7/14 ユニコーン&フジファブリック フジフレンドパーク(ネタバレあり) | とらんぬのブログ

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ユニコーンファとしては今年の幕開けです。

あけましておめでとうございます!


フジファブリックが自分たちの大好きなアーティストを呼ぶ対バンライブ。

東京の最終公演ゲストが発表前にJ-WAVEのユニコーン出演が決まり、

「日程的にこれユニコーンがゲストなのでは・・・」という妙な直感が働き、

フジはまあまあ好きだったので、もしユニコーンゲストでなくてもいいか、との勢いで

少し早目の先行でチケットを買ってしまう。

直観力に従った数か月前の自分をほんとに褒めてあげたいw

 

一応フジロックもあるので、そこそこ隠そうとしたが

やはりネタバレだらけなのでお気をつけください。

 

フジファブリックがゲストを迎えてワイワイする、ばちばちではなくゆるゆるした対バン。

フジのメンバーの雰囲気もあってか、マカロンが似合いそうなふんわり女子や、

下北沢の謎のお店で小物探してそうなアート系が多い感じがした。

とにかくいつもユニコーンのライブでのファン層と違う。若い。かわいい。

グッズ列に並びながら汗で顔が溶けてるクリーチャーの俺w辛いw

とにもかくにもグッズを買ってライブまでワクワク待つ。

フジがユニコーンを信奉していたという事情もあり、

ユニコーンとフジのファン層は微妙にかぶるらしい。

いつもは若者中心のフェスで冷遇される我々ユニコーンファンにも温かい環境…

 

まず最初に登場する今年初のオサーン。どんなセトリが出てくるか全く不明すぎて興奮。

おおあけましておめでとう!今年が明けた!

きゃあああ川西さんSUTEKI!てかえびちゃんがほぼ成田凌!

多分フジファンのお嬢さんたちにとってもそこそこ目に優しいバンドだよw

てか楽器配置!これまでどんどん奥田さんがキーボードブースに近くなっていって

今後どうなるか心配していたら左右に離れた!

そして川西さんが今までちょっと高い位置にいたのが地上へ!

ほへえ!不思議な配置やね!

 

最初にFSM、スターな男、と新旧の有名曲からスタート。

セトリは初心者に優しく勤労以降のファンに嬉しく常連も納得な内容。

よくこのセトリ捻り出した!とまじで唸った。

そして奥田さんの声の調子が絶好調すぎて地球震え放題。声の妖怪。声のゴジラ。

あと川西さんがずっと私を見てたSUTEKI★

(真顔。多分周囲150mの女全員が思ってたと思うが。)

 

個人的には初心者に優しくない、新曲だらけのセトリを繰り出されるのが好きだが、

ライブの意味合いがこの5、6年で大きく変わり、

かつて考えていた現代の村祭り化が急速に進み、

音楽を個人の中で染み込ませて堪能する楽しみ方より現状、

誰もが知っている曲で皆で時間や喜びを共有する、ということが必須となった。

言い方は悪いが最も現代フェスを下品な、オブラート包んで言えば

露骨な形で表現しているRIJのようなフェスでは、

大迷惑と服部と素晴らしい日々とメイビーブルーとヒゲとボインとwao!とかが複数必須となる。

いわゆるヒット曲のないユニコーンはこれでセトリがほぼ決まってしまうし、

それであれば精神的に常連である自分も拒否したくなるが、フェスは今や村祭りで、

参加することは今後の自信が開催する春や秋の収穫の売り上げに影響するのだ。

客の満足とミュージシャンの欲求で、どこかで絶妙な妥協点のセトリを見つける巧妙さが

現状のフェスをうまくやり抜くポイントとなったが、

見事に今回やってのけたよユニコーン!

 

そんなことを思っていると、ええええええ!おかしな2人やんけ!

新旧のファン、特に勤労以降のファンにとっては、待ち望まれた曲が復活!

多分フジファンのお嬢さんたちでも知ってる曲の一つかと思うが、

「どぅっどぅっどぅっどぅっどぅっ」の間奏を声出してやり始める阿部民wwwwww

お前ら演奏以上にこれやりたかっただけやろw

最近のこの2人のバカップル傾向は目に余るものがあるが、かわいいからいいぞもっとやれw

 

で、その次は××で、上記の現代フェスへの対応によく頑張った、と思いつつも、

ちょっと旧曲の割合が多すぎるかなあ、今の彼らを表現する曲が欲しいかもなあ、と戸惑っていた。

で××の最中に川西さんの手首のバンドを直してあげたい〜とか思ってたら、

まさかまさかのデジタルスープ復活!きゃあああああああああ!

あまりに興奮して、横にいたツイッターのお知り合いさんをひたすら叩きまくるw

「Z」のシングルかつあまりの名曲にもかかわらず、

一撃必殺曲ライジングボールの陰に隠れた地味さゆえ、もう二度と演奏されぬと信じきっていたのに!

最近の高橋一生のCUTのインタビューで、デジタルスープに救われた、という話が載っていて、

「おお、デジスーを全力で守る同志だったのか高橋一生!」と勝手に仲間にしてたんだが、

一生さん!デジスーがセトリ復活ですよ!

呼吸の仕方を忘れたまま陶酔していた。

 

あとあと思ったんだが、今回のフジ対バンに当たって、シングル化されたものを優先したのもあるが、

デジスーの曲の持つメッセージ性がこれまでのフジ、そして今のフジの進む道を表現いるようで、

まあ自分がこの曲に過剰な深い思いを抱いているせいもあるけど、

フジの生き様を表すようなデジスーが選ばれたのも運命的であるなあ。

 

そしてついに阿部登場!

よく見えなかったが奥田さんが「靴にやる気が…」と言っており、ビーチサンダル履いているんだが、

なんと阿部、こけたwいやリアルに笑えない…

何事もなかったように演奏を始めようとしたが

奥田さんもちょっと「一歩間違えれば…」とちょっと真剣な声になってたほどなので

阿部まじで気をつけろよ…

でTEPPANKINGとboysandgirlsと、アゲアゲ系の阿部曲の新しいものでまとめてきた。

やはり魅せ方がうまいわなあこの人。

カールコードでつながっているため前に出られない奥田さんまじで犬でおもろいw

 

で大迷惑で盛り上げたあと新曲OMRがあああああああああ

のおおおおおおおおおおおおおおおおおお

あああああああああああああ

 

↑は別に寝ぼけて打ち込んだのではなく、俺の脳内まじこんな感じになった。

月面着陸成功。古代文明の発見。信長の天下統一。羽生選手4回転半成功。

スターバックス鳥取に開店。プーチン来日して奥多摩で上半身裸で狩り。

強すぎる衝撃。僕の完全感覚DREAM実現。

いやもうおかしいよ阿部民のユニゾン。

耳の中にワンダーランド。三半規管が性感帯。

明らかに一つの声が二つに分かれ、分かれているのに離れておらず、

それぞれの声が自由に飛翔してそしてまた一つに戻り空間を踊る。

歌っているというより踊っている。互いがそこにいる喜びを味わっている。

そして我々はあの配置の意味がわかった。

互いの喜びを確認しながら歌えるからだ。

 

かくして、圧倒的な多幸感を振りまいて、ユニコーンのステージ終了。

ヤヴァイ!オサーンを呼んでくれてフジファブリックありがとう!

 

そして次はフジ。すごく久々だったが、正直すっげえ良かった。

ワンマンに行きたくなったレベル。

一番驚いたのは、総くんが本当に良いボーカリストになってたこと。

フロントに立つことになってしばらくしてもあのたどたどしく、

まだ初々しかった総くんが、自信満々に歌い上げていた。

成長型ポケモンだわ総くん。

ただあの、総くんのにこっとした笑顔はいろいろな意味であかん!

そしてそれに拍車をかけるポンコツなMC、(「聞いてください、東京…なんでだあああ!w)

その反面ハードに演奏しまくるギタリスト魂とのギャップ…あかんやつや!

 

フジの曲はノリも良く激しさもあり、しっとりしたものもあって、

フェス受けも良い上に、家やスマホでじっくり聞いても染みる。

フジは男子にこそ聞かせたい、とすっごい思ったんだよ今回。

しかしあの無防備な笑顔はサブカル女子が勘違いするやつやん!

ほぼ9割が女子だったが、多分ユニコーンの初期と同じ割合かもしれん。

これさらに女子に発見されて男子がフジのライブに行きにくくなってしまうやつや!

とりあえずフジはもう高原とか海辺とかでアンニュイなアー写撮っちゃダメ!

サブカル女子にさらに発見される前に、色々間違ったメタラーみたいな格好して

生肉をライブ中に食いあらすパフォーマンスとかして女子をドン引きさせるのだ!

ユニコーン先輩はそういうの得意だぜw

男子!もっとフジのライブ行こうぜ!

 

で、ユニコーンのカバーで与える男をやってくれたので、

(なんと本当に下心がなく健康的ながら全女子がきゃっとなる与える男なんだ!)

アンコールのコラボはないと思ったら、おお全機材集結!

なにこのぷりきゅあおーるすたーず!

 

で、総くんがユニコーンを呼んでくれる前にすごくいい話をしているんだが、

下手から聞こえてくるユニコーンの笑い声wwwwwwコラオサーンwwwwww

すいませんフジファンの皆様…

怪我した阿部が甲殻類に支えられながら入場する茶番もすいませんw

 

で、もっとすいません。下ネタはユニコーンの、というか

阿部民のちょっとした伝統芸能だけど間に受けないで!

「ショルキーをち●こに光らせろ」とか聞かなくていいからねw

いや、光らせたらそれはそれでおもろいw

 

で、wao!を全員で演奏!かわいいよユニコーンかわいいよフジファブリック!

阿部も(怪我の影響なくw)絶好調だが、総くんが意外と曲に合ってるし

ダイちゃんも楽しくて加藤さんも優しそうで良い!

 

でコラボは更に虹でも!

阿部とダイちゃんがキーボードに移動し、その時ピックをプレゼントしてたんだが

ダイちゃんがカブトムシもらった小学生のようで純粋で良い。

そのピュアさゆえに奥田さんの「阿部はこけたんだから期待している」に応えるというw

世間ではこれをパワハラと言いますw

そしてキーボードブースに並ぶ2人を総くんは楽しそうに見てたのに

「気持ち悪いですね」と言う奥田さん…あんたブースに入った挙句密着しとるやろw

世間ではそれを嫉妬と言いますw

最後はどんどんソロ回ししていくんだが、ユニコーンが演奏し歌うと、

ちゃんとユニコーンの音になる不思議ながら当然の技術力!

テッシーのギターソロが唸る唸る!フロアが大熱狂!

いやあ、この2バンドを女性のものにしておくのが本当に惜しいし、東京のみなのももったいない!

この2バンドでツアーしたほうがいいよ絶対!親和性と神話性がある!

ソニーさんおねがいしまあう!

 

で、宴は終わりを迎え、最後に阿部と総くんが抱擁をした。

そこには代えがたき感動があった。
もちろんそれは互いのライブの素晴らしさを労い合うという、

ロッケンローラー同士であれば非常に普通の意味を込めての行為だと思うが、

阿部と総くんの抱擁は、あの2時間半の世界だけでなく、

彼らの数奇な運命の何もかもの結実を互いに共有した瞬間だったとあとから思うのだ。

 

この二人は本来、自分が賞賛も批判もすべて受け止める中心人物となるとは考えることなく、

ひたすら中心にあるものとともに奏でてともに笑っていくと信じていたはずだった。

突然、手を握っていた大切なものが理由もわからず離れていって、

自らはすべてのスポットライトの焼け焦げてしまうほどの熱を直撃する場所に据えられた。

失われてもなおそこにあるはずの大切なものを守るために、

あらゆるものから不必要に切り付けられ、無意味に削がれながら、

気を抜けば見えなくなってしまいそうな意義を、

握りしめているだけで壊れそうなあらゆる生を、死守することになった。

大切な誰かのために真ん中に立ち音楽の世界を創り続けるという、

強烈に苦しい長い年月を比類なき崇高な精神で歩んだ。

それでも立ち上がって、大切な人を、大切なバンドを守り続けてきた。

 

この二人が特別にそんな話をしたとは思えないが、

あの抱擁は阿部と総くんの互いの感謝の気持ちが現出された行為であろうが、

何かを、誰かを守るために戦火を潜り抜けてきた『同志』だということを、

直感的に感じていたのではなかろうか。

そしてその守り抜いたもの、守り続けているその人たちが皆ステージの上で微笑んでいる。

それは形あるものもあれば、形無きものも、形自体は無い人もいる。

しかし間違いなくそのステージ上にいる。

 

デジタルスープがセトリに選ばれた理由は、シングルになった曲を中心に組んだこと以上に、

曲に込められた力、自らの手で沈み消えゆくものを掬い上げて永遠を獲得するという、

彼ら2人に、2バンドに共通する、戦いのエモがあったからではなかろうか。

失われた唯一無二の何かを、消えぬよう全力で請い求め、

その思いの強さゆえに高次元のどこかで「出会う」ことから、

その意義深い存在は失われてなどおらず、絶対に守り抜くために戦いを挑む、

行動のエモへと踏み出した復活後のユニコーンの成長を象徴するデジスーは

居なくなったと言われる志村くんはいつも在ることを証明し続けるフジの精神に

強く共鳴する曲だと思ったのだ。

だから選ばれたかどうかはわからないが、この曲の持つ強さ、

真実に歩む強さを持つこの2バンドが集結したこの夜はエレクトリカルパレード5000回レベルだ!

 

なおその、絶対に守り抜く為かどうかは知らんが、

ずっと互いの手を握ったままの阿部と奥田さんを誰か止めろw

 

とにかくすべての人が幸せになるライブだった!

生きててくれてありがとうユニコーン!呼んでくれてありがとうフジファブリック!