歩きスマホで事故があったと
たびたびニュースでやっている。
ニュースになるのは
たいがい大人の起こした事故である。
普段スマホを持ち歩かない身としては、
歩くときくらいよせばいいのに、
節操がない、
と上から見ていたのだが、
とんでもない間違いだったと気づいた。
先日、めずらしくスマホを持ち歩いたら、
見事に歩きスマホをしていた。
GPSも使っていないし、
SNSもやっていない。
ただこれから行くホテルの場所を
調べようとしただけだったが、
知らぬ間にそれを歩きながらやっていた。
歩きスマホをする人をバカにしていた人が
いとも簡単に同じ穴の狢となった。
この経験により、考えが変わった。
スマホとは本来、歩きながら使うものではないかと。
あれだけいろんなことができて、
携帯性にすぐれたものである。
スマホの強みを活かせば
歩きながらでも使うということになり、
自然とそこへ流れるようになっている。
だから、「歩きスマホはやめましょう」は
無理のある話と思う。
「歩きスマホ」を肯定するわけではないが、
「歩きスマホはやめましょう」も肯定できない。
この問題は解決を見ないうちに
なんとなく世の中が馴れていく気がする。
解決するとしたら、
世の中がものすごく便利になるか
ものすごく不便になるかしたときだろう。
それはどっちも困るので、
「歩きスマホ」にはずっと
問題でいていただくのがよろしいかと思う。
