サイリウム(ペンライト)のカスタマイズ - 乃木坂46専用ルミエース2オメガの作成 | プロムナード

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先日、ルミカから発売されているルミエース2オメガという、RGB+WのLEDを用いたサイリウム(ペンライト)の消費電力を色別に測定して投稿したが、このルミエース2オメガはLEDの導光体であるチュープを含む本体、そしてハンドストラップも完全な白無垢状態な商品だ。

 

購入時の形状を次に示す。

 

 

この商品の売りであるRGB+Wの発色別の消費電力については、次のページに詳細なデータを公表してあるので、興味あれば参照していただきたい。


改訂版:サイリウム(ペンライト)発色別消費電力比較 ー ルミエース2とルミエース2オメガの比較


白色光はRGBという三原色の混色で生成するのではなく、独立した白色LEDを搭載しているので、電池がヘタってきても白から赤への色の推移がなく、暗くなっても白を保ち続けるところが大きな特徴となっている。

 

ところで、このルミエース2オメガは、導光部分のチューブがスクリュー式に取り外しできる上、別途チューブだけ単体で調達ができるため、ペインティングによるカスタム化が可能なサイリウムでもあることが大きな特徴となっている。

 


ルミカエース2オメガ
 

そこでオリジナルの乃木坂46用サイリウムを自作した。「ナンチャッテ・オフィシャルグッズ」である。製作にあたっては、なるべくコストをかけないで作成するということを目標とした。

 

スクリュー式チューブ


まず手始めに、チュープに推しメンの名前を貼り付ける事から開始。名前のフォントはオフィシャルグッズで使用されているフォントを参考にして選び、透明なラベルシートにプリントする。カスタムメイドだから、色は自由に選べる。今回は推しメンカラーである紫とスカイブルーの二色とした。

 

このように、二色を別々に使えることがカスタムのメリットである。

 

オフィシャルグッズの場合、色は単色のみだ。もしも推しメンカラーが白の場合には、名前の輪郭を紫にして中を白くしてもいいだろう。黄色などの淡い色の場合も同様だ。そうすれば、消灯しているときでも推しメンの名前が読み取れるようになる。

ラベルシートはELECOMやエーワンなどから出ているはがきサイズの耐水性のある光沢ラベルシートを使用した。このサイズはチューブ部分の長さとほぼ同じなので、プリントされた字の大きさのイメージが掴みやすい。

インクジェットプリンタで印字したあと、カッターナイフで切り取ってチューブに貼る。透明といってもほんの少しだが乳白色だ。といっても、貼られた部分の光度が減衰するというほどではないので無視できる。今後、もっと透明度の高いラベルシートがあったら試してみたい。

このシールを気泡が入らない様に貼るのだが、シート自体に比較的厚みがあるので、簡単に気泡なく貼ることが可能だ。

 

交換用の市販導光チューブ

 

次はハンドストラップのカスタマイズ。

オリジナルのハンドストラップは、これも白無垢だ。そのままだと使用するに従って汚れてくるだろう。そこで色は乃木坂46のカラーである紫色とする。オリジナルに付属している白無垢のストラップを染料で着色してもいいのだが、これはこれで保管しておき、新たに作成することにした。

作成に当たっては市販のストラップを100均で調達し、ジョイント部分と紐の止め金具を外す。そして100均で売られている紫色のカラー紐を適当なサイズに切って止め金具でかしめた。これを白無垢のオリジナルハンドストラップと交換する。

作成後、実際に装着してみると、使用感としては問題ないもののポリエステルの紐が少し華奢なため、今後使用を重ねると摩耗して切れるのではないかという危惧が起きた。もう少し丈夫な方が安心だ。

そこでオリジナルのハンドストラップの様に平たくて丈夫な紐を探したところ、100均の靴紐がそれに相当することが分かった。紫色はなかったので白色の靴紐を調達し、乃木坂46のチームカラーである京紫に一番近い染料をネット販売で購入して着色させた。ストラップとなる素材は靴紐なので、それなりの強度はあるために耐久性はありそうだ。

 

調達した染料はこの染料である。



染料なんぞ初めて使ったのだが、要は染まればいいということで、少量の熱湯で染料を溶かし、そこに白い靴紐を浸して着色を行った。10分くらい漬けておき、取り出してから洗浄。解説書を見ると中性洗剤で洗えとあるので、台所にある洗剤で洗った。その後何度も水ですすぎ、色落ちしないことを確認してから、ジョイント部分の部品を通して止め金具でかしめた。

こちらの方が丈夫な感じのだが、装着するとなんとなくごわつき感がある。オリジナルに比べると少し硬いので着けたり外したりがちょっとやり難いのだ。慣れてしまえばいいのだろうが、なんとなく貧乏くさい。しかも染色初心者だからか、着色に関してムラがある。それはそれで手作り感があって悪くはないのだが、そのことよりも望んでいる着色よりも少し薄いのだ。紫は紫なのだが、淡い。もう少し濃い色が欲しい。

そこで、もう少し染料を濃くして染色を再トライしてみたのだが、殆ど色の変化がなかった。つまりこの染料ではこの色が最大値のようだ。

なのでここで妥協してもよいのだが、なんとなくもっと濃くしたいし、それよりもごわつき感を何とかしたい。ということで、思い立ったのが最初から紫色である靴紐があるのではないかということ。早速靴屋へ行き、紫の靴紐を探したところ、イメージとぴったり合う色合いの靴紐を見つけることができた。

 

靴紐だから、それなりの強度があってしかも柔らかい。着色もしっかりしていてムラがない。さすがにこのクラスになると100円ではなく350円であったが、色や材質は文句なしだ。これを適当な長さに切って先ほどの止め金具で圧着させて再度作成してみた。

これらを並べてみる。一番左が商品同梱の白無垢ストラップ。次いで紫の紐で作成したストラップ、染料にて着色したストラップ、そして一番右が紫色の靴紐を使ったストラップ。こうやって比較してみると、見た目も使用感も一番右がよさそうだ。これであれば、もちろん色落ちもない。この一番右の、紫の靴紐によるハンドストラップを採用することにした。

 



 

これで完成だが、ついでにハンドブリップ部分に紫のビニールテープを割いて巻き付け、ワンポイントアクセントとした。これで推しメンバージョンが完成。

 

推しメンカラー版サイリウム

 

先に述べたように、このカスタムメイドのメリットはチューブに貼るステッカーが自由に作れることなので、オールマイティに使用できるように乃木坂46のロゴ付きのサイリウムのチューブも作成した。それがこれだ。

 

乃木坂46ジェネラル版サイリウム


これだけ見ると、オフィシャルもののサイリウムと比べても遜色のない出来となった様に思う。

 

いくつか試行錯誤による試作があったので若干コストがかかったが、それらの試作品なしで作成したとすれば、二本の交換用のチューブとラベルシート及び靴紐だけで出来るので、全部で1000円未満で作成可能だ。

 

完成形はこれ。字を浮かびあがらせて、グリップに装飾を施した。これ以上やると、切りがないので、ここまでとした。


 

 

以前、乃木坂464期生各メンバー別のサイリウムカラーと単位時間当たりの消費電力について実測した値を基にして先に投稿したが、リマインダとしてここに貼っておく。

 

乃木坂46 4期生サイリウムカラー別消費電力表

 

折しも、5月8日に開催される予定の4期生単独によるバスラ、バースディライブが配信とともに有観客でも開催されるという発表があった。東京都内は5月11日まで「まん延防止等重点措置」が取られるし、ライブ会場である幕張も似た様な状況であるとはいえ、入場者数も絞り込まれる上、久しぶりのリアルライブなので、チケットはこれまで通りすさまじい争奪戦となることが想像されるが、もしも当選したらこれを持参して参戦したいところである。

 

もしも当日にこのサイリウムを持っている人がいたら小生なので、ぜひ声をかけて頂きたい。