相続 | 群衆コラム

群衆コラム

耳目を惹きつけて止まない話題の数々。
僭越ながらお届けいたします。

なんとなしにラジオを聞いていたら、

遺産相続の話をしていた。



たいがいの人は

①うちは家族の仲がいいから大丈夫

②うちには分けるような財産はありません

以上ふたつの理由のどちらかにより

うちには相続の問題がない、という結論に至る。

ところが実際はそんなことないそうで、

人間、もらえるかもしれないと思うと

ほしくなるものらしい。

分けるお金はなくても、

家などの分けるのがむずかしいものが残っている場合もある。

こうしてうちだけには縁がないと思っていた相続問題が勃発し、

終わった後にこじれた人間関係が残る

というのもめずらしい話ではないようなのである。

ちなみに、わたし自身も

相続問題とは無縁と思い込んでいる一人であった。



この話を聞いた後で

2年くらい前の年末に高校の時の同級生が

遺産相続について熱く語っていたことを思い出した。

あまり内容は覚えていないが、

とにかく面倒くさかったと語っていたことだけは覚えている。



「最後にひとつだけ、これだけは伝えたいことありませんか」

と司会役のアナウンサーに聞かれた今日の講師の人は

「ファイナンシャルプランナーの3級を受けることをお勧めします。

生きていく上で必要なお金のことがぜんぶ入っています」

というようなことを言った。



生きていく上で必要なお金のことねぇ。

できるだけお金を使わずに生きていけたらいいと

そんなことばかり考えてきたけれど、

そう簡単にお金との縁は切れそうもない。

お金と縁を切るときは

俗世と縁を切るときのようにも思われる。

そんな日が来る気配は今のところない。

ちょっと本くらい読んでみようかな、と

心の弱いわたしは思った。