かりにくいって声は結構あるらしい。

こういう映画がファン向けなのは仕方ないところか。

とはいえ、コナンの映画がみんなそうではなくて、本作が偶々そういう内容なんだそうだ。

確かに、これまで何本か見た中にはシリーズの知識がなくても楽しく見られるものもあった。

というか、大半はそうだった。本作が例外ということか。




ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ ★★★☆☆
2022米・日。99分。ジェフ・ファウラー監督。セガ「ソニックシリーズ」原作。ベン・シュワルツ。ジェームズ・マースデン。ティカ・サンプター。ナターシャ・ロスウェル。ジム・キャリー。

前作でソニック達の活躍によりキノコの惑星に追放されたドクター・ロボトニックは、赤いモグラの戦士ナックルズを仲間に引き入れて地球へ戻り、ソニック達に反撃する。

実写+3Dアニメ。

ソニックと言えばどうしてもマリオと比べてしまう。

(マリオの映画は実写+3Dではないけれど)

日本では受けなさそうなソニックのデザインを見ると心配になるけど、アメリカでは今でもちゃんと人気があるんだろうか。

ゲームを初めて触った時は、マリオとはまた違った魅力に驚いて、夢中になった記憶がある。

一時期はマリオに並ぶほどの人気者だったのは分かる気がする。

最近のゲームこそしていないけど(〜フロンティアは面白そうなので興味はありますが)、日本生まれのキャラクターとして応援しているので、これからも人気者であり続けますように。

映画は良かった。こちらも人気シリーズであり続けることを願ってます。




蟬しぐれ ★★★☆☆

2005日。131分。黒土三男監督・脚本。藤沢周平原作。市川染五郎(松本幸四郎(10代目))。木村佳乃。原田美枝子。緒形拳。今田耕司。ふかわりょう。小倉久寛。田村亮。佐藤二朗。大滝秀治。大地康雄。蛭子能収。渡辺えり子。柄本明。


牧文四郎は15歳の時に下級藩士である父・助左衛門が世継ぎ争いの政争に巻き込まれて切腹、家禄を減らされたことから困難な日々を送る。


幼馴染のふくは藩主の側室となるが、同じく藩主の側室おふねの陰謀で流産してしまう。


文四郎はふくを助け、実権を握った横山派から加増される。


それから20数年が経った。前藩主が亡くなって1年後。今では郡奉行を勤める文四郎は、この後出家するというふくに呼び出されて再会する。



原作は未読。


地味ながら雰囲気のある映画だった。


山田洋次監督かと思ったら黒土三男監督だった。初めて見た。


もう亡くなっているそうだ。





グランド・ブダペスト・ホテル ★★★☆☆

2014独・米。100分。ウェス・アンダーソン監督・脚本(共同)・原案(共同)・製作(共同)。レイフ・ファインズ。F・マーリー・エイブラハム。マチュー・アマルリック。エイドリアン・ブロディ。ウィレム・デフォー。ジェフ・ゴールドブラム。ハーヴェイ・カイテル。ジュード・ロウ。ビル・マーレイ。エドワード・ノートン。シアーシャ・ローラン。ジェイソン・シュワルツマン。レア・セドゥ。ティルダ・スウィントン。トム・ウィルキンソン。オーウェン・ウィルソン。トニー・レヴォロリ。


ヨーロッパ大陸の東端にあるズブロフカ共和国。アルプス麓の街ネベルスバードでかつて栄えた「グランド・ブダペスト・ホテル」の話。


1932年。移民で無一文の少年ゼロはヨーロッパ随一の高級ホテルであるグランド・ブダペスト・ホテルで働き始める。


ホテルは伝説のコンシェルジュ・グスタフが取り仕切り、彼を目当てに多くの宿泊客が訪れていた。


ある夜、長年懇意にしていたマダムDが何者かに殺害される時間が起き、グスタフは遺産争いに巻き込まれてしまう。



独特の世界で楽しい。映像がいい。


ただ、似たようなアングルが続くのも確かなので本作の100分はギリかもしれない。


第84回アカデミー賞(2014年の作品が対象)では作曲賞、美術賞など4部門を受賞している。なるほどと思った。


(作品賞は、「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」)





予告犯 ★★★☆☆

2015日。119分。中村義洋監督。筒井哲也原作。生田斗真。戸田恵梨香。鈴木亮平。濱田岳。荒川良々。坂口健太郎。


ある日、動画サイトに新聞紙で作った頭巾で顔を隠した謎の男が現れる。


その男「シンブンシ」は、警察や法律で罰することの出来ない犯罪者たちへの制裁を予告して実行していく。


サイトには注目が集まり、やがて社会現象になる。


警視庁サイバー犯罪対策課のキャリア捜査官・吉野絵里香は「シンブンシ」が複数犯であることを見抜く。



人の心、ひいては社会の暗く醜い部分を抉って曝け出したような映画だと思った。


全くもって好みのジャンルではなく、出来れば触れずにいたい世界だけど、


面白くて目が離せない映画でもあった。


なので、色々とプラスマイナスして★3つ。レーダーチャートを作ったら、凸凹が激しい形になりそうだ。


原作漫画は未読。読み始めたら一気に読んでしまいそうだけど、ちょっと読む気がしない。


ある意味、ホラーみたいな扱い方をしてる。私の中では。





セルフレス/覚醒した記憶 ★★★☆☆
2015米。117分。ターセム・シン監督。ライアン・レイノルズ。ナタリー・マルティネス。マシュー・グード。ヴィクター・ガーバー。デレク・ルーク。ベン・キングズレー。

大富豪で建築家のダミアンはガンで余命半年だと宣告される。

そんな彼の前にオルブライトと名乗る科学者が現れ、最先端のクローン技術により作り出した若い肉体に頭脳を転送する最新技術を提案する。

新しい人生を謳歌するダミアンだったが、その新しい肉体は作られたのではなく、妻と娘がいる特殊部隊兵士マークのものだった。

真実を知って戸惑うダミアン。

しかし、秘密を知った彼をオルブライトと謎の組織が襲う。


SF。

2015年と最近の映画だけあって、映像がとてもきれい。

と言っても10年前になるけど、それこそ1930年とか古い時代の作品から見ているので、2015年は最近だと感じる。

以前にも書いたけど、CGが使われるようになってからの映画は映像が本当にきれい。

“味わい”みたいなものはまた別として。

話も面白かった。良質なエンタメ。

最後はダミアンが、肉体の元の持ち主であるマークに譲ったということか。

もう少し分かりやすく描いてくれても良かったと思うけど、そこは想像の余地を残したってことなのか。




355 スリーファイブファイブ ★★★☆☆
2022英・米。122分。サイモン・キンバーグ監督。ジェシカ・チャステイン製作(共同)・主演。ルピタ・ニョンゴ。ペネロペ・クルス。ダイアン・クルーガー。ファン・ビンビン。セバスチャン・スタン。エドガー・ラミレス。

コロンビアの犯罪組織が、世界中のあらゆるデジタルシステムにアクセスできる、コピー不能の唯一無二の暗号解読デバイスを発明。

世界は、第三次世界大戦さえ起きかねない危機に直面した。

CIAのメイス、MI6のハディージャ、コロンビア諜報組織のグラシー、中国政府のリン・ミーシェン。

世界各国から集まった凄腕の彼女たちは「355(スリー・ファイブ・ファイブ)」と呼ばれるチームを結成し、世界の危機に立ち向かう。


「チャーリーズ・エンジェル」を思い出すような映画だった。

「アベンジャーズ」も少し。シリーズ化しそう。

話は分かりやすい。出演者が豪華。アクションも良かった。