地図の見方  - 視点を変えると見えてくる世界 | プロムナード

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普段、見慣れている地図も、あれこれひっくり返してみると、

これまで見えなかったものが見えてくる。


物理的な位置関係はもちろん、現在の日本列島やそこに帰属している島々の位置を俯瞰してみると、政治的、或いは経済的な事情や思惑といった奥深い事柄までが見え隠れする。

自分のいる位置から目線の方向に地図を回転させてみるとという行為、実はカーナビで誰しも経験がある行動なのだが、日本列島そのもの、更にアジア全体といった規模で地図をぐるぐる回すという行為は、意外としていないかもしれない。

小生、昔から地図を眺めるのは好きで、学生の頃、アンケートなどの愛読書という項目に「地形図」と書いたりもしていた。実際、趣味の一つである洞窟探検も、実際に洞内を踏襲しながら平面図や断面図を作って報告書をまとめるということが大きなテーマの一つでもあったので、地図への思い入れは、また格別でもあった。そもそも洞窟を探し出す(通称、山狩りともいう)ためには、事前の地質調査が必要であり、実際の山狩りに行く前には調査探検対象地域の地質図を入手し、それらを拡大したり縮小して地形図に書き込んでは、仲間内であれこれと協議したものだった。

しかし、思い起こしてみると、小生等もあまり地図を回転させるということはしていなかった。もともと、地形図をみて付近の地形、特に山の形を想像するという訓練はしていたので、湧水の流れに伴って地図をぐるぐる回転させてみれば見える山の形も変わってくるために、洞窟を胚胎している「アヤシイ」地域が見えるようになっていた可能性もあったかもしれない。

とにかく、まずは地図を回してみよう。

アジア諸国から見る沖縄

上の図は、通常の地図をひっくり返し、沖縄を中心としてアジア諸国との位置を俯瞰してみたものだが、こうやって見てみると、沖縄が位置する場所の重要性が痛切に理解できる。

また、アジア諸国から見た場合、日本の位置を大地震の津波防波堤とみているとか、逆に大洋に出る場合のウザイ位置にいるとみているとか、そんなことも推測できる。

しかし、先の沖縄の位置を見ると、そういう次元の話を超えて、東アジアの中心としてのHUB的な役割を担える大変重要な場所にいることが理解できよう。グローバルな視点に立ってアジアを活性化させることを鑑みると、今の沖縄に対する政策はあまりにもお粗末な気がする。

とにかく地図を回転させながら世界を見ることは意義深いと思う。例え回転させなくても、どこを中心として見るかによって、地図は大きく様変わりする。アメリカを中心と考えれば、日本はFar East、つまり東の端っこにいる小さな島国なわけだし、四の五の言おうが、それは事実だ。つまり、話の中心をどこに置くかによって地図の描き方や見方は大きく異なってくる。聞いた話ではあるが、米軍関係者は東アジアの地図を描かせると、沖縄を四国よりも大きく描くらしい。

我々、日本地図は見慣れている。当たり前だ。しかし、それを回転させてみたり、或いは視点を少しずらして客観的に日本を眺めて見れば、隣国が日本をどう見ているのかについて見えてくる。隣国と協調しあう上で、それを認識することは大変大きな意義があると考える。

相手の立場に於いて自分がどう見えているのか、それを俯瞰的あるいは鳥瞰的に眺めることは極めて大切だ。

本当の意味でのグローバル化はそこから生まれる。