海外からたくさんの方々が日本国内製造品を調達するために来日している。なぜなら、品質のよい製品が欲しいからです。一方、日本人は、原産国を問わず血眼になって激安品調達のために奔走している。そして、こともあろうに粗悪品をつかまされれば「騙された」とばかりに吼えまくる。
激安品を買った人に聞きたい。そういうリスクを覚悟で激安品を買ったんじゃないの?
日本国内製造品は確かに高品質だ。スマホから煙が出たりテレビが爆発したりしない。そういう事件、海外では実際にあったことです。だから海外からの客人はそういう危険を避けるために、わざわざ、しかも高価な日本製品を買いにくる。何故なら、実際に苦い経験をしたか、見てきたからだ。
そういえば、小生、近隣諸国だけじゃなく米国でも結構ビックリするほど当たり前のことが出来ていなくて、憤慨したことが何度もある。ホテルもレンタカーもしかり。しかし、今は、安いところだったから当たり前だったのだ、と理解している。その後レンタカーは必ず日本車を借りる様にしているし、ホテルも気心知れたオーナーがいるホテルを定宿としている。これも、ある意味ノウハウだ。
先日、小生の仕事仲間が米国からの客人の依頼で、客先同行訪問の後、秋葉原へお連れした。その時、その客人の取った行動は、Made-in-Japanと書かれたBD-RのDiscを買いまくったということだったそうだ。いわく、「友人からも頼まれている」。
彼等が日本製品に期待することは、当たり前のことだが、「ちゃんと動くこと」と「壊れないこと」です。
BD-Rなど、要はエラーを起こさずに書き込めて、書かれたデータが保持できればよいのだ。それ以上での機能は求められていない。日本製品にはそれができるはずなのだが、肝心の日本人は安ければ良いという価値観で走り回る。
そういう激安嗜好に走る日本人に対して答えを用意するとすれば、いまや2つしかない。
1)高付加価値と称し、一生に一度も使わない機能を「てんこ盛り」して価格を見え難くすること。
とはいえ、高付加価値だから値段が高くてもよいというわけにはいかないために、おのずから高付加価値/低品質への道を歩むことになる。多くの日本人は、高機能のものは高品質であると既に勘違いし始めている。この二つは全く別なはず。
2)品質を落としてでも激安に対応すること。
実は、百戦錬磨である海外からの客人はこういう浅はかな作戦をきっちりと見抜いている。だから、「最低限必要な機能がきちんと動き、ずっと壊れないもの」を求める。
こうした中、日本の製造業は瀕死の状態にあり、生き残るための手段として、お家芸である高品質を捨てることも覚悟し始めているかもしれない。そうなったら、日本品質という言葉は近い将来に伝説化してしまう。。。
低消費電力と小型軽量化。そして長期に渡って故障しないこと。
これが備われば、売れないわけが無い。
しかし、今日、「日本企業、生き残りのために日本市場から撤退」そんな新聞見出しが見え隠れし始めた。
こういう状態を阻止するために何をすればいいのか。一つ一つの企業に対して、高品質のものを作り続けなさいといったって、言うことなんか聞くわけが無い。売れなかった時のリスクは誰がとるんですか、と。
日本では風が止まって久しい。だから、たくさんの船が漂流してしまっている。
今、政治が行うべきことは、風を起こすことだ。
ひとたび風が吹けば、すべての船は同じ方向に舵を取ります。一つ一つの船に舵の方向を指示する必要など無い。風も起こさずに税金を取ろうなんて政治のすることじゃない。
昔から、風が吹けば桶屋が儲かると言う言葉があるが、政治やっている人たちには、風が吹けば「黙っていても」税収が上がるということを分かって欲しいです。
