【今回見た映画】

WANDA/ワンダ(1970米)

ドラブル(1974英・仏・米)

先生の白い嘘(2024日)

心が叫びたがってるんだ。(2017日)

アザーズ(2001西・仏・米)


網走番外地(1959日)

死刑にいたる病(2022日)

ミスター・ソウルマン(1986米)

ポルノスター ~私の選んだ道~(2017加・米)

明日の記憶(2006日)





WANDA/ワンダ ★★★★★

1970米。103分。バーバラ・ローデン監督・脚本・製作(共同)・主演。


ペンシルベニア州東部の炭鉱町に住む主婦・ワンダは夫に離別され、子供と職も失った上に一夜を共にした行きずりの男に有り金も盗まれてしまう。


バーで知り合った傲慢な男と、「一人でいるよりは楽だから」と一緒にいる内にワンダはいつの間にか犯罪の共犯者になってしまい、逃避行に巻き込まれてしまう。



アメリカの自主制作映画。


1970年のベネチア国際映画祭最優秀外国映画賞を受賞した。


しかし、ヨーロッパでは高く評価されたものの当時のアメリカではほとんど話題にならなかった。


興行的にも惨敗した。


近年、再評価を受けている。日本では2022年に初めて劇場公開された。


無学で、主体性がなく、ただ流されて生きる底辺の女性。そんな姿を赤裸々に描いたロードムービー。



予備知識なく見た。


上に書いたことは、見た後で検索したことを大まかにまとめたんだけど、映画と同様に周辺情報も面白かった。



以下は見た感想。


自主制作映画とは全然気付かず、最後までプロが作った小予算の映画だと思って見ていた。


カメラワークがきちんとしていたので、違和感が全然なかった。


主演のバーバラ・ローデンはプロの役者で、相手役のノーマン・デニスを演じるマイケル・ヒギンズも大根ではなかった(wikiではプロかどうかは分からなかった)。


そのお陰で、下手な演技がノイズになることもなく、話に集中できた。



ワンダはとても危なっかしい。


一体何をやっているんだあなたは、いい大人※なんだからちゃんとしなさい、と忠告したくなる。


※作中に年齢の描写はなかったと思うけど、バーバラ・ローデンの実年齢と同じなら37、8歳になる。


話し方や態度から、あるいは何か障害があるのかもしれないと思った。


そういう描写もなかったけど。


知能は低くて教育もない、みたいなことはどこかに出ていたかもしれない。(検索して読んだのかもしれない)



昔も今も、こういう女性(に限らず、男性も)はたくさんいて、食い物にされたり変なことに巻き込まれたりしている。


何となく、フェリーニ監督の「道」を思い出してしまった。


あと、ロードムービー繋がりで「テルマ&ルイーズ」や「俺たちに明日はない」も。


このブログを書いた後に、もうしばらく本作について検索していた。周辺情報が面白かったから。


そうしたら、「道」「テルマ&ルイーズ」「俺たちに明日はない」は、本作を語るときによく引き合いに出されるそうだ。


やっぱり、みんな同じことを考えるみたいだ。似てるとは言わないけど、どこか連想させる部分がある。


「道」がもう一度見たくなってしまった。笑



ドキュメント風の作りで、リアリティを感じた。


万人受けするとは言えないけど、傑作と言っていいと思う。


また、「アメリカン・ニューシネマ」の時期と重なるものの、本作はそこにはカテゴライズされていないようだった。


単にマイナー映画だったからなのかもしれない。内容的に、ちょっと違うかなという気もする。


これについては良い解説記事が見つけられなかった。


この後で、もう少し検索するかもしれない。





ドラブル  ★★★☆☆

1974英・仏・米。106分。ドン・シーゲル監督。マイケル・ケイン。ジャネット・サズマン。ドナルド・プレザンス。デルフィーヌ・セイリグ。ジャン・ヴァーノン。


イギリス諜報機関の工作員・タラントは息子を誘拐された上に、ドラブルと名乗る犯人が内部情報に詳しいと見られることから上司・ハーパーに疑われてしまう。


タラントはたった一人で息子を救出するための捜査に乗り出すことになる。



監督はドン・シーゲル。


「ダーティハリー」などクリント・イーストウッド主演の映画を何作も撮っている。


スパイ映画で、ダーティハリーの監督と来れば・・・!!


と期待した割にアクションは少なく、地味な映画だった。


手慣れた作りで、うまいとは思う。





先生の白い嘘  ★☆☆☆☆

2024日。117分。三木康一郎監督。鳥飼茜原作。奈緒。猪狩蒼弥。三吉彩花。田辺桃子。板谷由夏。ベンガル。風間俊介。


原美鈴は高校教師。ある日、親友の渕野美奈子から、早藤雅巳と婚約したと知らされる。


早藤は、美鈴が密会を重ねていた相手だった。


忌み嫌いながらも、早藤に呼び出されると行為に応じていた。


そんなある日、美鈴は担当クラスの男子生徒・新妻祐希から性の悩みを打ち明けられる。



原作マンガは未読。


実写でこういう話は生々しい。


美鈴にも早藤にも共感出来なくて、映画は面白くなかった。





心が叫びたがってるんだ。  ★★★☆☆

2017日。119分。熊澤尚人監督。中島健人。芳根京子。石井杏奈。寛一郎。荒川良々。大塚寧々。


高校2年になった坂上拓実は担任教師の城嶋一基からクラスメイトの成瀬順・仁藤菜月・田崎大樹とともに「地域ふれあい交流会」実行委員に指名される。


担任から交流会の出し物としてミュージカルが提案される。


順は拓実の言葉をきっかけに、自分の本当の気持ちを歌にして伝えようと決意する。



アニメ映画の実写化。


アニメは以前に見た。何度も映画化するような話かと正直思ったけど、例えば高校生の頃に見たら感想は全然違うかもしれない。


中島健人も芳根京子も、10年前の映画なのに思ったより変わらなかった。さすが俳優だ。





アザーズ ★★★☆☆

2001西・仏・米。104分。

アレハンドロ・アメナーバル監督・脚本。トム・クルーズ他製作総指揮。ニコール・キッドマン。フィオヌラ・フラナガン。クリストファー・エクルストン。エレイン・キャシディ。


1945年、第二次世界大戦末期のイギリス、チャネル諸島ジャージー島。


グレースは色素性乾皮症を患う娘アンと息子ニコラスの3人きりで、広大な屋敷で暮らしていた。

夫は出征したまま帰ってこない。


不安な日々を送るグレースの元に新しい3人の使用人が現れる。それを境に、屋敷で不可解な現象が次々と起き始めた。


ホラー。


と言うほど怖いシーンはないけど。話は不気味。


旦那が帰ってきた理由は想像がつき、悲しいシーンだと思った。


使用人たちの正体も徐々に明かされる。


ここまでは想像できた(結果的に間違っていたので、この書き方は適切ではないかも知れません)けど、最後はさすがに分からなかった。


有名な「シックスセンス」以来の驚きかもしれない。


と言ったら、大げさか。うまいと思った。





網走番外地 ★★★☆☆

1959日。松尾昭典監督・脚本(共同)。小髙雄二。浅丘ルリ子。大坂志郎。芦田伸介。小沢昭一。梅野泰靖。清水將夫。


ヤクザの石塚肇はやくざ同士の喧嘩で重傷を負ったところを医師・藤山修造の娘・みち子に助けられ愛し合うようになる。


しかし、石塚は傷害罪で逮捕されて最果ての網走刑務所に送られる。


みち子は親の反対を押し切って石塚と結婚し、出所を待つのだった。



本作の他に、1965年には高倉健主演で映画化されている。


高倉健の出世作で、シリーズ化されている。


そちらは未視聴。


と言うより、別な映画があるとは知らず、最初は本作を「健さんがいないな」と思って見ていた。


原作は同じだけど映画の内容はかなり違うらしい。


本作は感動もの、浪花節ものといった感じだった。



余談ながら、最近はあまり聞かなくなったけど、昔は「網走」と聞くと「刑務所」って連想するくらい、網走刑務所は有名だった。


地元の人にしてみたらいい迷惑だろうけど。


映画の影響は大きかったと思う。


(高倉健の方)





死刑にいたる病 ★★★☆☆

2022日。129分。白石和彌監督。櫛木理宇原作。阿部サダヲ。岡田健史(水上恒司)。岩田剛典。中山美穂。


大学生の筧井雅也は24人もの少年少女を殺害した殺人鬼・榛村から面会に来て欲しいとの手紙を受けとる。


雅也にとって榛村は、勉強漬けだった中学時代に塾へ行く途中で立ち寄ったイートインのあるベーカリーで、優しく声を掛けてくれた店主だった。


最後の1件だけは冤罪なので調べて欲しいと頼まれた雅也。徐々に、恐るべき事実が明らかになっていく。



原作は未読。


映画はひどい犯罪のシーンからスタートした。見るのをやめようかと思った。


榛村が逮捕され、雅也が調査を開始するところからは推理ものとして楽しめた。


気分の悪い話ではあるけど、先が気になって引き付けられた。





ミスター・ソウルマン ★★★☆☆

1986米。104分。スティーヴ・マイナー監督。C・トーマス・ハウエル。アリー・グロス。レイ・ドーン・チョン。ジェームズ・アール・ジョーンズ。メロラ・ハーディン。


裕福な家庭で育ったマークはハーバード大学法学部に合格したものの、父親から学費が出せないと言われてしまう。


困ったマークは、黒人学生のみに適用される奨学金制度を知り、友人が発明した日焼け薬を飲んで黒人に変身。


見事奨学金を手に入れるのだったが…。



白人が黒人に化けるという、結構センシティブなテーマ。


社会派な映画かと思ったら、コメディだった。


黒人ゆえに理不尽な扱いを受けるエピソードもあって、シリアスな部分もある。


wikiを見たら、アメリカではアフリカ系の人たち間で物議を醸しつつもヒットしたそうだ。


どちらもよく分かる。





ポルノスター ~私の選んだ道~ ★★★☆☆

2017加・米。バネッサ・パリーゼ監督。ヘイリー・プロス。サッシャ・クレメンツ。ジャド・ネルソン。ジェシカ・ルー。ピート・グラハム。


デューク大学に入学したミリアムは、学費を稼ぐために偽名でポルノ女優になる。


しかし、やがて身元が発覚し、ネットいじめや殺害予告にさらされてしまう。


大学内で好奇の目にさらされ、家族との関係も壊れていく一方、彼女はマスメディアから大きな注目を浴びる。



実話ベース。


すごいタイトルだけど、セクシーなシーンは抑え目。話に重点が置かれてる。


周りの反応がリアル。


職業に貴賤はない、とか法に反しない行動なら自己責任で、という見方もあるけど(映画にも出てきたけど)、それはともかくとしても、やっぱりリスクのある仕事だと思う。


日本でもセクシー女優が大学でバレて、というニュースを読んだことがある。


その人がどうしたか、までは書いてなかったけど。


主演のヘイリー・プロスがきれいだった。





明日の記憶 ★★★☆☆

2006日。122分。堤幸彦監督。渡辺謙主演・製作総指揮。樋口可南子。吹石一恵。坂口憲二。田辺誠一。袴田吉彦。水川あさみ。香川照之。及川光博。木梨憲武。渡辺えり子。大滝秀治。遠藤憲一。


広告代理店で働く49歳の佐伯雅行は仕事人間。充実した日々を送っていたが、ある時若年性アルツハイマーと診断される。


自主退職して家に引きこもり、不安とやり場のない怒りに苛まれる夫を、妻の枝実子は献身的に支える。



原作は未読。


第2回(2005年)本屋大賞では第2位。1位は「夜のピクニック」(恩田陸)。



他人事じゃない、リアルな話だった。


ある程度会社勤めをしてきて、直接の知り合いではアルツハイマー病の人はいなかったけど、亡くなったり退社せざるを得なくなった方はいた。


映画では奥さんが出来た人だったけど、実際には色々あるだろう。考えさせられる映画だった。


渡辺謙を始め、みんな上手で入り込めた。


樋口可南子の映画ってあんまり見た記憶がないけど、本作はとても良かった。




【今回読んだ本】
「下町ロケット」池井戸潤
「下町ロケット ガウディ計画」 池井戸潤
「ケンカ国家論」 落合信彦
「逆説の日本史27 明治終焉編」 井沢元彦




「下町ロケット」池井戸潤
第145回(2011年上半期)直木三十五賞受賞作品。

受賞当時に読んで以来、久しぶりに読んだ。

改めて傑作だと思った。

池井戸作品を読むといつも感じるんだけど、本作もこってり・ギトギト味。

これでもかと次々にピンチが訪れる。

その度に、佃社長と仲間たちは困難に立ち向かい、克服していく。

反撃は痛快で、胸がスッとする。

前にも著者の他の作品を読んだときにブログに書いたけど、展開が昭和のプロレスを思い出させる。

アントニオ猪木がタイガー・ジェット・シンやアンドレ・ザ・ジャイアントに痛めつけられて、絶体絶命まで追い詰められた後、ついに反撃を開始する・・

そんなシーンを思い浮かべてしまう。

前半はナカシマ工業との訴訟問題。後半は、帝国重工へのバルブ納入。

その他にも色んな要素が入ってる。

初期作だけあって、本作では短いエピソードだけど、この後別な小説へ発展していったのかなと想像できるものもあった。




「下町ロケット ガウディ計画」 池井戸潤

「下町ロケット」の続編。

相変わらずこってり・ギトギト味。超濃いめ。

疲れた時には読めない。笑

さっきと繰り返しになるけど、昭和のプロレスや時代劇のような、お約束的だけどみんなが大好きな展開。

主人公はピンチの連続で、絶対絶命まで追い詰められてから反撃を開始、そして大逆転。

悪役も見るからに憎らしくて、「そちも悪よのう」なんて台詞が似合いそう。

展開は本当にうまくて、エンタメのお手本になるような本。ハリウッド映画みたいな、計算された展開だと感じる。


印象に残った箇所。(小学館文庫で読みました。初版第一刷)

P79   津野営業第一部長が佃製作所を評して

「(前略)ウチなんか単純というか、風通しが良すぎて寒いぐらいですからねえ」

P213   開発を続ける立花と加納に佃社長が
「スマートにやろうと思うなよ。泥臭くやれ。頭のいい奴ってのは、手を汚さず、綺麗にやろうとしすぎるキライがあるが、それじゃあ、ダメだ」

P270   北陸大学病院を訪れ、患者である子どもたちを見舞った立花と加納に、一村教授が
「(前略)この病気で一番苦しんでいるのはお母さんですよ」

P329   飲んで愚痴を言い合った帰りに、会社にまだ明かりがついていたので誰かいるのかと寄ってみた江原係長が、作業に没頭する立花と加納を見つけて
(前略)一心不乱に取り組むふたりには、息を呑むほどの気迫が漲っており、とても酔っ払いの自分が声をかけられる雰囲気ではない。
「こいつら、本気だ」
(中略)
「すまん、立花。申し訳ない、加納」

P343   佃製作所を訪れた一村教授が、佃社長の案内で開発現場の立花と加納を見て
(前略)一村がふと立ち止まった。手作業をしている立花と加納のふたりが放つあまりの真剣さに、気圧されたようになったのだ。




「ケンカ国家論」  落合信彦
著者が亡くなったニュースを見て、何か読みたくなって本棚から引っ張り出した。

訃報の後、書店には何も並ばなかった。著作も、特集した雑誌やムックも何にも出なかった。

既に「過去の人」になっていたんだと実感した。

長嶋茂雄、アントニオ猪木の時はたくさん出たのに。

比べちゃいけないか。でもちょっと寂しい。


改めて見ると、本書の初版は2013年3月。もう13年前だった。

かなり晩年の著作だと思うので、書かなくなってから知らない内にかなり経っていた。

訃報が話題にならなくても仕方ないのかも。


内容は、「戦争」や「紛争」、「外交」などを中心に、広く「やるべき時に先送りせずにやらなければいけない仕事」が「ケンカ」というキーワードで語られている。

時代を反映して
・アメリカの退潮
・中国の台頭
・情報機関
・改憲
などがテーマになっている。

他の著作と同様に、日本の現状を憂いて叱咤激励し、尻を叩く論調だった。

これは他の本と同様だ。10年後の今でも通じそうな話だ。


振り返ると、著者の本は今の池上彰みたいに社会情勢を軽くおさらい出来るようなものが多かった。

池上彰よりはかなりエンタメ寄りだったので、一緒にしたら池上彰が怒るか。

まあ、市井の一読者の印象ということで。

時に筆が滑って、エンタメが行きすぎて陰謀論みたいに受け取られてしまい、「盛り過ぎ」とか「トンデモ」だと批判されたりもしていた。

CIAとか諜報機関の話がよく出てきたせいもある。

また、自身の経歴についても突っ込まれてた。

批判本みたいなものも出ていたと思う。

批判本が商売になるなんて、著者が当時いかに売れていたかってことだと思うけど。

真偽は知らないけど、著者が書く自分自身のエピソードが格好良すぎるのは確かだった。

例えば、少年時代から習得した空手を使って、アメリカ留学時代に大男からたくさんケンカを売られたが無敗だった。

負かした相手とはその後、友人になった。とか。

個人的には、この辺はエンタメとして楽しめばいいじゃんと思うけど。

でも、池上彰にエンタメが混ざってたらそれは怒られるか。


何にしても、著者の本ではたくさんの知識を得て、同時に楽しませてもらった。

ご冥福をお祈りします。




「逆説の日本史27 明治終焉編」  井沢元彦

第一章  韓国併合への道
第二章  「好敵手」中華民国の誕生
第三章  「明治」という時代の終焉

文章はやや冗長に感じるものの、興味深く読んだ。

歴史小説やドラマ、映画ではあまり見ない時代、テーマだと思う。

学校で習って以来、久々に目にした。

天皇制が日本の民主化に果たした役割という分析が面白かった。



【今回見た映画】

処刑人(2000米)

つやのよる(2013日)

火天の城(かてんのしろ) (2009日)

今度は愛妻家(2010日)

ガールズ・ステップ(2015日)


ダンボ(2019米)

狂気の桜(2002日)

暗黒女子(2017日)

ブルックリンの恋人たち(2014米)

トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン 灰色の正義(2026米)





処刑人  ★★★☆☆

2000米。110分。トロイ・ダフィー監督・脚本。ウィレム・デフォー。ショーン・パトリック・フラナリー。ノーマン・リーダス。


敬虔なクリスチャンであるマーフィーとコナーのマクマナス兄弟は行き付けのバーでロシアン・マフィアとトラブルを起こし、殺害してしまう。


留置場で兄弟は「悪人は殺しても構わない」という「神の啓示」を受け、暴走し始める。



カルト的人気がある映画だそうだ。


映像は良かった。話は分かりやすい。


宗教的な要素も入ってる。


カルト的ってほど人を選びそうには思わなかったけど、好みが分かれそうなのはその辺かも。





つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語 ★★☆☆☆

2013日。138分。行定勲監督。井上荒野原作。阿部寛。小泉今日子。野波麻帆。風吹ジュン。真木よう子。忽那汐里。大竹しのぶ。


艶(つや)という名の女性と不倫して家を出た松生(まつお)。


しかし、艶はガンに侵されてしまう。


こん睡状態に陥ったことに動揺する松生は、自らの愛を確かめるため艶の過去の男たちに彼女が死の床にあることを知らせようと思い立つ。



原作は未読。


艶を巡る人々の群像劇。


艶自身は昏睡状態で一言も話さない。


話は全然違うけど、以前に見た「桐島、部活やめるってよ」を思い出すようなつくり。


あれは桐島本人が最後まで出てこなかった。



映画は、全体的にはあまり面白くなかった。とても長く感じた。


でも出演者が豪華で、みんな達者。ところどころ面白いシーンはあった。


役とは言え、阿部寛の痩せかたがすごかった。





火天の城(かてんのしろ) ★★★☆☆

2009日。139分。田中光敏監督。山本兼一原作。西田敏行。大竹しのぶ。福田沙紀。椎名桔平。夏八木勲。石橋蓮司。内田朝陽。西岡徳馬。渡辺いっけい。田口浩正。羽柴秀吉。河本準一。笹野高史。 緒形直人。寺島進。 山本太郎。遠藤章造。熊谷真実。水野美紀。


天正4(1576)年。熱田の宮番匠・岡部又右衛門は、織田信長から琵琶湖のほとり安土山に巨大な城の建設を命じられる。


又右衛門は、京の金剛一門や奈良の池上一門といった全国の名匠たちと総棟梁の座を懸けて指図(設計図)争いに臨む。


見事勝ち抜いた又右衛門は3年で完成させるよう命じられる。


建設を開始した又右衛門に、次々と困難が襲いかかる。



原作は未読。「利休にたずねよ」(第140回(2008年下半期)直木三十五賞受賞作)だけ読んだことがある。



実話ベース。


ただ、エピソードの多くは創作。


全国の名匠たちと設計図のコンペがあったり、敵地からしかも神木を伐採してきたり。


エンタメ映画として面白かった。


西田敏行が良かった。


椎名桔平や夏八木勲、寺島進などの脇役も、出番は少ないけど良かった。


福田沙紀は売り出し中だったと思うけど、良い役だっただけに却って悪目立ちしてしまって、残念だった。


wikiを見たら当時まだ19歳だった。





今度は愛妻家 ★★★☆☆

2010日。131分。行定勲監督。豊川悦司。薬師丸ひろ子。水川あさみ。濱田岳。石橋蓮司。


かつて人気カメラマンだった北見俊介は、今では仕事もせず自堕落な生活を送っていた。


妻のさくらは健康オタクで、そんな夫の世話を甲斐甲斐しく焼くものの、俊介は彼女をないがしろにし、浮気もしている。


そんなある日、さくらは友人と沖縄旅行に行く直前、子どもを作る気がないなら別れて欲しいと俊介に切り出す。


そしてそのまま、さくらは帰らなかった。



コメディタッチながら、身につまされる話だ。


奥さんや家族、友人など、自分は大切な人をちゃんと大切にしているだろうかと考えさせられる。



本作は舞台劇の映画化。俳優たちそれぞれの芝居が、見ていて楽しかった。


豊川悦司がイケオジで格好いい。薬師丸ひろ子がきれいだった。


水上あさみが賑やかなキャラによく合っていた。


濱田岳演じる古田のような人なら、きっと蘭子(水川あさみ)を大切にするだろうと思った。





ガールズ・ステップ ★★★☆☆

2015日。115分。川村泰祐監督。宇山佳佑原作。石井杏奈。小芝風花。小野花梨。秋月三佳。上原実矩。磯村勇斗。塚本高史。


高校2年生の西原あずさは過去にいじめられたトラウマから誰にでもいい顔をしてしまう八方美人。


必須科目であるダンスの単位を落としそうになり、単位と引き換えに地元商店街のイベントに出ることになった。


一緒に参加するのはクラスのはぐれ者たち、通称ジミーズの4人。



クライマックスのダンスシーンは良かった。


俳優だから普段から体は鍛えているんだろうけど、それでもここまで練習するのは大変だっただろうな。



あずさが友達関係に悩むところは懐かしい気がした。


高校生の頃って学校が世界の大部分だった。


今思うと、とても小さな世界なんだけど。


今でも細々としたことまでよく覚えている。


もう一度戻りたく…はないけど、こういう映画を見ると、ふと思い出してしまう。笑





ダンボ ★★★☆☆

2019米。112分。ティム・バートン監督。コリン・ファレル。マイケル・キートン。ダニー・デヴィート。エヴァ・グリーン。ニコ・パーカー。アラン・アーキン。


1919年。経営不振のメディチ・ブラザーズ・サーカスに、大きな耳の子ゾウ「ダンボ」が生まれる。


ダンボはその大きな耳で空を飛べることが分かり、一躍スターになる。


しかし、噂を聞き付けた興行師ヴァンデヴァーによって、ダンボは巨大テーマパーク「ドリームランド」へ引き抜かれてしまう。



同じタイトルのアニメ映画(「ダンボ」1941米)を原作にした実写映画。


アニメとは印象が全然違う。


こんな映画になるとは、と悪い意味ではなくびっくりした。


映像の変化が特に面白い。


好みとしてはやっぱり手描きアニメの方がいいけど、これはこれでありかと思う。





狂気の桜 ★★★☆☆

2002日。122分。薗田賢次監督。ヒキタクニオ原作。窪塚洋介。RIKIYA。須藤元気。高橋マリ子。原田芳雄。本田博太郎。江口洋介。


東京の渋谷生まれ・渋谷育ちの山口進は社会を憂い、小菅、市川と「ネオ・トージョー」という結社を立ち上げ「暴力こそ正義」の信念で白い戦闘服を着て街の不良を叩きのめしていた。


山口たちは右翼系暴力団・青修同盟の青田会長に気に入られ、抗争に巻き込まれていく。



人を選ぶ映画。特定ファンに熱狂的に支持されている映画。分かる気はする。


暴力シーン多め。


とはいえヤクザ映画とも違うし、かなりニッチ。


窪塚洋介、江口洋介が格好良い。





暗黒女子 ★★☆☆☆

2017日。105分。耶雲哉治監督。秋吉理香子原作。清水富美加。飯豊まりえ。清野菜名。玉城ティナ。小島梨里杏。平祐奈。千葉雄大。


お嬢様女子高で、生徒達の憧れの的だった白石いつみが校舎の屋上から謎の転落死を遂げた。


校内には、いつみが主宰していた文学サークルの誰かが彼女を殺したという噂が流れる。


いつみから文学サークルの会長を引き継いだ親友の澄川小百合は、部員達に白石いつみの死について物語を書かせ、朗読会を開く。



原作は以前に読んだ。


このブログに書いたと思っていたけど、なかった。


確か、どんでん返しが続いて面白かったけど、少々無理があるという感想を持ったと思う。


映画は原作を踏襲していた。


期待ほどではなかった。それほど大きな期待ではなかったんだけど。


ここの所、ベテラン俳優の映画ばかり見ていたせいかもしれない。





ブルックリンの恋人たち ★★★☆☆

2014米。86分。ケイト・バーカー=フロイランド監督・脚本。アン・ハサウェイ。メアリー・スティーンバージェン。ジョニー・フリン。


モロッコで人類学の博士号を目指していたフラニーは、弟のヘンリーが事故で昏睡状態に陥ったことでニューヨークへ戻る。


ヘンリーと喧嘩別れしたままだったフラニーは、ミュージシャンを目指していた彼の足跡を辿り始める。


ヘンリーが憧れていたイギリスのシンガーソングライター、ジェイムズと偶然出会フラニーは、音楽を通じて心を通わせていく。



ひとつの恋の始まりと終わり。


区切りと言ったほうがいいのかも。


弟が意識を取り戻し、特別な7日間は終わる。


ジェイムズは次のツアーに旅立ち、フラニーは弟との生活と、モロッコに残してきた研究がある。


都会の、大人の恋愛映画。


コメディ風味はなかったから、ロマコメでなくロマンスということになるのかも。



ブルックリンの街並みと、アン・ハサウェイがきれいだった。



あと音楽。


歌のシーンが多かった。


相手役のジョニー・フリンは俳優兼ミュージシャン。英・米で人気。


音楽は元ライロ・カイリー(バンド名)のジェニー・ルイスが担当。


海外では有名な歌姫。


(どちらも、知らなかったので検索しました。)





トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン 灰色の正義  ★★☆☆☆
2026米。106分。アンドリュー・バーンスタイン監督。ジョン・クラシンスキー。ウェンデル・ピアース。マイケル・ケリー。マックス・ビースレイ。

CIAを退職して穏やかな日々を過ごしていたジャック・ライアン。

しかし、世界中で謎のテロ事件が勃発。黒幕はかつて解体されたはずの秘密部隊「シャドウ部隊」だった。

危機を察知したCIAにより呼び戻され、ジャックは不本意ながらも復帰する。


アマゾンプライムの配信映画。

テレビドラマ版をそんなに見たわけではないので、印象だけなんだけど、映画はどうも余所行きになっている気がする。

大上段に構えてしまって、テンポも悪くて。

こういう、映画になったらつまらなくなった作品って他にも見かける気がするんだけど、残念なことに。

やっぱり別物ってことなのか。製作の事情はよく分からないけど。