【今回観た映画】

キングダム 運命の炎(2013日)

ブラック アンド ブルー(2019米)

キャラクター(2021日)

チケット・トゥ・パラダイス(2022米)

がんばっていきまっしょい(1998日)


愛がこわれるとき(1991米)

フレンチ・ラン(2016仏・米・英・盧)

リクルート(2003米)

宇宙怪獣ガメラ(1980日)

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017米)




キングダム 運命の炎 ★★★★☆

2023日。130分。佐藤信介監督。原泰久原作・脚本(共同)。山﨑賢人。吉沢亮。橋本環奈。清野菜名。満島真之介。岡山天音。真壁刀義。三浦貴大。杏。山田裕貴。吉川晃司。髙嶋政宏。要潤。加藤雅也。高橋光臣。片岡愛之助。山本耕史。長澤まさみ。玉木宏。佐藤浩市。小栗旬。大沢たかお。


春秋戦国時代の中国。


秦の若き国王・えい政(えいせい)の元、天下の大将軍を志す少年・信(しん)は100人隊を率いることになり、王騎(おうき)将軍から「飛信隊」の部隊名を授けられる。



シリーズ第3作。本作も面白かった。大作だけど短く感じた。


出演者も豪華。特に大沢たかおと杏が印象に残った。


次回作も楽しみ。


吉川晃司は、またこういう役なんだと思いつつ、やっぱり格好良い。





ブラック アンド ブルー ★★★★☆

2019米。178分。デオン・テイラー監督。ナオミ・ハリス。タイリース・ギブソン。フランク・グリロ。マイク・コルター。


故郷のルイジアナ州ニューオーリンズで、新人警察官として働き始めた退役軍人のアリシア・ウエスト。


しかし、黒人というだけで理不尽な扱いを受けたり、不当な差別を受けたりする日々が続いていた。


ある時彼女は警察官がが麻薬の売人を殺害する場面を目撃してしまい、口封じのために同僚の警察官から追われる身となってしまう。



流れが自然で引き込まれる。


設定はありがちながら、その分突飛ではないので、アメリカなら有りうるかも?と思わせるリアリティがある。


細かい突っ込み所は無くはないんだけど、(“マウス”が捕まる辺りや、警察署に侵入出来てしまう所など)映画だしこれくらいなら許容範囲。


アリシアはピンチの連続で、最初から最後までハラハラし通しだった。


追い詰められてから、最後の大逆転は見事。


あまり有名な映画ではないようだけど、これは良かった。傑作。





キャラクター ★★★★☆

2021日。125分。永井聡監督。菅田将暉。Fukase(SEKAI NO OWARI)。高畑充希。中村獅童。小栗旬。


漫画家を夢見て努力を続けるが、アシスタント生活から抜け出せない山城圭吾。


彼の欠点は“キャラクターが作れないこと。”


ある日、一家殺人事件とその犯人を目撃してしまった山城は、警察には「犯人を見ていない」と嘘をつき、自分だけが知っている犯人をモデルにしたマンガ「34」を描いて大ヒットさせる。


しかし、「34」を模倣した殺人事件が発生する。



最近の映画にしては殺人シーンが激しめ。


気味悪い部分もあるんだけど、話が面白くて引き付けられた。


山城圭吾が警察から離れて一人になったところを刺されたり、突っ込みどころはある。


(普通、警察はすぐ追いかけるだろう!と)


でもそれほど多くはないし、本作の現実離れしたストーリーを考えたら許容範囲かと。


引き付けられたのは、役者も良かったせいだと思う。


菅田将暉や小栗旬、中村獅童、高畑充希といった主要キャラはみんな良かった。


Fukaseはさすがにうまくはなかったけど、悪くなかった。





チケット・トゥ・パラダイス ★★★☆☆

2022米。104分。オル・パーカー監督・脚本。ジュリア・ロバーツ、ジョージ・クルーニーち主演・製作(共同)。ケイトリン・デヴァー。ビリー・ラード。


20年前に離婚した、元夫婦のデヴィッドとジョージア。


娘のリリーから、卒業旅行先のバリ島で出会ったばかりの地元の青年と恋に落ちてスピード結婚すると連絡が入る。


自分たちと同じ過ちを犯してほしくないと、離婚後もいがみ合っていた2人は娘の結婚阻止に向けて協力する。



コメディ。


仲が悪い設定なんだけど、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが素敵な夫婦に見える。


2人とも素晴らしい。特に、ジョージ・クルーニーは良い歳の取り方をしていて憧れる。


買い物で、お店の女の子から値切らされる(笑)シーンは面白かった。





がんばっていきまっしょい ★★★☆☆

1998日。120分。磯村一路監督・脚本。敷村良子原作。周防正行製作(共同)。田中麗奈。清水真実。葵若菜。真野きりな。久積絵夢。中嶋朋子。


タイトルの「がんばっていきまっしょい」は、原作者敷村良子の母校である愛媛県立松山東高等学校で1966年から使われている「気合入れ」の掛け声。


四国・松山の高校でボート部の活動に打ち込む女子高校生と顧問の先生の話。



映画は田中麗奈のデビュー作だそうだ。タイトルだけ知っていた。小説、ドラマは今回調べて知った。


田中麗奈は一時期すごく人気があった。


映画を見たのは初めてだけど、昔のアイドル映画らしい爽やかな青春もので、田中麗奈や中嶋朋子が若くて懐かしい感じがした。





愛がこわれるとき ★★★☆☆

1991米。98分。ジョセフ・ルーベン監督。


ジュリア・ロバーツ。パトリック・バーギン。ケヴィン・アンダーソン。


ローラはヨットの事故に乗じてDV夫のマーティンから逃れ、アイオワ州でサラと名前を変えてひっそりと暮らしていた。


しかし、ローラに執着するマーティンは執拗にローラを探し続けていた。



サスペンス・スリラー。


地味な映画で、さほど期待してなかったけど面白かった。


気持ち悪い怖さ。


最後にローラが反撃に出るのも良い。


「ジョジョ」の漫画家、荒木飛呂彦のおすすめ映画なんだそうだ。





フレンチ・ラン ★★★☆☆

2016仏・米・英・ルクセンブルク。92分。ジェームズ・ワトキンス監督・脚本(共同)。


イドリス・エルバ。リチャード・マッデン。シャルロット・ルボン。ケリー・ライリー。


革命記念日(7/14)前夜のパリ市街で爆弾テロが発生した。 


CIAきってのアウトロー捜査官、ショーン・ブライアーは、濡れ衣を着せられた天才的なスリのマイケル・メイソンと共に真犯人を探してパリの街を駆けめぐる。



いかにも映画らしい話。92分とコンパクトなのも良かった。





リクルート ★★★★☆

2003米。115分。ロジャー・ドナルドソン監督。アル・パチーノ。コリン・ファレル。ブリジット・モイナハン。ガブリエル・マクト。


マサチューセッツ工科大学を首席で卒業見込みのジェイムズ・クレイトンは、CIAの採用担当者ウォルターにスカウトされて、特別訓練基地ファームへ。


そこでは、訓練生が個別に訓練用ミッションを受託き、お互いを欺き合う心理戦を繰り広げる。


ジェイムズは次第に疑いを持つようになる。


これは訓練なのか、現実なのか。誰が本当の味方なのか?



見ているこちらも、周りを疑うようになる。


この相手は信じて良いのか?本当は別な任務を受けた敵なのか?


話が凝っていて、面白かった。





宇宙怪獣ガメラ ★★★☆☆

1980日。91分。湯浅憲明監督。マッハ文朱。小島八重子。小松蓉子。工藤啓子。前田晃一。


宇宙海賊ザノン号が地球を襲う。


平和星M88から派遣され、地球人の中に身を隠していたスーパーウーマン・キララ、ミータン、マーシャは友人の圭一少年からガメラのことを聞き、念力を送って地球へ呼び寄せる。


ガメラと怪獣軍団の激闘が始まった。



本作は、過去作を編集で繋いで子供向けに仕立て上げた映画だそうだ。


そのせいか、とても安っぽい。話も雰囲気も緩くてお気楽。


「少年ジャンプ」、「ゴジラ」など所々にパロディが入っていてなごむ。


宇宙船は「スターウォーズ」の影響だそうだ。


この緩さは取っつきやすくて、子供の頃なら楽しく見たかも。





スター・ウォーズ/最後のジェダイ ★★★☆☆

2017米。152分。ライアン・ジョンソン監督・脚本。ジョージ・ルーカス原作。デイジー・リドリー。ジョン・ボイエガ。オスカー・アイザック。アダム・ドライバー。マーク・ハミル。キャリー・フィッシャー。


ハン・ソロとレイア・オーガナの息子で祖父ダース・ベイダーからダークサイドの力を受け継いだカイロ・レン率いる帝国軍残党ファースト・オーダーと、レイア将軍の下に集ったレジスタンスとの激しい戦いが続き、レジスタンスは次第に追い詰められていく。


その頃、レイは伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーのもとでフォースを覚醒させ、修行を積んでいた。



ようやく、結末が見えてきたシリーズ第8作(エピソード8)。ストーリーに引き込まれる。


ふと、本作で初めて触れた人にとって、シリーズの入口になるだろうかと思った。


第1作であるエピソード4のような衝撃や、“引き”はさすがに感じなかった。


比べては酷だけど、あの時の衝撃がすごかっただけに今でも思い出してしまう。



ディズニーは今後も続編やスピンオフを作るんだろうか。


ふと、「スタートレック」シリーズを思い出した。


あんな感じで続けるのはありかも。




【今回観た映画】

マトリックス レザレクションズ(2021米)

特攻大作戦(1967英・米)

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022日)

恋するベーカリー(2009米)

さらば あぶない刑事(2016日)


君を忘れない(1995日)

スギメ(2021日)

引っ越し大名!(2019日)

夕陽に立つ保安官(1969米)

バッドボーイズ フォー・ライフ(2020米)





マトリックス レザレクションズ ★★★☆☆

2021米。148分。ラナ・ウォシャウスキー監督・脚本(共同)・製作(共同)。キアヌ・リーブス。キャリー=アン・モス。ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世。ジェシカ・ヘンウィック。ジェイダ・ピンケット・スミス。ランベール・ウィルソン。


機械達との戦いの果てに死亡したネオは、機械によって蘇生させられてから長い間マトリックスにつながれ、ネオとしての記憶を自作のゲームのストーリーだと思い込まされた上で、トーマス・A・アンダーソンとして生活させられていた。


アンダーソンは続編「マトリックス4」の製作に苦戦する中、自身がつくったゲームのキャラクター・モーフィアスと遭遇する。



ファン向けかと思う。


第1作で感じた驚きや鮮やかな印象はさすがになくて、世界観にはむしろ懐かしさを感じる。


たぶん、製作者が意図した印象とは違うと思うけど。


影響を受けた映画が溢れかえってる今では仕方ないかも。





特攻大作戦 ★★★☆☆

1967英・米。150分。ロバート・アルドリッチ監督。リー・マーヴィン。アーネスト・ボーグナイン。チャールズ・ブロンソン。


破壊工作の専門家であるアメリカ陸軍のライズマン少佐は、ノルマンディー上陸作戦に先立ってドイツ国防軍の高級将校たちが集う保養所を襲撃して指揮系統を混乱させるように命令される。


少佐は12人の凶悪な囚人たちによる部隊を編成、厳しい特訓を経て出撃する。


昔の映画なので映像、演出は今観ると古臭く、多少ダラダラしてる。


最近の映画は本当にスピーディになったと思う。


ライズマン少佐のリー・マーヴィン、ウラディスロー隊員のチャールズ・ブロンソンが良かった。





ドラゴンボール超 スーパーヒーロー ★★★★☆

2022日。99分。児玉徹郎監督。鳥山明原作・脚本。野沢雅子。古川登志夫。皆口裕子。久川綾。堀川りょう。草尾毅。田中真弓。宮野真守。若本規夫。


アニメ。


かつて孫悟空たちが倒した悪の組織レッドリボン軍が復活した。


彼らはドクター・ゲロの孫ドクター・ヘドを取り込み、新たに最強の人造人間ガンマ1号、2号を生み出してピッコロや孫悟飯を襲う。


馴染みのある設定で、主要キャラはみんな程よく出演している。


脇役ながら好感度の高いピッコロと、家族で親しくしている御飯たちが実質的な主役だった。


懐かしさもあって、すぐに入り込めた。


ストーリーはシンプルで分かりやすい。とても面白かった。



3Dアニメの映像がとても良かった。


空を飛ぶシーンなどのアクションを始め、随所に生かされているのを感じた。


2Dには無い動き方で、見ていて気持ち良かった。





恋するベーカリー ★★★☆☆

2009米。118分。ナンシー・マイヤーズ監督・脚本・製作(共同)。メリル・ストリープ。スティーヴ・マーティン。アレック・ボールドウィン。


3人の子供を育て上げ、一人立ちさせたジェーンはニューヨーク・タイムズ紙で高評価を得た有名ベーカリーの経営者。


ひょんなことから10年前に離婚した元夫の弁護士ジェイクと再会する。


彼は既に再婚していたが、意気投合して過ちを犯してしまった。


その後もなぜかジェイクはジェーンに執着してくる。



ラブコメ(ロマコメ)。


大人の恋愛。たまにはこんな話も良い。


しかし、アメリカ人ってあんな食事して、太るわけだ。笑


スティーヴ・マーティンは「サボテン・ブラザース」が良かった。


他には「愛しのロクサーヌ」を昔観た。





さらば あぶない刑事 ★★★☆☆

2016日。118分。村川透監督。舘ひろし。柴田恭兵。浅野温子。仲村トオル。ベンガル。木の実ナナ。菜々緒。吉川晃司。小林稔侍。


定年を5日後に控えた、横浜港署捜査課刑事のタカこと鷹山敏樹とユージこと大下勇次。


平穏に退職を迎えてほしいと願う後輩の心配をよそに、まだまだ暴れ放題。

そんな中、2人が追っていた新興ヤクザ幹部の伊能が惨殺死体となって発見され、中南米の凶悪な犯罪組織「BOB」が横浜に進出してくる。



透(仲村トオル)が課長になったのはいつからだったか。


未だに中条静夫のイメージがある。


タカ(舘ひろし)、ユージ(柴田恭兵)ともさすがに歳を取ったけど、格好良い。


クライマックスで、2人で大勢の敵に向かっていく所は、以前に観たポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの「明日に向かって撃て!」(1969米)を思い出した。





君を忘れない ★★★☆☆

1995日。114分。渡邊孝好監督。唐沢寿明。木村拓哉。反町隆史。戸田菜穂。水野真紀。髙嶋政宏。長塚京三。平田満。


第二次世界大戦の末期。

のさなか、望月大尉は302特別飛行隊の隊長として日本の南端に位置する蓑屋航空基地に着任した。

各基地から集まった7人の若いパイロットたちは厳しい訓練を重ねるうちに、堅い絆と友情で結ばれていく。しかし出撃命令が下り......。


戦争映画、と言うよりそれを題材にした青春映画。


特攻を目前にした状況にしてはちょっと爽やかすぎるような気がした。


長髪の木村拓哉を始め、登場人物の髪型には違和感があるし、戦争末期にしては物資が豊富そう。


軍隊なのに発言が自由で、上官にも遠慮なく食って掛かっている。学園ドラマみたい。


その辺はリアリティよりも優先したいことがあってのことなんだろう。


想像だけど、現代ドラマ風に作った方が観客にとって取っ付きが良く、入り込みやすいと考えたとか。


ただ、少々やりすぎで、結果として軽い映画になってしまった。


話は面白いし、最後は感動した。役者も豪華で、演技もみんな良かった。


それだけに、ちょっと惜しい気がした。



あと、木村拓哉の声が記憶より高かった。若い頃はこんな声だったっけ。


そういう役作りなのかもしれないけど。





スギメ ★★★★☆

2021日。87分。門田修監督・脚本。海部陽介原案・総監修。国立科学博物館企画・製作・著作。宮崎美子、海部陽介他ナレーション。


3万年前に最初の日本人が台湾から与那国島に1艘の丸木舟で渡ったとされる航海を国立科学博物館が再現実験した様子を収めたドキュメンタリー映画。


古代の通りに星や太陽を頼りに針路を決めて、黒潮を活用し、あとはひたすら人の手でこぎ続ける。



NHKの特集番組のようだった。


現代人が同じ航海方法で、苦労しながら成功へ近づいていく様子が興味深い。


本作は映画館では流さず配信のみだったそうだ。確かに、映画館にまで見に来る人はなかなかいないかも。


公開する方法が多彩になったおかげで、色んな映画に触れることができる。便利になったと改めて思った。





引っ越し大名! ★★★☆☆

2019日。120分。犬童一心監督。土橋章宏原作・脚本。星野源。高橋一生。高畑充希。小澤征悦。濱田岳。西村まさ彦。松重豊。及川光博。

立川志らくナレーター。


江戸時代の姫路藩。


借金苦で財政が逼迫する中、幕府から日田への国替え、さらに減俸を命じられてしまう。


この国難を乗り切れるかは、国替えを仕切る引っ越し奉行の腕にかかっていたが、前任者は激務が原因ですでに亡くなり、国替のノウハウも失われていた。


困った姫路藩では、人と話すのが苦手で、いつも書庫にこもって静かに本ばかり読んでいた書庫番の片桐春之介を、書物好きなら博識だろうという理由から新たな引っ越し奉行に任命する。



チャンバラはほとんどない。一応、影で悪いことを企んでる奴らが襲ってくるんだけど、出番は少ない。


穏やかに楽しめる時代劇。


星野源の実直そうな主人公・春之介と、それを支える前の引っ越し奉行の娘・於蘭を演じる高畑充希が良かった。





夕陽に立つ保安官 ★★★☆☆

1969米。93分。バート・ケネディ監督。ジェームズ・ガーナー。ジョーン・ハケット。ウォルター・ブレナン。


平凡な開拓の町・カレンダーで金が発見された。

町は金鉱目当ての荒くれ男たちで沸き返り、争いが頻発するようになる。


中でもダンビー一家は町の脅威だった。


そこへやってきたジェイソン・マッカラーという流れ者のガンマンがひょんなことから保安官として働くことになる。



西部劇。コメディ。


見覚えのあるコンビだと思ったら、続編の「地平線から来た男」を先に観ていた。


どちらもとぼけた味わいで、楽しい映画。





バッドボーイズ フォー・ライフ ★★★☆☆

2020米。124分。アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー監督。ウィル・スミス主演・製作(共同)。マーティン・ローレンス。ヴァネッサ・ハジェンズ。アレクサンダー・ルドウィグ。チャールズ・メルトン。


マイアミ市警の敏腕刑事コンビ、マイク・ローリーとマーカス・バーネット。


ブランド物のスーツをスタイリッシュに着こなしてポルシェを飛ばすマイクと、家族をもうけてそろそろ引退を考えているマーカス。


マイアミで麻薬カルテルを牛耳る母子の組織を相手に、コンビとして最後の危険なミッションが開始される。



17年振りのシリーズ第3作。


1、2作はアクションが抜群だった。見ていて気持ち良く、センスを感じた。


本作はアクションが落ちて、ストーリーは前より凝ってる。


前作までと違って、話が重たい。


カラッとしたシリーズの個性が変わってしまった。


これなら、わざわざベテラン2人を引っ張り出すより、若い俳優で新シリーズを作れば良いのに、と思った。


コンビの軽妙なやり取りは健在だったし、悪くはないんたけど。



【今回観た映画】

俺物語!!(2015日)

ジョーズ'87 復讐篇(1987米)

フローレス(1999米)

砂上の法廷(2016米)

トータル・リコール(2012米)


バンディッツ(2001米)

口笛が流れる港町(1960日)

夜の勲章(1963日)

昼顔(2017日)

手紙(2006日)




俺物語!! ★★★★☆

2015日。105分。河合勇人監督。河原和音・アルコ原作。鈴木亮平。永野芽郁。坂口健太郎。恒松祐里。鈴木砂羽。寺脇康文。


常人離れした身体能力と行動力、仁義と正義感にあふれ、純情で不器用な高校1年生・剛田猛男。


同性からは慕われる男の中の男だが、異性には全くモテないいかつい男だった。


ある日、猛男は道で絡まれていた女子高生・大和凜子を助ける。


猛男は凜子に一目惚れ、凜子も猛男に想いを寄せていた。


しかし、猛男は凜子もまた親友でイケメンの砂川誠を好きになったと勘違いし、仲を取り持とうとする。



楽しくて、可愛らしい映画。


鈴木亮平はものすごい役作りで、一見の価値があった。もちろん、演技も良かった。


永野芽郁がは可愛らしく、親友役の坂口健太郎はイケメン。みんな良かった。





ジョーズ'87 復讐篇 ★★☆☆☆

1987米。91分。ジョセフ・サージェント監督・製作。ロレイン・ゲイリー。マイケル・ケイン。マリオ・ヴァン・ピーブルズ。カレン・ヤング。

巨大ホオジロザメの被害に遭った町に、再び巨大なサメが出現する。


かつてサメを退治したマーティン・ブロディ(既に病気で亡くなっていた)の次男・ショーンが犠牲になる。


悲しみにくれる妻のエレンは、長男の住むバハマに引っ越す。


しかし、まるでブロディ一家への復讐を狙っているかのように、ショーンを食い殺したあの巨大ホオジロザメが後を追ってバハマに現れた。



「エイリアン」シリーズの後で観たら笑っちゃうような映像だった。


いくら80年代とは言え、サメがひどすぎる。どう見ても作り物。


浅いはずの海水浴場に現れて人を食うのも不自然で全然怖くない。


大体、なぜサメがバハマまで追いかけてくるんだろう。



本作は、そもそもシリーズ化するような映画ではなかった気がする。


スピルバーグ監督の1作目はインパクトがあったけど、同じことの繰り返し。


もし、「MEG ザ・モンスター」みたいに進化出来ていたら良かったけど。





フローレス ★★★★☆
1999米。111分。ジョエル・シュマッカー監督・脚本。ロバート・デ・ニーロ。フィリップ・シーモア・ホフマン。バリー・ミラー。 


 ニューヨークのとあるアパート。


元警官のウォルトはドラァグクイーンのラスティと口喧嘩ばかりしていた。


ある日、ウォルトは脳卒中で倒れ、右半身が麻痺してしまう。


医師たちから言語回復のリハビリに歌を習うことを勧められたウォルトは、ラスティに歌を教えてくれるよう頼む。


コメディ。


ドラァグクイーンとは、目を引きそうなキワモノ要素を持ってきたのかな、と思った。


最近の映画ならともかく、本作の公開は1999年だし。


もちろん、そういう狙いはあるんだろうけど、描写は奇を衒った感じでもなくてごく自然だった。


リアルなのかどうかは分からないけど。


ロバート・デ・ニーロは相変わらずのカメレオン俳優振り。


脳卒中で不自由な様子が本物みたい。


リハビリが進んで少しずつ良くなってきている所なんかも、芸が細かい。


ラスティ役のフィリップ・シーモア・ホフマンも良かった。


最後の、“妹なの”ってところは最高。


良い映画だった。





砂上の法廷 ★★★☆☆

2016米。94分。コートニー・ハント監督。キアヌ・リーブス。レネー・ゼルウィガー。ググ・ンバータ=ロー。ガブリエル・バッソ。ジム・ベルーシ。


敏腕弁護士のラムゼイは、莫大な資産を持つ大物弁護士である父親を殺した容疑者の少年・マイク・ラシターの弁護を引き受けることに。


しかし、少年は完全黙秘を続け、多くの証人たちが少年の有罪を裏付ける証言を重ねていく。


旗色は悪く、有罪は確定かと思われたが、ラムゼイは証言のわずかなほころびから証人たちの嘘を見破って反撃の糸口を見つけていく。


やがて少年は沈黙を破り、驚くべき告白をする。



最初から最後まで、裁判が続く。絵的にはとても静かな映画。


話は面白く、徐々に明らかになる真実に引き付けられる。


もっとも、話までつまらなかったら本作の価値は半減、いや無くなってしまうか。


最後はどんでん返し。


先日、「十二人の怒れる男」を観たばかりなので思い出してしまうんだけど、新しい映画はやっぱり洗練されているし、色々と凝っていると思う。


「十二人の怒れる男」は傑作だけど素朴。比較するものでもないけど。



キアヌ・リーブスが地味だった。ダニエル・クレイグが撮影寸前で降板したためだとか。


確かに、ラムゼイ役はダニエル・クレイグの方がはまる気がする。イメージしやすい。


キアヌ・リーブスも悪いってほどじゃないけど。





トータル・リコール ★★★★☆

2012米。118分。レン・ワイズマン監督。

フィリップ・K・ディック原作「 追憶売ります」。コリン・ファレル。ケイト・ベッキンセイル。ジェシカ・ビール。ブライアン・クランストン。ブライアン・クランストン。


世界大戦で荒廃した近未来。


工場労働者のダグラス・クエイドは、退屈な日々の生活に嫌気がさし、記憶を売買するリコール社を訪れる。


そこで警官隊に取り囲まれてしまうが、驚異的な戦闘能力で切り抜ける。


未知の能力に驚くダグラス。


突然追われる身になった彼は、妻のローリーから現在の自分が記憶を上書きされてダグラス・クエイドという人物になっているだけだと聞かされる。


ダグラスは本当の記憶を探して逃亡する。



同名作品(1990年・米。アーノルド・シュワルツェネッガー主演)のリメイク。あまり似てないけど。


1990年版はテレビで何回か観たので覚えている。シュワちゃんが全盛の頃だった。


本作は都市の様子など映像がとてもきれいで、デザインも格好良い。


アクションも素晴らしい。


また、1990年版と比べて話の展開も早く、スムーズになった気がする。今の観客に合わせていると思う。


と言っても、本作も既に10年以上前の映画になるけど。


1990年版も良かったし、比べるものでもないけど、もしこれから観るって人に聞かれたら本作の方をお勧めする。


良いリメイクだと思う。


ローリー役のケイト・ベッキンセイルが魅力的。良い敵役だった。


1990年版のローリー役、シャロン・ストーンの悪人振りも良かったけど、また別な魅力があった。


ただ、ケイト・ベッキンセイルとメリーナ役のジェシカ・ビールが少し似てるので、時々混乱した。笑





バンディッツ ★★★☆☆

2001米。124分。バリー・レヴィンソン監督。ブルース・ウィリス。ビリー・ボブ・ソーントン。ケイト・ブランシェット。トロイ・ギャリティ。ジャニュアリー・ジョーンズ。


オレゴンの刑務所で出会ったジョー・ブレークとテリー・コリンズはまるで正反対の性格なのに意気投合し、協力して脱獄に成功する。


2人はメキシコで新生活を始めるために銀行強盗を計画する。


深夜に支店長宅に侵入して居座り、人質に金庫を開けさせる2人の犯行は、誰も殺さず傷つけないスマートな「お泊り強盗」として全米メディアで取り上げられ、注目を集める。


ある日、二人の前に主婦のケイトが現れ、仲間に加わる。


コメディ。クライムムービー。


話はご都合主義の固まり。


「お泊り強盗」として人気者になってしまったり。


最後は、撃ち合って相討ちになったように見せかけて、変装した仲間が引き取り→車を爆破して“死体”は確認不能、世間的には2人とも死亡して無事に逃亡して大団円になったり。


いくらなんでも無いでしょ、って展開ばかりだけど、そういうものとして楽しむエンタメ映画かと。


ブルース・ウィリスが細くて若々しい。調べたら公開時は46歳だった。


自毛かカツラか分からないけど、ロン毛も似合う。





口笛が流れる港町 ★★★☆☆

1960日。83分。齋藤武市監督。小林旭。浅丘ルリ子。岡田眞澄。渡辺美佐子。宍戸錠。


ギターを抱えた渡り鳥・滝伸次は、拳銃の名手で殺し屋の太刀岡と知り合う。


伸次はさびれた牧場でヤクザから管理人を助ける。


殺し屋の太刀岡も現れ、伸次は問題に巻き込まれていく。



「渡り鳥」シリーズ第2作。無国籍アクション。


本作では珍しく、小林旭が途中で敵にやられてしまう。


その他はいつも通り。


映画は粗製乱造気味だけど、小林旭や宍戸錠はどの作品でも魅力的。


小林旭は歌もうまくて、本作でも歌っている。





夜の勲章 ★★★☆☆

1963日。155分。松尾昭典監督。小林旭。星ナオミ。松本典子。二木佑子。内田良平。小沢昭一。大坂志郎。


阿久根純一の探偵事務所に、夏木瑛子という看護師が異父姉でダンサーの伸子を捜索して欲しいと依頼してきた。


調査する内に、伸子はアメリカで死んだ父の遺産を一千万ほど受け取っていたこと、薬物中毒だったことが明らかになってきた。


やがて、遺産の入った預金通帳と共に伸子が死体となって発見される。



探偵もの。渡り鳥や流れ者よりシリアスな雰囲気。


アクション映画と紹介されていたけど、ミステリーとしても面白かった。


あまり期待してなかったから、ちょっと意外だった。笑


小林旭は本作でも魅力的。



同じタイトルで、田宮二郎主演の映画(1965年・日)もある。そちらは未視聴。





昼顔 ★★★☆☆

2017日。西谷弘監督。井上由美子脚本。上戸彩。斎藤工。伊藤歩。平山浩行。


カトリーヌ・ドヌーブの「昼顔」をオマージュした作品だそうだ。


テレビドラマから3年後。


主婦の木下紗和と高校教師の北野裕一郎は別れ、夫とも離婚した紗和は海辺の町でひとり静かに暮らしていた。


とある講演会を聴講した紗和は、大学の非常勤講師となっていた北野と再会する。


2人は再び逢瀬を重ねるのだった。



テレビドラマは昔、話題になっていた。


あまり好きなテーマでもないので最初はスルーしてたんだけど、話題になってから何話か観た。


あまり気持ちの良い話ではなかった。映画も。


最後は強烈だったけど、2人が結ばれないのは納得できる。


ある程度、感情移入していたので可哀想ではあったけど。


紗和と新しい命が救い。


何となく、「デスノート」で夜神月(ライト)が無様に死んだラストを思い出した。


関係ない作品だけど。


うろ覚えだけど、原作者の方(だったと思う)が、月(ライト)は主人公だけどひどい犯罪者なので、最後は逃げ切れず格好悪い死に方にしようと思った。と書いていた。


本作も、不倫が成就する結末は避けたのかもしれない。



魚屋おやじが紗和にセクハラするシーンを見て、今でも同じ様に作れるだろうか、と思った。


それに、不倫への目はこの頃より厳しくなっている気がする。


不倫がテーマの映画やドラマって、あまり受けないかもしれない。



斎藤工、上戸彩はきれいで、演技も良かった。


伊藤歩は「スワロウテイル」で見て以来だと思う。


最初は誰だか思い出せなかった。あの後もちゃんと活躍していたんだと思った。





手紙 ★★★☆☆

2006日。121分。生野慈朗監督。東野圭吾原作。山田孝之。玉山鉄二。沢尻エリカ。吹石一恵。尾上寛之。吹越満。杉浦直樹。


武島直貴の兄・剛志は直貴を大学に行かせるために強盗殺人を犯してしまう。


殺人犯の兄がいることは直貴を様々な面で苦しめる。


夢を諦め、愛する女性を失った直貴は、刑務所に入っても彼を心配して度々手紙を送ってきていた兄から離れる決意をする。



「昼顔」に続いて、しんどい映画を観てしまった。


主人公には直接の原因が無いだけに、本作は余計に辛い。


職場を追われ、転職を重ねる直貴に、新しい職場を訪れた会長が語り掛けるシーンには考えさせられた。


原作を読んだのはかなり前だったけど、ここは印象深くてよく覚えている。


沢尻エリカ演じる由実子が良いキャラだった。


沢尻エリカはこのまま復活しないんだろうか。テレビドラマでは難しいんだろうけど。