【進水式】音響測定艦AOS5203あき@三井E&S造船玉野艦船工場 2020年1月15日②のミリ活(艦活)の続きになります。

 

 

2隻のタグボート(曳船)によって、同じ造船エリアの第2号岸壁に向けて、「あき」と命名されたひびき型音響測定艦3番艦は曳航されていきます。

 

 

進水式の時でないと、双胴船型を支える魚雷型の没水体の姿を見ることができません。

 

今度見ることができるとすれば、現在の中期防衛力整備計画で計画されている、ひびき型音響測定艦4番艦(代替ではなく、純増分)まで待たないといけません。

 

 

真正面です(#^^#)

 

「ひびき」、「はりま」と違い、喫水線から下が見えており、艦橋から上の電子機器類が装備されていないため、違った印象を受けます。

 

2021年3月に海上自衛隊へ引き渡される予定となっているので、それまでの公試か引渡式が楽しみです。

 

 

本艦の艤装委員長は、「ひびき」の艦長を経験された、間宮政信 2佐ですが、2017年11月から音響測定隊は海自艦艇として初めてクルー制が導入されたため、就役後は「艦長」ではなく、「クルー長」となります。

 

現在の中国海軍は潜水艦兵力の増強を進めており、その音響(音紋)を収集する音響測定艦は、日本の海上交通路(シーレーン)を防衛する上で、重要な艦艇と言えます。

 

 

任務の性格から、長期行動が多いため、海自艦艇の中でも優れた居住性と遠洋性を有しており、トレーニングルームや自習室、野菜栽培室を設置しています。

 

また、トレーニングルームの証明には、太陽光自動集光・伝送装置「ひまわり」が艦橋上部の天盤に設置されています。

 

 

近年のASW(Anti Submarine Warfare:対潜水艦戦)では、パッシブ(聴音式)音響センサーを用いた探索で得られた音響信号をカタログ・データとして、これに比較照合して行う潜水艦の識別が重要となります。

 

そのため、平素から潜水艦等の音響信号を収集・解析して、カタログ化して蓄積しておくことが不可欠です。

 

仮想敵国の潜水艦は静粛化しており、情報収集・分析が困難となっていることから、音響測定艦の重要度は増す一方です。

※予算不足の海自が、音響測定艦を代替せずに純増していることからも、想像できます。

 

 

推進装置は静粛性に優れたディーゼル電気推進方式を採用していることは上述しましたが、その発音源となるディーゼル発電機は喫水線上の高い位置に置き、音響測定の妨げにならないようにしています。

 

活躍が期待されている艦艇の進水式に立ち会うことができて、嬉しい限りです(*´▽`*)

 

 

最後に、「三井造船」と描かれた建屋と「しもきた」を撮影して、帰路に着きました。

 

 

三井E&S造船玉野艦船工場から頂いた、「あき」の絵はがきと整理券です。

 

次回訪れるのは、2020年〇月に進水する、FFMの2番艦の時でしょうか。

 

今からでも楽しみですね^^♪