J-WAVE LIVE 2018 7/15 | とらんぬのブログ

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肉を食え!!たまにエモ!人生はロックと快便!

昨日の熱狂も冷め止まない状況で、ぼくん家の近所で開かれる夢の室内型フェス。

当日の温度が37度、外でやったら死ぬレベルだが、室内っていいね!

まだあの幻想から抜け出せぬままの自分の脳内、なんとかやりくりしながら入場。

とりあえず前座は個人的に微妙すぎたので感想は省略。

てか去年て14時半くらいにやって15時から本編スタートだったけど、今回は前座が15時から。

なんか方針変わったの?言っておいてくれたら15時ギリギリに来たんだが、

フェス主催者が「新しい音楽との出会い」とか言って、

本編スタートと思って入場したお客に前座を無理やり聞かせたのならちょっとそれは違うだろう…と。

 

まあともかく、本編の感想。

●レキシ

西郷どんの衣装で犬の人形を抱えて登場w曲はまんまバンヘイレンのジャンプやねw

そして間奏で「俺は犬を愛でる!」とぬいぐるみ頬擦りw

カマタリではイルカが飛んでくるんだが、ぼくもイルカに触れたものの、

横か後ろの人の爪が手首に刺さって負傷wクソ痛いw

そしてイルカウザいとか書いちゃダメらしいがとりあえず書いておく。イルカうぜえwwww

池ちゃんは西郷どんヅラの上にアフロかぶったが暑いからやめるwwww

そしてお約束の縄文土器弥生土器どちらが良いかを考える歌w

稲穂をリレーでつないでいきたいと言ったり次が大橋トリオとばらしてしまったり

「この稲穂をどうすりゃいいの」みたいな歌詞で大迷惑の替え歌が歌われたりwww

毎回思うが、池ちゃんもアーティストとして新曲を知ってもらいたいだろうけど、

「狩りから稲作へ」がフェスアンセムレベルになり、もはや『自分のものではない』ことを受け入れ、

切ることがもはや無理になってしまったことを逆手に楽しんでるんだろうなあ。

もはや一種の伝統芸能で、なんつーか、国から報奨金出てもいいレベルやね。

 

●大橋トリオ

やはり腹抱えて笑ったレキシの空気はどこへやら・・・

滝のそば、森の広場、夢の奥。

脳内だけでなく身体もともに別世界へ移動してしまったかのよう。

横浜アリーナの椅子のはずなのに、森の切り株に腰かけて音を堪能していた。

一曲もわからんかったけどすごい良かった。落ち着いて暗めなのに木漏れ日のような声。

池ちゃんから受け取ったのか、せごどんの犬がいて、しっとりした曲中に起こる笑いw

しかしながらしっかり作り込まれた世界観に誘われて夢の奥に入っていくのが心地よかった。

下手のちょいぷに体型のスタッフさんがずっとノリノリで、

本当に大橋トリオ好きなんだろうなあ、とほっこりした。

ユニコーンにも名物スタッフ的な、メンバーレベルに欠かせない人が何名かいるけど、

その人もそんな感じなのかもなあ。

 

●ハナレグミ

声がむちゃくちゃ優しい。大橋トリオもだけど、声からマイナスイオン発生しまくり。

代えの利かない人間版ストラディバリウス。柔らかいのに高尚で表情豊かな声。

大橋トリオの時のようにゆったり椅子に腰かけて最初はじっくり聴いていたのだが、

途中でアップテンポになり、突然今夜はブギーバックのラップがはさまれたり、

手拍子でガンガンに客を煽り、春の高原にピクニックに来てたらいつのまにかビーチにてパラダイス。

最終的にはほとんどの客が立ち上がっていた。

是非野外でも見てみたい。

 

●スキマスイッチ

ここから3組の誰かがトリだと予測してたが、まずはスキマ登場。

二人で出せる音出してると思ったたら結構大所帯バンドなのね。

全力少年のイメージが強いから明るい曲が多めと思ったら、

大人になると埋めれてくる特有の闇とかも抱えてそうで、実は重い部分もあるんだなあ。

あとアリーナを練り歩いたり、かなり激しめに観客を煽ったり、

アリーナでの観客の扱いを熟知してるなあと。

 

●平井堅

グランドピアノ等の楽器配置を見た瞬間、これでユニコーンはトリと決定したわけである。

「ユニコーンがトリ!!!!!!!」

という自分の興奮を、一瞬で静まらせる平井堅の世界観の強力なことこの上なし。

これまでの4組が結構大所帯な構成の中、たった3人の構成なのに、世界観は巨大なのだ。

そして先ほどまでのアーティストの声質もものすごく良かったのにもかかわらず、

平井堅の声の広がり、深さ、ドラマ性、情感・・・それらの総重量は計り知れない。

そしてシルキーボイスとはよく言われるが、口から絹糸出てる。

この世の中の絹織物が蚕ではなくすべて平井堅の口から産出されてると言われても絶対信じる。

少なくとも蚕に平井堅の声聞かせて育てたほうが良いレベル。

最後はアカペラと手拍子でとてつもない存在感。最強すぎる。

てか、闇が深い。

何とか救ってあげたいが、、彼の世間における知名度や、真実に生きることによる影響、

それを色々理解して考えて、何も言わずに閉じこもっているんだろう。

常にその闇を照らす光は宇宙のはるかかなた、とにかく遠く、闇は毎年深まっていく。

この世の居心地の悪さ、居場所のなさに何とか順応できるよう必死に嘘をついて、

それでも抑えきれない衝動を歌にして精神の平静を保っているギリギリの苦痛が声全体を満たす。

精神の違和感、真実に生きられない苦痛、はみ出して生きざるを得ない今を

最高の武器である声で表現しながら、でもそっとしておいてほしい、でも気付いてほしい、と

どうにもならないアンビバレンスに揺れている。苦しい。

おそらく本当の理想は、世間における『マイノリティ』の受容や解放活動なんかではなく、

シンプルに好きな人を思い、愛を交わすことが自然とされる世界なんだろうなあ・・・

ただこの居心地の悪さ、真実に生きられない孤独の苦痛こそが

彼の創作の源泉の一つなのも本当でなかなかうまくいかないのでござる・・・

とりあえず鎮静剤+ワイン3本はだめw

 

●ユニコーン

始まるまでは「平井堅もユニコーン見たら、少しは苦しみから逃れられるかなあ」程度だったんだが、

オチを先に書くと、それこそ平井堅が理想としている世界があった。

 

とにかく前日の奇跡の対バンライブがまだ沁み込んでいないで空中を漂ってるが、

「阿部、お願いだからスニーカーで来いよ・・・サンダルはやめろ・・・」と思い、

ちゃんと靴を履いていたようで安心w

 

良く考えると今回のメンツで、メンバーだけで全曲演奏するというのはユニコーンのみなのね。

スーパー技巧のバックバンドがメインを盛り上げるため複雑な練習と即興を見事に奏でてきた布陣から

楽器に自分自身の色を投影して、ボーカルと同じレベルで楽器が主張するユニコーンの演奏スタイル。

とにかくよく言われる、ドラムが良い意味でやかましく強力ってのが凄くわかった。そして川西さんSUTEKI。

そしてなんつーか、沁み入るような柔らかいボーカル陣の中で唯一のパワーボーカル。

奥田民生の声は優しさから怒りまで、あらゆる世界に合わせて構築できる七色の声だと思うが、

今回のセトリは基本的にノリの良さ、力強さ、空間的な高さで魅せる曲を中心にしていると思う。

そしてソロボーカリストの中、唯一無二の武器であるハモリとユニゾン。

阿部と民生の声の相性の良さと表現するだけでは正確ではない、

僅かな可能性しかない中で巡り合った奇跡的な運命について、半分以上の観客は知らないだろう。

しかし「これは一人の人間ではなかろうか」と脳内が混乱するような、

彼らの声が、声以外の何かが曲に乗せて重なり歩んでいく光景に気付いた人もいたと思う。

アリーナに鳴り響くハモリとユニゾンを聞きながら、ああ、ユニコーンはもっと皆が知らねばならない、と

OMRの海に沈みながら宗教的な思いを更に深めていくのである。

もう自分で自分を狂ってると思うが、みんな何かに狂ってるから気にしないw

 

そういやMCで、奥田「1時間押しだって。理由わかる?」阿部「レキシでしょ」って言ってたが、

ちゃうで!前座のせいでレキシの始まり自体が40分押しやからねw

そして最初から大迷惑はセトリになかったらしいよw

てかこういうフェスだから切られると覚悟してた「デジタルスープ」がちゃんと演奏された!!!!!

嬉しすぎて「ああああああ」みたいな声を出してしまい、近くの平井堅ファンが多分ドン引きしてたw

すいませんwwwwwwwwwwwww

あと全然関係ないが、B&Gでやたらとシャツをはだけさせてチラリズムしてた阿部、わざとだろwwwww

この人天然なのに確信犯だよなwwwwwまあ奥田さんもだがwwwww

本物の天然はEBIちゃんのみだが本物の天然が一番たちが悪いwwww

 

あと民生さんが「言うことあるんじゃないの・・・?なんとかアリーナ」みたいなこと言って、

阿部「わりーな」というやり取りがあったが、これって多分、ユニコーンファンにはおなじみ、

『よしはるアリーナ』という言葉を言わせたかったんでは・・・

あと半分以上、おそらく70%が他のアーティストのファンのはずの会場で、

やたらとABEDONではなくヨッチと言いたがる奥田さん、

それは単なる阿部ファンのよくある言動ですwwwwwwwww

とりあえずスターな男の足ピアノは日本の残したい風景100選に選出されるべき(真顔)。

あとアリーナのライブらしく、クレーンカメラがあったんだけど、

それに顔面アップにしてもらって遊ぶ民生さんをガン無視する阿部にしょげる奥田さんが

なぜか可哀想でかわいかったww

あとカールコードの長さのせいで前に出られない動き、あれ腹立つwでもかわいいwでも腹立つw

 

でアンコール、最後は盛り上がろう!とWAO!で楽しく会場を扇動し多幸感で終わっていったわけだが、

事件は突然起こった。

演奏が終わり、阿部が、叫んだ。

 

阿部「愛してるぜ奥田民生!」

 

阿部が愛を叫ぶことは日常茶飯事ではある。しかしながらそれが客やメンバー全体ではなく、

個人名で叫ばれたことはこれまでなかったがため、本当に1秒無かったかもしれない、

「愛してるぜ奥田民生!」から「愛してるぜ手島いさむ!」が続くまでのほんの一瞬だが、

その言葉を、その愛を全身で受け止め、両手を挙げて喜びを表現する奥田さんを見た時、

僕の脳内は通常では到達不能な未確認の至福に満たされた。

そのあと阿部は「愛してるぜ堀内一史!」「愛してるぜ川西幸一!」と、

サクサクとメンバー紹介を兼ねた愛を叫んで行ったとき、いつもの博愛なのだなあ、と

ライブ終了後の通常の楽しさで拍手をしていたが、どこかで期待していたのだ。

 

~阿部の名を誰が叫ぶ?~

 

川西さんの名前まで阿部が叫び終わった時、川西さんがマイクに手をかけているのが見えた。

そうよね、阿部を呼ぶ役割はやはり川西さんがやる。バンドの父親だから。

(*なおユニコーンのライブでは民生が紹介をし、民生の名前を叫ぶ役割はなぜかテッシーが多い。)

後から聞いたが、川西さんは「愛してるぜ!」と叫んでいたそうだ。

しかし川西さんの声は全く聞こえなかったのだ。

 

奥田「愛してるぜヨッチ!」

 

9回2死2ストライクからのサヨナラホームラン。

 

そうだ、奥田さんは、歌うためだけでなく、愛を叫ぶために、大きな声で生まれたんだ。

 

僕の脳内に道頓堀が現れた。鳴り響くオマリーの六甲おろしと祝福の鐘。

ひたすら飛び込み抱きあう全ユニコーンファン。むせ返るほどの紙吹雪。

何度でも何度でも何度でも飛び込んでも足りない。

更に大きく響き渡るオマリーの六甲おろし。あふれかえる道頓堀川の愛の洪水。

 

もう何が起こったのか、明確にわかっているのにわからん!!!!!

とにかく僕はアザラシ化!!!!!!!!

ひたすら椅子を叩きまくり、オウッ!!オウッ!!と叫びまくるwwwwwwwwww

だって奥田さん、今までそんな露骨にわかりやすい言葉使ったことないじゃない!!!!!

でも多分、この時を逃すと一生叫ぶことなんてできない、と思って覚悟したのかもしれないし、

この勢いなら言える!!!とどさくさに紛れてでも言いたかったのかもしれないし、真相はわからんが、

なぜか思ったのは「良かったね民生!!!!やっと言えたね!!!!!」wwwww

 

かくして、人類の歴史に2018年7月15日は愛の日と記録された!!!!!!!!

 

ユニコーン優勝!!!!!!!!!!!

ユニコーンは愛のバンド!!!!!!!!!!

ありがとうJ-WAVE!!!!!!!!!