昨年買い替えた小生の相棒バイク、色々なことがあってあまり乗れないまま月日が過ぎてしまったのだが、少し暖かい候となり、買った当初にミラーを可倒式へ取り換えて以来、その後何も手を加えていなかったこのバイクに、今回気が向いてナックルガードを取り付けることにした。
ナックルガードというのはハンドルの左右にあるクラッチレバーとブレーキレバーを覆う形状となっているもので、冬の走行では冷たい風から手を守るとか、高速走行中に前を走る車やバイクが跳ね上げる小石から手を守るツールなのだが、小生の様なチンタラ・ライダーにはあまり意味のないツールであり、いきおい、もっぱらドレスアップ商品の様なものではある。
とはいえ万が一ということもあるし、オフロード車にはナックルガードがデフォで装備されている機種も多く、実際小生がこれまで乗っていたXLR-BAJAには標準装備だったので、なんとなくあった方が落ち着く。
ということでバイクショップに行き、くだんのナックルガードを調達に行ったのだが、昔と違って最近はバイクショックの販売品目からオフロード用品が減ってきている。一番近場にあるバイクショップなど、大型店であるにも拘らずオフロード用品の扱いは止めたという。従って、オフロード用品も揃っているという店まで足を伸ばして買いに行った。そこにはナックルガードが「吊るし」で売られていた。
しかし、これ単体でハンドルに装着出来るとは思えないのだ。XLR-BAJAの時はクラッチホルダーやブレーキホルダーを挟む様に装着するから別の部品は必要なかったのだが、このハンドルガードはそんな具合に挟み込むものではなく、何かステーの様なものが別途必要な様に見える。つまり、それがなければ装着できないっぽいのだ。つまりナックルガードを買ったはいいが、それを付ける方法がないと無駄になるということになる。
案の定、買ってきてからネット検索してみたら、やはりナックルガード用のステーというものがあることが分かった。そんなのバイクショップは売って無かった気がしたので、仕方なくネット販売でポチってみた。
待つこと数日、到着したのでそれを装備しようと試みたのだが、問題が発生した。
どうもクラッチホルダーやブレーキホルダーと見事にぶつかって全く装着できないのだ。これは諦めるしかないとしてお蔵入りさせ、ガードとステーと合わせた購入代金およそ8000円は捨てたものとして記憶から抹殺することにした。
それからしばらく経ったある日、本件とは全く別に、いつもの様にアキバの裏道で電子部品ジャンクを探索中、ふと近場に停車してあったセローに全く同じナックルガードが装着されているのを見つけた。
「お、付けられるんだ」
早速見に行くと、その装着方法は、クラッチやブレーキホルダーの位置をずらしてステーを挟む方法だったのだ。やはりそうか。結局無理やりつけるしかないわけか。これは大変参考になった。
早速家に帰り、レバーホルダーのネジを緩めて位置をずらし、ステーを割り込ませて装着完了。
クラッチ側
ブレーキ側
要するに地味に作業すればよかったということになるが、
やはり参考例があるのとないのでは、作業に多大なる影響があることを再認識した次第であった。
装着ビフォーアフター