以前、埼玉県で出土する縄文時代の石器から神津島の黒曜石を用いた矢じりが発掘されていることを知り、はたして本州から神津島が見えるのかどうか、神津島に近いと思われる伊豆半島の山と神津島の山、それに地球の曲率半径及び空気による屈折率を合わせて計算してみた結果として「本州から神津島は見える」と結論した。
黒曜石を求めて海を渡った旧石器人 - 本州から神津島が見えたか?
http://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-12033634353.html



その後、いずれ伊豆半島の山に行って、それが本当かどうか確かめてみたいものだと思っていたのだが、昨年末に伊東にある大室山に行く機会があり、登ってみたら、
計算どおり本当に神津島が見えた。これは感動的だった。
それがこの写真だ。
計算では、半島にある最高峰、標高1405mである万三郎岳の山頂から神津島が見えるかどうかを計算したものだが、大室山はそれよりもずっと低い山であるにも拘わらず、そこからでも神津島は見えたのだ。
大室山というのは、伊豆東部火山群 にある約4000年前に噴火したスコリア丘(火口から噴き上がったマグマのスコリアが円錐を呈する丘) を形成する標高580mの単成 火山である。かつて一度だけ噴火したことがある火山であり、大変綺麗な円錐形を呈した観光地で、山頂までふもとからリフトで簡単に登頂できる。
この山では毎年山焼きが行なわれるので、植生としては一年生の植物で覆われたものとなっており、見通しは抜群に良い。それゆえ山頂、いや山頂に限らずどこからの景色も大変眺望が良いので、富士山や南アルプスなどの山々はもとろん、天候に恵まれればこの様に伊豆七島の神津島も見えるのだ。
遠い昔、縄文人、更にその昔の旧石器人たちは遠く離れた神津島の黒曜石を求めて船を出したという。もちろん、当時はこの大室山はまだ噴火していなかったかもしれないので、大室山から見通したということではないだろうけれども、とにかく伊豆半島にあるどこからか、こうやって神津島を見て、そこに何があるのか探りに行ったというわけだ。そのバイタリティ、凄すぎて今更ながら驚くのみである。
山に佇み、遥か彼方に見える島を眺めながら、旧石器人や縄文人たちの探検心とシンクロしてみるのも、大変楽しい。





















