西日暮里にある麻辣湯(マーラータン)の美香(メイシャン)   - 久しぶりの本格四川味 | プロムナード

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JR西日暮里駅近くに、比較的最近できた『美香(メイシャン)』という麺屋がある。今回そこへ行ってみたのだが、これが大正解だった。このブログでメシに就いて書くことは殆どなかったが、今回は特別である。

 



元々、西日暮里は小生の生まれ故郷なので大体の店は把握しているのだが、美香はビルの地下にあることと、入口が判り難いことからノーマークだった。

 

 


この美香は、四川省発祥の麻辣湯(マーラータン)をベースに、

1.コンビニでよく見かけるような冷蔵棚に並んでいる具材、即ちパクチー、うずら卵、羊肉、きくらげ、魚の団子、鳥皮、エビ団子、牛筋、ワンタン、砂肝、ソーセージ、水餃子、センマイ、豚肉、ネギ、羊肉、ブロッコリー、キャベツ、小松菜、イカゲソ、ホタテ、アサリ、エノキ、あさり、豚ミミなどの50種類以上の具材から5種類を選ぶ。それ以上を希望する場合は個別に100円で追加可能だ。

 


2.麺を春雨(太)、春雨(細)、ラーメン、刀削麺の4種類から選ぶ。

3.辛さを白湯から激辛までの5段階から選ぶ。


というオーダーメイド中華麺を提供するお店である。

そもそもスープが山椒とラー油をベースとした本場の麻(しびれ)と辣(からさ)のスープ麺で、八角、胡椒、辛子、山椒、五香粉、クコ、大蒜などの20種類以上の漢方薬膳スパイスがたっぷり。要は「火鍋に薬膳入り」って感じなんだけど、日本人向けにローカライズしていないので、高得点。食べながら舌が痺れるのが心地く、汗もたっぷりだ。

写真は今回試してみたもので、黒キクラゲ、牛筋、パクチー、魚介、もやしをトッピングとしてピックアップし、麺はラーメン、辛さは中辛、というコンビネーションによるもの。

 


四川省は行ったことがないから知らないが、美香での味は深圳や東莞で食べた火鍋よりもずっと美味く、好印象だった。しかも漢方薬膳がウリなので、美味いだけじゃなく体にも良さそうだ。

ところで、50種類から5種類を選ぶということは、50c5 = 2,118,760通りの組み合わせとなる。麺が4種類だから、それぞれで試すと8,475,040通り。更に辛さを5種類で試せば、全部で42,375,200通り。一日三食これを喰ったとすれば、38,699年で全組み合わせを制覇できる計算になるので、人間の生涯からすれば無限の組み合わせとなる。

店員は中華系の女子で、店の規模は小さいものの奇麗である。かなりオススメ度は高い店だ。