30年以上前のことになるが、那覇空港で買った「幸福の木」という直径3㎝長さ10㎝ぐらいの木の幹を水栽培したところ、根と芽が出てすくすくと伸びた。
その後、鉢に植え替えて適当に水やりをしていたら、どうやら居心地は悪くなかった様で、どんどんと伸びていき、ついには天井に近い高さまで伸びてしまった。そこで、対策について図書館で調べたところ、初夏に幹をぶった切れば、それぞれが勝手に育つ、つまり挿し木で増やすことができるということがわかり、幾つかの幹に分けて水に付けておいたら、それぞれから根と芽が出てきた。
すごい生命力だ。
実際、その後もぶった切った幹から育った子供(?)も多くいて、嫁いだ子も多くいる。
これはドラセナという種類の観葉植物で、基本的には強い植物の様だ。ただし、ドラセナにはたくさんの種類があるようで、蝶と岩石には強い小生なのだが植物には疎いので、ドラセナのうちのどれなのか、実は今でもわかっていないのだ。
それはともかく、我が家の一員として十分な存在感を以って今でも部屋の一角を占めている。
「良く育っている」とか云われるのだが、実際は殆ど放任状態。土が乾いたら水をやる程度で、肥料も温度管理も何もしていない。その分たくましくなったと勝手に理解しているのだが、何とか生きながら得ているようだ。
考えてみれば、プラナリアの再生能力と共に大変興味深い自然の力だと思う。プラナリアにもクローンを作り出す能力があるそうだが、ドラセナの場合は再生能力というより、まさしくクローンだろう。つまり挿し木によって育った子は子供というより自分自身の分身なわけだ。
ことし、また幹をぶった切って水につけておいたところ、水に浸している方が膨らみ、写真の様に上の方から再び芽が出てきた。
このクローン生成メカニズムは解明されているのだろうか?
身近なところに不思議なことがたくさんある。
