『Jun Sena Talk Live』感想 | 大海の一滴、ミルキーのささやき

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舞台・映画・小説の感想を自分勝手に書き綴る、きまぐれブログ。

ハナミズキが咲き誇る4月半ば、関西方面で行われた瀬奈じゅんさんのトークライブに参加しました。

少し髪が伸びた瀬奈さんは、モスグリーンのパリッとしたシャツを身に纏いシックな装い。
できればもう一度、ヘアドネーションにチャレンジしたいそうですよ。
(ヘアドネーションとは、病気等で髪を失った18歳以下の子どもたちに、無料でウィッグを提供する活動です。)
少し照れたような笑みを浮かべ、明るい話に終始しようとする瀬奈さんは、オレ様になったり自虐したり、サービス精神旺盛にトークを進めます。
それでも合間合間に真面目な顔を覗かせ、その場の空気を引き締めていましたよ。
とても充実した1時間半でした。

ママになったということで、テレビ出演や舞台の話と並行して、子育ての話もありました。
私が印象に残ったエピソードをいくつか紹介したいと思います。
完全なる意訳で、実際とは違っていることもありますので、ご了承下さい。

まずはファンからの質問コーナーより。
“子守唄は歌いますか?”とのナイスクエスチョン。
子守唄デビュー曲は、早春賦!
そう、“春は名のみの風の寒さや~♪”ってやつです。
何を思ったか、突然、朗々と早春賦を歌ってくれましたよ。
セカンドソングは、オッパイの歌。
いや、本当は「Please Don't Touch Me」ですけどね。
瀬奈さんが「ヤング・フランケンシュタイン」でオッパイを連呼していた、あの歌です。
情操教育上大丈夫でしょうか、大丈夫なんでしょう。
サードソングはアパショナード。
いやあ、バラエティに富んだ子守唄を堪能できる赤ちゃんが羨ましい!

宝塚バウホール「Trois Violette トロワ・バイオレット」開演中ということもあり、
コンサートの話もありました。
舞台の立ち位置(番号)が覚えられなくて・・・と嘆く瀬奈さん。
瀬奈さん曰く、「しっかり者を演じていたけれど、本当の私は結構抜けている」とのこと。
年齢もゾロ目ですから、大切な記憶は残り、他は忘却するお年頃ですよね。

これは私の願望かもしれませんが、お芝居の話をする瀬奈さんの声は、熱を帯びていたように感じました。
演じることへの情熱が高まっているのではないでしょうか。
とてもよくわかる話だったので、興味深かったですね。
“一度全てを忘れること”
“初めて聞いたこととして呼応すること”
それらを体得した上で役づくりをし、無敵になった瀬奈さんの芝居を是非、観てみたいです。
期待しています。

最後に

「FUN HOME」の演出、小川絵梨子さんが言っていたという、“正面芝居に対する疑問”はとてもよく、わかります。
「ミュージカル芝居とはこういうもの」という概念を外したミュージカルがあっても、面白いかもしれませんね。

Fin