最近、乃木坂46の生駒里奈卒業コンサートが開催された。小生は現地ではなく、ライブビューイングに参戦した。その具体的内容については、ともに参戦した小生知り合いの方のブログによくまとまっているので、小生はコンサートの開催方法についてメモっておく。
http://blog.livedoor.jp/makuramot/archives/53055555.html
「乃木坂46 生駒里奈卒業コンサート」於武道館
写真はライブビューイングに行く前に、武道館へ様子を見に行った時の写真である。
このコンサート、今の乃木坂46の人気にあって武道館程度の規模で1日だけ、しかも日曜日の開催とあってはチケット抽選に当たることのほうが不思議であり、その倍率は30倍だったという。ちなみに小生も、もちろん落選だったのだが、
特筆すべきは、今回、運営はこのコンサートで初めてライブビューイングという手法を用いたことだ。
かつて、このブログで小生は神宮球場での「音漏れ参戦」について述べたことがあった。
https://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-12289601891.html
このように大人しく聞いていればいいのに、昨年11月の東京ドームの時には、この音漏れ参戦者たちが暴徒化したらしく、ネガティブな社会現象にまでなってしまったという苦い経験からか、今回ライブビューイングが開催されたのかもしれない。小生は東京ドームに関するブログで音漏れ参戦者救済としてのライブビューイングの必然性についても述べた。
https://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-12328322502.html
この投稿の中で、音漏れ参戦者たちを救済することは、すなわちそのまま運営にとっても収益増大となるのでWin-Winになると述べたのだが、今回のライブにおいても、武道館チケット料金8800円に対し、ライブビューイングは3600円とはいえ、全部で6万席分のライビュビューイング席料金が売れたというので、武道館ライブだけの収益に比べれば、売り上げとして大いに貢献したことだろう。
小生はこのライブビューイングに参戦したわけだ。
上映映画及びライブビューイング標識
会場は衛星もしくは専用回線でライブ中継を可能とするさいたま市にある映画館の一つで、一部屋315人の集客が可能な部屋だった。投影プロジェクタは一台だったので解像度は標準であるが、いずれプロジェクタを4台用いて高画質での描画を売りとする会場が出てくると、臨場感は更に高まる。ちなみに、解像度が高まるほど立体感も高まり、偏向やシャッター式眼鏡を用いる現在の3D映画とは異なる本当の3D映像が楽しめるようになるだろう。
開演時間が近づくにつれて満席となり、ライブ会場よろしく、各々サイリウムなどの準備が始まる。とはいえ、座席から立ち上がってサイリウムを振りながら大声で歓声を上げるといった行動が認可されるか疑問だったのだが、スクリーン上に「ここはライブ会場と同じです。立ち上がってサイリウム振って盛り上がりましょう!」てなことが映し出され、心の準備も完璧に整うというもの。
そして開演時間となりOvertureが場内に響き渡るやいなや、観客のボルテージは一気に上昇した。それから先のことに関する始終については、先に紹介したブログの記述が秀逸なので、詳細な進行状況やライブビューイング会場の様子についてはこちらを参照されたい。
http://blog.livedoor.jp/makuramot/archives/53055555.html
今回初めてライブビューイングに参戦して気づいたことで、リップシンクのずれがあった。リップシンクというのは、ギョーカイ用語としては口パクのことらしいが、映像機器での技術用語としては、ビデオ映像と音声信号のデータ処理の時間差が生じることをいう。
人間は音のほうが光よりも遅いことを体で理解しているから、逆だと違和感を感じる。
光は1秒間におよそ30万㎞、音はわずか340m。この差は大きく、野球の応援などをスタンドでみていて太鼓の音がずれて後から聞こえることで経験している人も多いだろう。これが逆、つまり音が先に到達するということは、自然界ではありえないのである。人間はそれを本能的に知っているのだ。だから、音が後から聞こえることに対しては、多少のずれは気にならないのだが、音が先に聞こえるということは極めて不自然な感覚を覚えるということなのである。
このずれは最初からわかっている値なので、音声再生時に遅延を入れれば同期がとれるだろう。あるいは、ライブでの配信の場合などは画質よりも臨場感や大音量が醍醐味なのだから、あれこれと映像上の化粧をすることなく、そのまま回線に流し込んでしまってもよいのではないだろうか。
今後はそのような改善を望みたいところである。
小生思うに、今回のライブビューイングはまずまず成功だったと考える。ライブ会場の音席(経験はないが)よりもいいのではないかと思う。
ライブへの参戦というのは、要するに臨場感や没入感を楽しむのが目的だから、たとえバーチャルなものであったとしても、その感覚が味わえればよいのである。今後もこのようなイベントを期待しよう。