ツイッターにその時の思いはまるごと書いたけども一応こちらにもまとめて残しておく。
まだ序盤なので曲はできる限り伏せる。
ユニコーンを最後に見たのはヨッチの「きよっちこの夜」の次の日の「RADIOCRAZY」か。
（＊両方日記書いてやめてしまってる）
つまり2019年12月末、コロナが始まる前、もう遠い昔のようで。
本来であれば阿部ソロ文翔館や「新館さんいらっしゃい」の山形イベントもあったはずなのに、
世の中の動きが停止してしまった。
こんなに世の中が辛い人だらけの中、在宅ワークで一人暮らしと感染リスクが低い生活で、
かつ、感染した場合に他に感染させるルートがほぼなく、職域接種も最速で終わったゆえ、
人と会わない以外はほとんどコロナ前と同じ生活で、マイファスのライブにも複数回行く等、
多分ツイッターにいる人と比較するまでもなく、自分は恐ろしく普通の生活をしている。
ただ、自分の仕事の内容的に人が動かないと利益が発生しない故、役職者はかなりいなくなった。
毎月存在した社内飲み会はコロナ発生から1年半一度も開催されていない。
友人との集まりはほぼ消滅し、約半年前に静かにケーキを食べたのが最後になる。
帰阪のたびに飲んでいた医療従事者の友人は全く外に出られなくなった。
換気が心配ゆえ高速バスには乗らなくなった。
明らかな変化と今後の不安だけはひたすら募っている。
最近顕著だが、ミュージシャンが偉そうに政府に文句言ったくせに泥酔パーティを開催してたり、
五輪反対しながらフジ有観客について意味不明な言い訳した挙句実は政府の補助金もらっていたり、
アーティストやエンタメ業界に対する見方が少し変わってしまった。
「ああ、命そのものに比べると、エンタメは生活必需品ではないなあ…
エンタメ目指す人は人材不足の業界に行けばいいのに・・・昔のもので十分だ。」と感じさえした。
そんな生活の中でユニコーンは映像を提供してくれて、上記のような荒んだ心を癒してくれたが、
とにかく彼らの活動を画面越しに見るたびに「ああ、早く新しい音を浴びたい・・・」と願った。
そんな中でいち早く森家の三男おとおとくん（マイファス）が近所で複数回ライブをやってくれたので、
人間とは不思議なことに、単純接触が容易にできるものにわくわくしてしまうのだ。
ユニコーンが活動しないのがこのまま続いたら俺の財布は森家にどんどん吸い取られていくぞ、と。
しかしついに阿部の横浜そして文翔館が開催され（＊素晴らしすぎて文字化できず）、
オサーンたちが動くことが発表されると、僕のクレカはいきなり燃えて溶けるわ焦げるわ活火山。
アルバムのあまりのクオリティの高さにショック死した後奇跡の復活キリストはんもびっくり。
特に阿部、いやもともとあべ信者ですけど、阿部作品が良すぎてライブへの期待値がやる前からMAX。
いやまじで今回はテーマを決めたことで各自の雰囲気が統一されたのと、
あと同じテーマで作ったことで楽曲のレベル、というか、その人が何を見ているのかが見えて、
やはり自分はあべの世界が好きだなあ、と再確認できた。
ということで松戸。
ツイッターでノーマスクテロする奴が参戦宣言していたことと、座席の左右は空いてないとのことで、
N95相当であるDS2マスクと、おまじないレベルではあるが花粉粉塵防止メガネで向かう。
とにかくマスクの密封性が高いので少し動くと結構苦しいが安全第一なので頑張る。
もともと松戸は初日故倍率高いから最初から買わずに諦めてたのを譲っていただいたのだが、
1FのPAそばというなかなか素晴らしい場所で本当にありがたい・・・
で開幕したんだが、本当に素晴らしくてね・・・
自分はリアル友人なりツイッターなりの中で一番「これまで」に近い生活とエンタメを享受出来てるけど、
あべと民生のハモリを聞いた瞬間に涙が出てきたのよ・・・
メガネしてること忘れてて無意識に手が目のとこに動いてしまった。
涙と衝撃は想定以上でそこまで感情が揺れたことにびっくりした。
確かにおとおとくんのライブでも久々に見たときちょっと涙は出たけど、
今回の涙の質は完全に別で、久々に彼らの音が聴けた単純な喜びというより、
自分の肉体がずっと不足していた必須の栄養をやっと得られた、
生命に直結する欲求を満たせたことへの、安堵に満ちた歓喜だった。
エンタメ、というか、ユニコーンは要で急だ、あべたみの音の重なりは必要不可欠だ、と思い出した。
メンバーは初日で久々の有観客ライブで色々考えながらのはずなのに完璧に仕上がってて、
いきなり涙してもーたが、前半戦はノリが良くひたすら観客が楽しくなる構成で、顔の筋肉が痛かった。
それ以上に奥田さんが女子高生のようにきゃぴきゃぴしててツッコミを入れたくなるほどだったんだが、
中盤戦、つまりここから楽しさを表現してたところから本気をみせてやるよ！と、
あの奥田さん曲が出てきてじんわりとした後、あべの、えびちゃん曰く
「この世にもっと出さなきゃいけない曲」が出てきたわけで・・・
ちょっとこの曲本当に素晴らしいのですが、これ前作「100W」の「４EAE」の主人公の曲なのかと思ったり、
もしかすると今回のキャラクターのロケローさんかローラちゃんの人生に関わる曲なのか、と思ったり、
CDで聞いた瞬間からあべのエモが音の一つ一つに行き渡っていて、
聴くたびに脳内に光の粒子が満ち溢れるようなエモ曲なんだが、
実際に彼らが演奏しているのを目の当たりにすると、あべのエモが静寂から慟哭に移ると、
奥田さんのギターにまで及んでいるのか、奥田さんが自身のエモを憑依させているのかわからないが、
そこに現れた世界観には強烈な切迫感、そして感触があった。
永遠に失ってしまった愛しい者へ伝えきれなかった愛や、
最早つかむことができぬと知っているその人の手を未だ探し求めてしまう苦痛、
その他言葉にすることができないすべての思いが音となって会場を満たして、
呼吸が苦しいのはマスクのせいか、ここにあるエモの鋭く深い強さと絶望的な美しさに、
我々の肉体も精神も耐えきれないゆえなのか、
とにかく再始動の時のRRINDを初めて喰らった時のあの衝動を思い出した。
ああ、そうだ、ここ最近忘れていたけど、そうだ、
あべは届かぬ苦しい思い、それでも手を伸ばす悲しみそして美しさを描かせると絶対勝つのだ・・・
それは想像で書き上げたものかもしれないが、完全に本当に存在する誰かの生きた人生なのだ…
この曲に圧倒されて呆然としているのもつかの間、今回のキラーチューンが始まった・・・！
いやほんと心臓に悪いこの3曲の並び・・・！
最初のMCで「ピアノの台が低いｗｗｗｗ」と笑ってた奥田さん、これあんたのためやんｗｗｗｗ
なんだろう、この曲をあげた理由で、最初キーが合わないから、とか言ってたらどんどん発言変えてて、
結局真相はあべのために書いたんじゃねーか！とばれたが、その後自作MADを送り付けるとかいう、
運営が目をつけなきゃならないやべえヲタクみたいなことまでしてたのを自分でばらしてたがｗｗｗｗ
さっきのエモの世界の支配者から50年代のスーパースターに変身してて、
ああ、そら奥田さんも夢中になるよねここまで完璧な身のこなし・・・と圧倒的に納得しながら
なんだよあの後半戦ｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ここについては本当に見て！聞いて！すごいから！今からなら配信間に合うから買って！
奥田民生が完全に女子高生状態！はしゃぎ過ぎ！楽しみ過ぎ！喜び過ぎ！
ヲタクが夢をかなえている状態というか、ここほんま見てて声抑えるの大変やってんから！
ともかくこの、奥田さんとあべのメインディッシュ的な曲の連続、ここほんますごい！
そしてあの盆と正月とクリスマスとハロウィンとリオのカーニバルとローマ法王の演説と
アメリカ大統領選挙が一緒に来たような大騒ぎ…
奥田民生は仙人系男子とか言ってる奴は全員この女子高生っぷりを、バカップルぷりをミレー！
他にもかずしの顔の良さとか幸一さんの素敵さとか、
あほなMCとか謎のグッズとか書きたいこといっぱいあるけど、
久々のあの曲とあの曲の復活がかなりキーになっていると思った。
今回のロックンロールをテーマにしたことが基になって思い出して引っ張ってきたのだろうけど、
あの不遇の、しかし美しい意志を持った名曲が最後に出てきて、
この時代から失われつつありながら彼らがその意義を信じ伝えていかねばならぬ、という
巨大な思いを歌に載せて波動となって自分の中のもやもやをふっ飛ばしていくのを体感した。
自分はワンオクもマイファスも大好きだけど、彼ら、というか森兄弟が更なる上を目指すという目的のため、
今の時代にマッチさせるように自分の良いところを捨てていくのを見てるゆえ余計に、
この頑固で頭の硬い、それでも進化を続けるユニコーンに愛おしさを感じてるのだなあ、と。
とにかく今回、ユニコーンのことがもちろんもともと好きなのはわかってたけど、
それは彼らが自分の人生を左右したこともあったほどゆえ余計だけど、
精神の奥底から好きだし、そして未だにかっこいいバンドなんだなあ、ということを再認識できた。
ロックンロールはこの時代に即した音楽ではないかもしれないけども
本当にいいバンドだからもっと売れるべきだし、
彼らの良さがわからない人の方がおかしい！と真剣に言い切れる。
とにかくコストがめちゃくちゃ高い割に収益のそれほどないバンドかもしれないけど、
ソニーさんこのオサーンたちをよろしくお願いします・・・
そしてLiSA様鬼滅の刃様ソニーで稼いでくれてありがとう・・・
あなた方の収益がオサーンを支えてくれてます！また大ヒットをよろしくお願いしますwww