これまで知らなかったのだが、台湾でも珈琲が栽培されているという。台湾と言えば、台湾ビールとパイナップルケーキ、そしてウーロン茶というイメージが強く、台湾出張の際にも土産と言えばそんなものを買っていたのだが、気候などを考えると確かに珈琲栽培が可能な地である様だ。
一度飲んで見たいと思っていたところ、今夏から小生の推しアーティストとなった日台ハーフのシンガーソングライター、洸美さんの下高井戸での屋外ミニライブのあと、導かれる様に会場近くにあるMEILI(美麗)という台湾カフェに行き、初めて台湾珈琲を体験した。
実は台湾珈琲についてはそれに遡ることおよそ1週間前、渋谷にあるロフトにて開催されていた日日台湾という期間限定の台湾物産フェアで、MEILIから次のような種類の台湾珈琲が陳列されていたので、その中からお試し的に嘉義阿里山産のドリップパックを買ってきたのだが、落ち着いた時にじっくり飲もうと思ったままになっていたために、MEILIでの試飲が初体験となった。
物産フェアでは次の種類の台湾珈琲が並んでいた。
・ 台南東山産産、Fully washed:中煎り/スッキリ・まろやか
・ 台南東山産産、Natual: 中煎り/香り高し・フルーティ
・ 南投白葉山産、Fully washed:浅煎り/酸味あり・重厚感
・ 南投白葉山産、Natual: 浅煎り/1番香り高し・酸味あり
・ 嘉義阿里山産、Fully washed:中煎り/ビター・コクがある
・ 高雄卓武山産、Fully washed:中煎り/酸味あり・個性的
MEILIでは、珈琲が写真の様に給仕される。まるでお茶の様だ。これが台湾スタイルなのかは分からないが、印象的である。
注文したのは高雄卓武山産。早速飲んでみる。
まず感じたのは香りが高いこと。上に書いてある様な酸味というのはあまり感じず、味としてはまろやかで優しい味であるが、とにかく香りが高い。そしてなんといってもその特徴として特筆すべきは、飲んだ後の余韻が長い事である。これが香りのせいなのかは分からないが、とにかく飲み終わってからあとも飲んだ余韻が残ることだ。こういう体験は初めてだった気がする。
MEILIでは、この台湾珈琲の他、スイーツや台湾料理も提供される。もしも食事を伴ってこの余韻を楽しむには、食前よりも食後に飲む方が良いかもしれない。
台湾珈琲を提供する店と言うのはまだ少ない様なのでなかなか体験できないが、MEILIはわざわざ行く価値のある台湾珈琲専門店なので、興味ある方にはお薦めしたい。店は下高井戸駅から歩いてすぐだし、入口では豆花と言う名前の極めておとなしい「看板ワンコ」が出迎えてくれるので、犬好きの人にも喜ばれそうな、オシャレな店でもある。
MEILIでの洸美さん
MEILIの所在地
MEILIの看板ワンコ、豆花
台湾珈琲、まだ希少状態でもある様で値段は高いのだが、上品な味わいは試飲するに十分な価値がある。今後、メジャーになることを期待したい。